大阪ブルテオンとサントリーサンバーズ大阪のライバル対決は1勝1敗。連勝スタートはVC長野トライデンツのみ。SVリーグ 男子第1節の結果

西田有志（大阪ブルテオン）

2週間前に開幕した女子リーグを追う形で、創設2シーズン目となる『大同生命SVリーグ 2025-26 男子』が待望の開幕を迎えた。

全5カードが開催された開幕節では、2試合を通じて対戦した両チームが互角のプレーを披露する白熱した展開となり、2試合を終えた時点で全勝は早くも1チームのみとなった。

24日の金曜夜には、他の試合に先駆ける形で、『GLION ARENA KOBE』にて、大阪ブルテオンが、ホームにサントリーサンバーズ大阪を迎える大阪ダービーのGAME1が行われた。

昨季に続き、リーグ開幕戦を飾ることなった注目のライバル対決では、大阪Ｂが先制パンチに成功する。

大阪Ｂは第1セットこそ2点差で競り負けるも、今季から加入した世界No.1セッターの呼び声高いアントワーヌ・ブリザールが、西田有志と、ミゲル・ロペスを中心に攻撃を組み立て、続く3セットを一気に連取。要所でポイントを決めた富田将馬の貢献もあり、セットカウント3-1の快勝で白星発進を遂げた。

しかし、翌日のGAME2はディフェンディングチャンピオンのサントリーが強さを発揮。立ち上がりから主導権を握り続け、最初の2セットを連取する。

出鼻をくじかれた大阪Ｂは前日同様、西田とロペスを軸に攻撃を組み立てつつ、第3セットからは富田をスタメンで起用し巻き返しを図ると、その第3セットを25-20で奪取。しかし、第4セットは一進一退の攻防が続くなか、終盤の要所で勝負強さを発揮したサントリーが27-25で奪取。

チームプレーが良く機能したサントリーがセットカウント3-1で、前日のリベンジを果たした。特に、ドミトリー・ムセルスキーはブロックポイント6点を含む、両チーム最多の30得点と、圧巻のパフォーマンスでチームの今季初勝利に貢献した。

昨季準優勝のジェイテクトSTINGS愛知は、敵地『リクルートスタッフィング リック＆スー旭川体育館』にて、昨季最下位のヴォレアス北海道と対戦。

GAME1の序盤は互角の攻防が繰り広げられ、最初の2セットは互いに1セットを分け合う展開に。しかし、第3セット以降はヴォレアスが強いサーブとソリッドなサーブレシーブで流れを掴み、2セットを連取。セットカウント3-1のビッグアップセットで、ヴォレアスが白星発進を遂げた。

しかし、翌日のGAME2は、前日の敗戦からきっちりと修正を施したSTINGS愛知がバウンスバックに成功。STINGS愛知は25-19で第1セットを先取すると、その後も試合の主導権を相手に渡すことなく、続く2セットも共に25-22で連取。

エースのトリー・デファルコが、決定率60％越えのハイパフォーマンスで両チーム最多の26得点を叩き出すなか、ストレートの快勝で今季初勝利を挙げた。

アメリカ代表の大エース、マシュー・アンダーソンを獲得する大型補強を行なったことで、オフシーズンに注目を集めた日本製鉄堺ブレイザーズは、敵地『エア・ウォーターアリーナ松本』にて、昨季9位に終わったVC長野トライデンツと対戦。

GAME1が蓋を開けると、下馬評の高かったビジターチームに対し、ホームチームがソリッドな試合運びで優位に立つ予想外の展開となり、VC長野が最初の2セットを連取する。

後がなくなった日鉄堺BZは第3セットこそ25-21で奪取するも、試合の趨勢を逆転するには至らず、マシュー・ニーブス、工藤有史、そしてオスカー・マドセンの3本柱がチームの得点源となったVC長野が第4セットを25-23で取り、セットカウント3-1の勝利を収めた。

翌日のGAME2も前日と同様の展開となり、粘り強いプレーを武器に要所でポイントを重ねたVC長野が最初の2セットを連取すると、第3セットは相手に譲りながらも、第4セットを25-20で取り切り、開幕節で唯一の連勝発進を遂げた。

これ以外では、『このはなアリーナ』で対戦した東レアローズ静岡と東京グレートベアーズ、そして『エントリオ』で対戦したウルフドッグス名古屋と広島サンダーズがそれぞれ1勝を分け合っている。

◆第1節　試合結果

◆10月24日（金）
◯大阪ブルテオン　3-1　サントリーサンバーズ大阪●

◆10月25日（土）
◯ヴォレアス北海道　3-1　ジェイテクトSTINGS愛知●
◯VC長野トライデンツ　3-1　日本製鉄堺ブレイザーズ●
●東レアローズ静岡　2-3　東京グレートベアーズ◯
●ウルフドッグス名古屋　2-3　広島サンダーズ◯
●大阪ブルテオン　1-3　サントリーサンバーズ大阪◯

◆10月26日（日）
●ヴォレアス北海道　0-3　ジェイテクトSTINGS愛知◯
◯VC長野トライデンツ　3-1　日本製鉄堺ブレイザーズ●
◯ウルフドッグス名古屋　3-0　広島サンダーズ●
◯東レアローズ静岡　3-1　東京グレートベアーズ●