ジェイテクトSTINGS愛知vs.ウルフドッグス名古屋、上位勢直接対決の愛知ダービー。SVリーグ 男子第7節のみどころ

ジェイテクトSTINGS愛知vs.ウルフドッグス名古屋

大阪の2チームが強さを誇りつつ、それに続く愛知の2チームも存在感を示している『大同生命SVリーグ 2025-26 男子』は、12月最初の週末に第7節の全5カードが開催される。

今節も気になる対戦カードは散見されるが、注目はなんと言っても、3位のウルフドッグス名古屋と、4位のジェイテクトSTINGS愛知が激突する愛知ダービーだろう。

STINGS愛知はトリー・デファルコにステファン・ボワイエ、WD名古屋は水町泰杜と宮浦健人と、両チームともにリーグ屈指のポイントゲッターを擁しているだけに、このダービーマッチは見応えのある攻撃の応酬が期待できそうだ。

そんな両者のマッチアップでは、WD名古屋の強力なサーブに対し、STINGS愛知がどれだけ精度の高いサーブレシーブから攻撃を組み立てて、サイドアウトを取れるかといった点が勝敗の鍵を握る要素となるだろう。

WD名古屋のサーブ巧者である水町と宮浦、そして深津英臣のサーブでのブレイクポイントを巡る攻防は大きなみどころとなる。なお、愛知ダービーではあるが、今回は徳島県徳島市の『アスティとくしま』が戦いの舞台となり、STINGS愛知のホーム開催となる。

11勝1敗とし、セット率の差で首位に立つ大阪ブルテオンは、ホームの『Asue アリーナ大阪』にて、前節は試合のなかった5位の東京グレートベアーズと対戦する。

現在、大阪Ｂはアタック決定率のチームランキングでトップに君臨しているが、それに対し東京GBは1セットあたりのブロック決定本数でリーグトップに立っているだけに、このマッチアップではネット際の攻防が最大のみどころとなる。

大阪Ｂはセッター、アントワーヌ・ブリザールの多彩なトスワークから、ミゲル・ロペス、西田有志、そして富田将馬ら自慢のアタッカーたちが繰り出すオフェンスが、首位快走の原動力となっている。

東京GBがアップセットを引き出すには、ヤン・コザメルニクや、バルトシュ・クレクと言った面々が、どれだけリーグ随一のオフェンスに対して高い壁として立ちはだかれるかが大きな鍵となるだろう。

首位と同率の2位で第7節を迎えるサントリーサンバーズ大阪は、敵地の『香陵アリーナ』で、東京GBと同じく前節はオープンウィークとなった8位の東レアローズ静岡と対戦する。

サントリーは攻守でチームを牽引するドミトリー・ムセルスキーが個人ランキングの総得点でトップ、アタック決定率で2位、サーブ効果率で4位、1セットあたりのブロック決定本数で2位につける活躍で今季も充実のシーズンを送っている。

さらに、高橋藍（高ははしご高）や、イゴール・クリュカも攻守で安定して高いパフォーマンスを発揮しており、その牙城はかなり強固なものとなっている。

対する東レ静岡は、WD名古屋に連敗した前々節で、得セットは合計1に留まったものの、どちらに転んでもおかしくない接戦のセットをいくつか落としているだけに、その原因となった勝負どころでのミスを、試合のなかったこの2週間でどれだけ修正したかに注目したい。

目下7位のVC長野トライデンツが本拠地『ANCアリーナ』に、現在9位のヴォレアス北海道を迎えるマッチアップは、下位チーム同士の対戦ながら、好調に転じそうなヴォレアスにとっての試金石という意味合いにおいて、興味深いカードとなっている。

と言うのもヴォレアスは前節、難敵WD名古屋に連敗はしたものの、敵地で2試合連続して最終セットがデュースにもつれ込むフルセットの激闘を演じており、現時点での勝敗やリーグテーブルの位置からは見えない上昇気流を捉えているのである。

上記以外では、連勝での勝率5割復帰を期す広島サンダーズが、ホームの『岩国市総合体育館』にて、前節の連敗で最下位に転落した日本製鉄堺ブレイザーズと対戦する。

【SVリーグ 男子第7節 試合予定】

◆12月6日（土）

午後2:05　VC長野トライデンツ vs. ヴォレアス北海道
午後2:05　東レアローズ静岡 vs. サントリーサンバーズ大阪
午後2:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. ウルフドッグス名古屋
午後2:05　広島サンダーズ vs. 日本製鉄堺ブレイザーズ
午後5:05　大阪ブルテオン vs. 東京グレートベアーズ

◆12月7日（日）

午後1:05　VC長野トライデンツ vs. ヴォレアス北海道
午後1:05　広島サンダーズ vs. 日本製鉄堺ブレイザーズ
午後2:05　東レアローズ静岡 vs. サントリーサンバーズ大阪
午後2:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. ウルフドッグス名古屋
午後5:05　大阪ブルテオン vs. 東京グレートベアーズ

◆順位表　※第6節終了時点

1位　大阪Ｂ：11勝1敗
2位　サントリー：11勝1敗
3位　WD名古屋：9勝3敗
4位　STINGS愛知：8勝4敗
5位　東京GB：5勝5敗
6位　広島TH：5勝7敗

7位　VC長野：3勝9敗
8位　東レ静岡：2勝8敗
9位　ヴォレアス：2勝10敗
10位 日鉄堺BZ：2勝10敗