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バレーボール コラム 2025年11月28日

NECレッドロケッツ川崎の攻撃と埼玉上尾メディックスの守備、上回るのはどちらか。SVリーグ 女子第8節のみどころ

SVリーグコラム by J SPORTS 編集部
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NECレッドロケッツ川崎 vs. 埼玉上尾メディックス

富士山が急速に雪化粧を進めるなど、各地で冬の足音が聞こえ始めるなか、『大同生命SVリーグ 2025-26 女子』は早くも第8節を迎え、11月最後の週末には全7カードが開催される。

前節の連勝で13勝1敗とした首位のNECレッドロケッツ川崎は、3週連続でのホームゲームとなり、今節は『カルッツかわさき』に埼玉上尾メディックスを迎える。

大同生命SVリーグ 2025-26 女子

NEC川崎はこのホームゲームを終えると、リーグ戦での次のホーム開催は年明けの1月17日と、期間が開くだけに、しっかりと地元で連勝してロード転戦に臨みたいところ。対する埼玉上尾は、前節の連敗で6勝6敗として10位に後退しており、こちらも連敗脱出とリーグテーブルでの上位復帰へ向け、モチベーションには事欠かない状況となっている。

このマッチアップは、今季リーグ最強の攻撃力を誇るNEC川崎に対し、埼玉上尾が得意とする守備でどれだけ粘り強く対抗できるかがみどころとなる。

とりわけ、埼玉上尾はサーブレシーブがリーグで最も安定しているだけに、ビジターチームによるサイドアウトを巡る攻防は、勝敗の鍵を握ることになりそうだ。NEC川崎としては、山田二千華佐藤淑乃、そして中川つかさらのサーブでどれだけ得点を挙げられるかが、重要なポイントとなるだろう。

11勝3敗で2位につけるヴィクトリーナ姫路は、敵地『ウィングアリーナ刈谷』で、7勝7敗の9位につけるクインシーズ刈谷と対戦する。

大同生命SVリーグ 2025-26 女子

姫路は前節、2試合連続でフルセットマッチを制する勝負強さを見せており、田中咲希ミラ・ケアシミロヴァ・トドロヴァカミーラ・ミンガルディ野中瑠衣らがバランスよく得点するなか、これまであまり目立っていなかったイ・ジェヨンが活躍するなど、チームとして充実度の高さを印象付けている。

一方、刈谷は前節、NEC川崎に連敗こそしたものの、フルセットマッチとなったGAME2では勝利を予感させるプレーを披露したほか、第6節では昨季女王の大阪マーヴェラスから白星を挙げており、見た目の順位以上にチームとしての状態は上がっていると見るべきだろう。

そんな両者の対戦で注目すべきは、試合の流れを変えるブロックポイントを、どちらがより多く獲得できるかという点だ。刈谷は今季、1セットあたりのブロック決定本数では、チームランキングでトップに君臨しているが、姫路もこのスタッツでは3位と、ブロックを強みの一つとしている。

特にブロックの個人ランキングで2位につける横田紗椰香(刈谷)と、4位の伊藤麻緒(姫路)は、前節でもブロッキングで存在感を遺憾無く発揮しているだけに、この両者がフロントローに入った際は、目の離せない展開が続くことになりそうだ。

前節、姫路に2試合連続で惜敗したKUROBEアクアフェアリーズは、ホームの『黒部市総合体育センター』に、目下11連勝中と勢いに乗る3位のSAGA久光スプリングスを迎える。

現在6位のKUROBEは連敗中とはいえ、前節は強敵相手に互角以上ともいえるプレーを見せており、上位再浮上へ向け、鼻息は荒い。対するSAGA久光は、このところ4試合連続ストレート勝利と攻守に隙のない試合運びが光っている。

チームの成熟度や勢いという面ではSAGA久光に軍配が上がるが、昨季12位に終わったKUROBEはリーグ戦でSAGA久光に対して4戦全敗としているだけに、今季はリベンジを達成し、一皮剥けたところをアピールしたいところだ。

徐々に調子を上げている昨季女王の大阪マーヴェラスは、前節の連勝で9勝5敗として順位を4位に浮上させており、ホーム開催となる『ベイコム総合体育館』での第7節では、Astemoリヴァーレ茨城と対戦する。

前節、難敵・埼玉上尾に2試合連続ストレート勝利を収めた大阪MVは、持ち前のブロックディフェンスからリズムを作る試合運びが見事に機能。ホームゲームとなる今節は、より次元の高いバレーを展開しそうな気配を漂わせている。

Astemoとしては、粘り強くサイドアウトを拾いながら、相手のソリッドなサーブレシーブに対し、武器とするアグレッシブなサーブで崩して、ブレイクポイントに繋げたいところ。

上記以外では、前節の連勝で勝率を5割に戻したデンソーエアリービーズが、ホームの『福島トヨタクラウンアリーナ』にて、岡山シーガルズと対戦するほか、今季躍進を遂げている群馬グリーンウイングスは、ホーム開催となる『OPEN HOUSE ARENA OTA』にて、東レアローズ滋賀と対戦。

また、7勝7敗で7位につけるPFUブルーキャッツ石川かほくは、上位浮上を目指し、本拠地『とり野菜みそBLUECATS ARENA】にアランマーレ山形を迎える。

大同生命SVリーグ 2025-26

【SVリーグ 女子第8節試合予定】

◆11月29日(土)

・午後1:05 デンソーエアリービーズ vs. 岡山シーガルズ
・午後1:05 群馬グリーンウイングス vs. 東レアローズ滋賀
・午後1:05 PFUブルーキャッツ石川かほく vs. アランマーレ山形
・午後2:05 NECレッドロケッツ川崎 vs. 埼玉上尾メディックス
・午後2:05 KUROBEアクアフェアリーズ vs. SAGA久光スプリングス
・午後2:05 大阪マーヴェラス vs. Astemoリヴァーレ茨城
・午後6:05 クインシーズ刈谷 vs. ヴィクトリーナ姫路

◆11月30日(日)

・午後1:05 デンソーエアリービーズ vs. 岡山シーガルズ
・午後1:05 群馬グリーンウイングス vs. 東レアローズ滋賀
・午後1:05 NECレッドロケッツ川崎 vs. 埼玉上尾メディックス
・午後1:05 KUROBEアクアフェアリーズ vs. SAGA久光スプリングス
・午後1:05 PFUブルーキャッツ石川かほく vs. アランマーレ山形
・午後2:05 大阪マーヴェラス vs. Astemoリヴァーレ茨城
・午後3:05 クインシーズ刈谷 vs. ヴィクトリーナ姫路

◆順位表 ※第7節終了時点

1位 NEC川崎:13勝1敗
2位 姫路:11勝3敗
3位 SAGA久光:11勝3敗
4位 大阪MV:9勝5敗
5位 群馬:8勝6敗
6位 KUROBE:8勝6敗
7位 PFU:7勝7敗
8位 デンソー:7勝7敗

9位 刈谷:7勝7敗
10位 埼玉上尾:6勝6敗
11位 Astemo:4勝8敗
12位 東レ滋賀:3勝11敗
13位 岡山:1勝13敗
14位 A山形:1勝13敗

J SPORTS編集部

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