東京グレートベアーズ、上位進出を目指しウルフドッグス名古屋と対戦。SVリーグ 男子第4節のみどころ

東京グレートベアーズ vs. ウルフドッグス名古屋

『大同生命SVリーグ 2025-26 男子』は第3節を終え、トップにつける大阪の2チームを愛知の2チームが追う、ある意味順当な勢力図を描いているが、11月13日（木）から16日（日）にかけて全5カードが開催される第4節は、そんな4強に割って入る第3勢力の出現の有無に注目したい。

その第4節では唯一、木曜から金曜にかけての平日開催となる東京グレートベアーズと、ウルフドッグス名古屋のマッチアップが先陣を切ることになる。

WD名古屋は、昨季ダントツの成績で得点王に輝いたニミル・アブデルアジズが退団しながらも、これまでのところ今季もチームとしてアタック決定率とサーブ効果率の両方でリーグ2位につけるオフェンス力を維持しており、アタック、サーブともに宮浦健人と、水町泰杜の日本人選手2人がチームを牽引する存在となっている。

対する東京GBは今季、チームとして1セットあたりのブロック決定本数でリーグトップに君臨しており、個人としてはヤン・コザメルニク、村山豪、そしてルチアーノ・ヴィセンティンらが高い壁として相手チームの前に立ちはだかっている。

従ってこの対戦は、彼らによるネット際の攻防が大きなみどころの1つとなるだろう。

なお、昨季東京GBはレギュラーシーズンで対戦した全チームのなかで、唯一WD名古屋からのみ白星を挙げることができなかったため、今回の対戦では、東京GBが天敵の存在を払拭できるかどうかにも注目したい。

また、東京GBは前節も平日開催が1試合あり、その際は3000人近い観客を動員しているが、両日とも平日開催となる次節は、『TOYOTA ARENA TOKYO』にどれくらいのファンが集まるかも非常に楽しみなところだ。

4勝2敗で3位につけるジェイテクトSTINGS愛知が、ホームの『岡崎中央総合公園総合体育館』に、首位の大阪ブルテオンを迎えるマッチアップは、第4節で最も注目度の高いビッグマッチとなる。

昨季、レギュラーシーズンを制した大阪Ｂは、そのレギュラーシーズン中のSTINGS愛知との直接対決で、5勝1敗と大きく勝ち越しながらも、ポストシーズンのセミファイナルでは2連敗で、STINGS愛知にシーズン終了の引導を渡されており、大阪Ｂにとって、この対戦は雪辱を果たす機会となる。

目下、チームとしてアタック決定率でリーグ首位の大阪Ｂは、世界的なセッター、アントワーヌ・ブリザールのトスワークから、今季もミゲル・ロペス、西田有志、富田将馬らがハイレベルな攻撃を繰り出している。

それだけに、STINGS愛知としては、高橋健太郎（高ははしご高）やステファン・ボワイエを軸としたブロック＆ディフェンスで粘り強く対抗しながら、攻撃のリズムを作り出したいところだ。

前節、難敵WD名古屋を連勝で撃破して、1敗を守ったサントリーサンバーズ大阪は、ホームの『おおきにアリーナ舞洲』にて、今季は未だ連勝なしと、なかなか好調の波に乗れないでいる日本製鉄堺ブレイザーズと対戦する。

このマッチアップは、リーグ屈指のサーブ力を持つサントリーを相手に、日鉄堺BZがどれだけ安定したサーブレシーブからサイドアウトを取れるかが、大きなポイントとなるだろう。

試合序盤からサントリーのサーブが走る展開となると、日鉄堺BZとしては勝機を見出すのが難しくなるため、僅差で競り合う状況を維持しつつ、蔡沛彰や渡邉晃瑠による勝負どころでのブロックポイントで流れを引き寄せたいところだ。

上記以外では、2勝4敗としているVC長野トライデンツがホームの『ANCアリーナ』にて、1勝5敗で次節を迎える東レアローズ静岡と対戦するほか、『広島サンプラザホール』では3勝3敗で6位につける広島サンダーズと、2勝4敗としているヴォレアス北海道が対戦する。

【SVリーグ 男子第4節 試合予定】

◆11月13日（木）
・午後7:05　東京グレートベアーズ vs. ウルフドッグス名古屋

◆11月14日（金）
・午後7:05　東京グレートベアーズ vs. ウルフドッグス名古屋

◆11月15日（土）
・午後2:05　VC長野トライデンツ vs. 東レアローズ静岡
・午後2:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 大阪ブルテオン
・午後2:05　広島サンダーズ vs. ヴォレアス北海道
・午後5:05　サントリーサンバーズ大阪 vs. 日本製鉄堺ブレイザーズ

◆11月16日（日）
・午後1:05　VC長野トライデンツ vs. 東レアローズ静岡
・午後1:05　広島サンダーズ vs. ヴォレアス北海道
・午後2:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 大阪ブルテオン
・午後5:05　サントリーサンバーズ大阪 vs. 日本製鉄堺ブレイザーズ

◆順位表　※第3節終了時点

1位　大阪Ｂ：5勝1敗
2位　サントリー：5勝1敗
3位　STINGS愛知：4勝2敗
4位　WD名古屋：3勝3敗
5位　東京GB：3勝3敗
6位　広島TH：3勝3敗

7位　VC長野：2勝4敗
8位　日鉄堺BZ：2勝4敗
9位　ヴォレアス：2勝4敗
10位 東レ静岡：1勝5敗