ウルフドッグス名古屋vs.サントリーサンバーズ大阪、注目の上位対決は昨季セミファイナルのリターンマッチ。SVリーグ 男子第3節のみどころ

ウルフドッグス名古屋vs.サントリーサンバーズ大阪

波乱の幕開けとなった『大同生命SVリーグ 2025-26 男子』は、強豪が順当に連勝した第2節を経て、昨季の上位4チームがリーグテーブルのトップ4を占める状況で、全5カードが開催される第3節を迎えることとなった。

そんな第3節の対戦カードで最も目を引くのは、やはりウルフドッグス名古屋がホームの『エントリオ』にサントリーサンバーズ大阪を迎える、昨季セミファイナルのリターンマッチとなるマッチアップだ。

開幕戦で不覚を取ったWD名古屋だったが、前節は唯一、開幕2連勝を飾ったVC長野トライデンツに対し、積極果敢なサーブと強固なブロック＆ディフェンスを武器に敵地で連勝。

また、宮浦健人、水町泰杜、ティモシー・カールらで形成する攻撃は、驚異的な決定力を見せており、ドミトリー・ムセルスキーと、イゴール・クリュカを擁するサントリーの鉄壁ブロック陣との対戦は見ものである。

一方、サントリーは昨季のセミファイナルこそ、2勝1敗でWD名古屋を退けたものの、レギュラーシーズンでは負け越しているだけに、天敵相手にどのような戦い方を見せるかに注目したい。

こちらは、ムセルスキーと高橋藍（高ははしご高）を中心に攻撃を組み立てるなか、要所でミドルブロッカーの小野寺太志がどれだけチームに得点をもたらせるかが、勝敗を分ける大きな要素の1つとなりそうだ。

セット率の差でトップに立ち、第3節を迎える大阪ブルテオンは敵地の『三島市民体育館』にて東レアローズ静岡と対戦する。

この試合のみどころは、世界的セッターのアントワーヌ・ブリザールが、西田有志やミゲル・ロペスといった豪華アタッカー陣を操る大阪Ｂに対し、チームとしてサーブレシーブに秀でた東レ静岡が、どれだけ着実にサイドアウトをものにできるかという点となる。

東レ静岡には得点ランキングでトップに君臨するキリル・クレーツという絶対的なエースが存在するだけに、ゲームを通して安定したサーブレシーブを維持することができれば、昨季全敗した大阪Ｂからも勝機を見出すことはできるはずだ。

対する大阪Ｂは、高い決定率でチームに貢献する富田将馬のパフォーマンスが、試合の流れという観点からも、鍵を握る存在となるだろう。

前節の連勝で4位に浮上したジェイテクトSTINGS愛知は、敵地『エフピコアリーナふくやま』にて、目下2勝2敗の広島サンダーズと対戦する。

STINGS愛知はトリー・デファルコと、ステファン・ボワイエが攻撃の2枚看板を形成するなか、ソリッドなブロック＆ディフェンスも強みとしており、そういう意味では、ミドルブロッカー
高橋健太郎（高ははしご高）も見逃せない存在となっている。

このマッチアップはクーパー・ロビンソンや、フェリペ・モレイラ・ロケといった広島THのアタッカー陣が繰り出す攻撃に対し、STINGS愛知がブロックでどう対抗するかが、間違いなくみどころの1つとなるだろう。

第3節にはウィークデー開催のカードが組まれており、11月7日（金）に国立代々木競技場第二体育館にて、東京グレートベアーズと、VC長野トライデンツが対戦する。

東京GBはヤン・コザメルニクを中心としたブロックをストロングポイントの1つとしているが、対するVC長野はこれまでのところチームとして高いアタック決定率を維持しており、この両チームの織り成すネット際の攻防は、見応えのある勝負となりそうだ。

上記以外では、ヴォレアス北海道と開幕ダッシュに躓いた格好となった日本製鉄堺ブレイザーズが、ともに上昇気流を掴むきっかけとするべく、ヴォレアスのホーム『リクルートスタッフィング リック＆スー旭川体育館』で対戦する。

【SVリーグ 男子第3節 試合予定】

◆11月7日（金）

・午後7:05　東京グレートベアーズ vs. VC長野トライデンツ

◆11月8日（土）

・午後1:05　ヴォレアス北海道 vs. 日本製鉄堺ブレイザーズ
・午後2:05　東レアローズ静岡 vs. 大阪ブルテオン
・午後2:05　広島サンダーズ vs. ジェイテクトSTINGS愛知
・午後2:35　ウルフドッグス名古屋 vs. サントリーサンバーズ大阪
・午後3:05　東京グレートベアーズ vs. VC長野トライデンツ

◆11月9日（日）

・午後1:05　ヴォレアス北海道 vs. 日本製鉄堺ブレイザーズ
・午後1:05　広島サンダーズ vs. ジェイテクトSTINGS愛知
・午後1:35　ウルフドッグス名古屋 vs. サントリーサンバーズ大阪
・午後2:05　東レアローズ静岡 vs. 大阪ブルテオン

【SVリーグ 男子順位表】　※第2節終了時点

1位　大阪Ｂ：3勝1敗
2位　WD名古屋：3勝1敗
3位　サントリー：3勝1敗
4位　STINGS愛知：3勝1敗
5位　VC長野：2勝2敗
6位　広島TH：2勝2敗

7位　東レ静岡：1勝3敗
8位　東京GB：1勝3敗
9位　日鉄堺BZ：1勝3敗
10位 ヴォレアス：1勝3敗