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Q&Aコラム『まるっとアンサー』
大同生命SVリーグ情報番組『まるっとバレーボール』に出演くださった元日本代表選手の豪華ゲスト陣に、視聴者からの質問に答えていただくコーナー。
第1回は、「世界が認めたニッポンの大砲」と呼ばれ、2008年の北京五輪にチームを牽引した山本隆弘さん、小学6年生で全国制覇し「バレー界の金の卵」として、2004年アテネ五輪でも活躍した大山加奈さん。
また、2008年に最年少で北京五輪に出場し、ブラジルやフランスなど海外でも活躍した福澤達哉さん、イタリアやトルコの2大海外リーグで活躍後、2012年ロンドン五輪で銅メダルを獲得した狩野舞子さんにお答えいただきました。
◆今回の質問:子どものころ、一番身長が伸びたタイミングはいつですか?身長を伸ばすコツなどもあれば教えてほしいです。
【山本隆弘さん&大山加奈さんの回答】
山本さん:僕が一番、身長が伸びたのは中学生の頃。入学時、158cmしかなかったけれど、卒業する時には192cmになってた。3年で34cmですね。
大山さん:え、そんなに伸びたんですか! 制服、買い替えましたよね?
山本さん:中学3年間で3回、買い替えましたね。毎年、冬になると着られなくなっちゃって(笑)。家族みんな身長は高い方でしたが、父も兄も180cm台なのに、僕だけ2m2cmになったのは、食事が影響していたと思う。
まず、ご飯は1回の食事でご飯をラーメンのどんぶり3杯食べて、牛乳は毎日6リットル飲んでたから。小学生の頃から給食は必ずおかわりしてたし、家に帰った後にも軽く食べて、夜ご飯もしっかり食べてました。ただ、身長が伸びすぎて、スポーツ性貧血(※)と診断された時期もありました。
大山さん:牛乳ちょっと飲みすぎだったかも?カルシウムが鉄の吸収を妨げるので、鉄分を補充して摂り方を工夫すると良いんだと思います。
山本さん:牛乳が大好きだったんだよね(笑)。
大山さん:私も乳製品は大好きで、おやつはチーズやゆで卵ばかり食べてしました。身長を伸ばしたかったわけではなくて、たまたまこの2つが好きだったんです。だから私も食事の影響は大きいと思います。タンパク質とカルシウムは大事ですしね。
おやつを食べる場合も、美味しいお菓子で心の栄養を満たしてあげることも良いと思いますが、そうした間食ではなく、補食という捉え方もして、なるべく栄養価の高いものを摂るといいんじゃないかなと思います。
やっぱり成長期にバレーボールのようなスポーツに取り組んでいたら、運動量が多いので体力を使います。学校の勉強だってそうですし、毎日、エネルギーをたくさん消費しているので、朝昼晩の三食では補いきれないと思うんです。
山本さん:そうだね。食事をしっかり摂って、栄養価の高い補食を心がけると良いと思います。
※スポーツ性貧血… 成長に伴う筋肉量の増加や激しい運動が原因で血液中のヘモグロビン濃度が低下し、全身に酸素を運ぶ能力が減少して引き起こされる貧血の一種。アスリートに多く、鉄分の不足による鉄欠乏性貧血が主な原因であるため、治療には鉄分の補充が推奨される。
【福澤達哉さん&狩野舞子さんの回答】
狩野さん:私が一番伸びたのは、小学生の時です。小学1年生で135cmだったのが、小学6年生になると174cmになっていたので、6年間で40cm近く伸びたことになります。家族も大きい方なので遺伝はあると思いますが、私だけ姉より10cm以上大きい。中学でも10cm近く伸びていて、中学3年生で182cmになり、今は185cmです。
理由として、栄養・運動・休養の3本柱が、自然とできていた自負はあります。ただ、好き嫌いも多く、野菜はあまり食べない子どもでした。健康のため、ビタミンは大事ですが、お肉とお米はたくさん食べていたので、やっぱりタンパク質と炭水化物は必要不可欠だったのかなと思います。
小・中学生で一気に背が伸びましたが、振り返ると睡眠もよく取っていました。小学生の頃は練習から帰ってきたら1回寝て、晩ご飯を食べてからも寝て……なので、毎日10時間ぐらいは寝ていました。
福澤さん:そうだね。基本としては「よく食べる、よく寝る、よく勉強する」が重要だと思います。でも、確かにうちも家族が大きかったので遺伝もあるとは思います。
ただ、遺伝とはいえ差がありました。僕には2つ上の兄がいて身長183cmぐらい。一方、私は189cmなので、兄より5cmも大きい。僕たちの明確な違いは、兄は牛乳が嫌いで、私は牛乳が大好きだったんです。
子どもの頃は家に毎日、牛乳が配達されてきて、それをお茶の代わりに飲んでいたぐらいの牛乳好きでした。それが兄より5cmも大きくなれた理由なのかな、という気がしています。実際は、牛乳が背を伸ばすことに直結するわけではないらしいけれど、成長の土台の1つだったのかもしれません。
それに僕は、ご飯はそんなに多くは食べていなかったんですけど、どんなに遅く起きても朝ご飯はしっかり食べていましたし、ご飯と味噌汁が必ず出てくる家だったので、全体的に自然と栄養バランスが摂れた食生活はできていたのかなと思います。
文/構成:松山ようこ
※「まるっとバレーボール」出演者へのご質問はこちら
松山 ようこ
翻訳者/ライター/インタビュアー。主にスポーツやエンタメ分野にて実績多数。野球はプロ野球からMLB、他にもマイナースポーツからオリンピック大会まで、国内外の競技場や大会での現地取材を数多く経験するスポーツ好き。アスリートはじめ、一般人から著名人まで幅広くインタビューし、日本語と英語ともに記事やコラムにする。訳書『ピッチングニンジャの投手論』『ベイダータイム』。 ※『ピッチングニンジャの投手論 PitchingNinja's analysis of Japanese MLB Aces』 ※『VADER TIME ベイダータイム: 皇帝戦士の真実 』
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