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バレーボール コラム 2025年10月17日

【SVリーグ 男子開幕まであと7日!】連覇を狙うサントリーサンバーズ大阪に、巻き返しを図る大阪ブルテオン。主力級が移籍した新シーズンのみどころ

SVリーグコラム by 坂口 功将
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開幕戦は昨季と同じカード

「大同生命SVリーグ 2025-26 男子」は10月24日(金)に開幕。国内最高峰リーグの戦いは昨季と同様に、全10チームで争われる。

レギュラーシーズン全日程に先駆けて24日に実施されるのは、前年度と同じくサントリーサンバーズ大阪大阪ブルテオンの対戦カード。舞台は今年4月に兵庫県神戸市に誕生した「GLION ARENA KOBE」で、大阪Bのホームゲームとして催される。

大同生命SVリーグ 2025-26 男子

昨季はレギュラーシーズン1位通過ながら、チャンピオンシップではセミファイナル敗退に泣いた大阪Bは五輪2大会(東京2020、パリ)の金メダリストであるフランス代表セッターのアントワーヌ・ブリザールが加入し、エースの西田有志や新加入の甲斐優斗らアタッカー陣を操る。

対するサントリーも昨季は初代SVリーグ王者に輝きながら、補強の手を緩めず。セッターに関田誠大、リベロに小川智大といった日本代表の主力を加えた。

巨人ドミトリー・ムセルスキーや、文字通り日本を代表するミドルブロッカーの小野寺太志はそのままに、SVリーグさらには日本バレーボール界の顔である高橋藍(高ははしご高)を今季のキャプテンに据えて連覇への一歩を踏み出す。

大同生命SVリーグ 2025-26

その関田や小川、オポジットの宮浦健人が抜けたのがジェイテクトSTINGS愛知。とはいえ、昨季の準優勝を知る高橋健太郎(高ははしご高)や、トリー・デファルコ、リカルド・ルカレッリはチームに残っており、そこにフランス代表オポジットのステファン・ボワイエや、サントリーにおいて黄金期の立役者となった藤中謙也が入団。再び頂点への道のりを踏み出す。

そして、宮浦が加入したのが昨季4位のウルフドッグス名古屋。こちらも昨季は個人6冠に輝いた大砲のニミル・アブデルアジズが、1シーズン限りで退団。トルコリーグへ移籍し、外国籍選手も刷新することになった。

とはいえ、ベテランセッターの深津英臣や、昨季最優秀新人賞の水町泰杜ら軸となる顔ぶれは健在。戦闘スタイルを一変させて、今季に臨むことになる。

一方で戦力を最も変化させたのが、昨季7位の日本製鉄堺ブレイザーズ。サントリーからセッターの大宅真樹、WD名古屋からアウトサイドヒッターの高梨健太が移籍し、さらにはアメリカ代表の大エース、マシュー・アンダーソンが加入した。国内最多優勝回数を誇る名門クラブは、2012-13シーズン以来のタイトル獲得へ例年以上の本気度をうかがわせる。

また昨季6位の広島サンダーズも昨季からの変化が大きく、2025年度日本代表でも司令塔を務めた永露元稀が大阪Bから移籍加入。そして、昨季まで東レアローズ静岡でプレーしていた広島出身の西本圭吾も「SVリーグ初代トップブロッカー」の称号を提げて地元に凱旋。攻撃的ミドルブロッカーの三輪大将とともに、対戦相手にとっては脅威となりそうだ。

大型補強を敢行した日鉄堺BZと、かねてから爆発力を備える広島THはレギュラーシーズンを負け越した昨季から一転、今季は上位争いに加わるだけの力を持つと言っていいだろう。

その優勝戦線にいよいよ名乗りを上げるのが、昨季は創設3季目にして初のチャンピオンシップ進出を決めた東京グレートベアーズ

エースの柳田将洋や、セッターの深津旭弘らは今季も主力を担い、そこに新外国籍選手として2022-23シーズンにWD名古屋を優勝へ導いたオポジットのバルトシュ・クレクや、強豪スロベニア代表のミドルブロッカー、ヤン・コザメルニクなど的確な戦力補強を講じている。

それは昨季8位の東レアローズ静岡とて同じこと。ミドルブロッカーの西本が抜けた穴を埋めるように、アメリカ代表でパリ五輪のベストミドルブロッカーに輝いたテイラー・エイブリルを招き入れた。

経験豊富な藤中優斗を新キャプテンに据え、即戦力ルーキーの楠本岳やパンチ力のある山田大貴など勢いある若手たちの存在を追い風にジャンプアップを目指す。

同様に若手の活躍が光るのが昨季9位のVC長野トライデンツ。大学時代からチームに在籍してきた工藤有史は“社会人1年目”の昨季もエースとして、チーム内の日本人選手最多得点をマークした。

その一方で、御年44歳のリビングレジェンド、松本慶彦が日鉄堺BZから移籍してきた。生まれ故郷の長野で、若手たちを凌駕する活躍を見せてくれるはずだ。

最後に、昨季は唯一の1桁勝利(8勝)で最下位に終わったヴォレアス北海道は、もちろんその座にとどまるつもりは毛頭ない。

来日してヴォレアスの在籍は7シーズン目を迎えるチャイニーズタイペイ代表の張育陞は大同生命SVリーグとなって、リーグ全体のレベルが上がった中でも昨季はチームトップスコアラーに。幅広い年齢の実力派アタッカーもそろっており、北の大地から旋風を巻き起こせるか。

どのチームも戦力アップを遂げた2025-26シーズンは、昨季以上に激しい戦いが繰り広げられること間違いなしである。

◆SVリーグ 男子開幕戦

◆10月24日(金)
・午後7:10 大阪ブルテオン vs. サントリーサンバーズ大阪

文:坂口功将/写真:J SPORTS編集部

坂口 功将

スポーツライター。1988年生まれ、兵庫県西宮市育ち。
「月刊バレーボール」編集部(日本文化出版)で8年間勤めたのち、2023年末に独立。主にバレーボールを取材・執筆し、小学生から大学生、国内外のクラブリーグ、そしてナショナルチームと幅広いカテゴリーを扱う。雑誌、ウェブメディアへの寄稿のほか、バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説も務める。

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