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バレーボール コラム 2025年10月6日

【SVリーグ 女子開幕まであと4日!】今年飛躍したバレーボール女子日本代表選手がずらり出場

SVリーグコラム by 坂口 功将
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佐藤淑乃(NECレッドロケッツ川崎)

バレーボールの女子日本代表はこの2025年、明るい兆しを見せたと言えるだろう。

2028年のロサンゼルス五輪に向けて、新たにフェルハト・アクバシュ監督が指揮し、石川真佑(ノヴァーラ/イタリア)をキャプテンに据えたチームは今年、ネーションズリーグで4位入賞、世界選手権では銅メダル獲得まであと一歩に迫ってみせた。

その躍進の立役者となった面々が、10月10日(金)に開幕する「大同生命SVリーグ 2025-26 女子」にもずらりと並ぶ。

大同生命SVリーグ 2025-26

まずは今季、チームそしてリーグの顔としてコートに立つのがNECレッドロケッツ川崎のアウトサイドヒッター、佐藤淑乃だ。日本代表では石川の対角を務め上げている。

NEC川崎では昨季、ルーキーながらエースアタッカーに抜擢されると得点を量産。レギュラーシーズンでは総得点895点をマークし、これはリーグ全体で3番目、日本人選手ではトップの数字だった。

そうして、2024-25シーズンのリーグ最優秀新人賞に輝いた佐藤だが、チャンピオンシップファイナルでは大阪マーヴェラスを相手に沈黙し、涙を呑んだ。それだけに思いを強くして今季を戦う。

和田由紀子(NECレッドロケッツ川崎)

その佐藤とNEC川崎のチームメートであり、日本代表ではオポジットとして世界を相手に、堂々と得点を重ねたのが和田由紀子。鋭いアタックとサーブが代名詞だ。

昨季は2枚替えで起用されることも多く、さらに今季のNEC川崎には直近2季連続でリーグ得点王に輝いているオポジットのシルビア・チネロヌワカロールが加入しただけに、和田の起用法は気になるところ。

その2人を筆頭に代々、オフェンシブなNEC川崎を操るセッターの中川つかさも、今年の日本代表では起用される場面が多く見られた。在籍3季目、司令塔としてチームを頂点に導く。

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一方、2025年の日本代表でいえば、多くの選手が起用されたのがリベロのポジションである。総じて日本のディフェンス力は世界的に評価が高く、そのなかでも守備職人と称されるリベロは筆頭格だ。

西崎愛菜(大阪マーヴェラス)

SVリーグ初代女王に輝いた大阪マーヴェラスの西崎愛菜は、大阪の金蘭会中学・高校で過ごした学生時代に日本一を経験した実績を持ち、2025年の日本代表では追加登録を経て国際大会も経験。

同じく東京の名門・下北沢成徳高校時代に全国制覇に貢献した岩澤実育も、埼玉上尾メディックスでいよいよ本格的に守護神を担うと予想される。レシーブ力はもちろん、日本代表では「応援団長」の称号を与えられたムードメイキングは必見だ。

さらに昨季のクラブシーズンは、イタリア・セリエAの強豪ミラノで、世界ナンバーワンアタッカーの呼び声高いパオラ・エゴヌのチームメートとしてプレーした福留慧美が、今季はヴィクトリーナ姫路に入団。セリエAで高く評価された守備力を大同生命SVリーグで発揮する。

宮部藍梨(ヴィクトリーナ姫路)

その福留とともに姫路において中心を担う宮部藍梨も、やはり注目の存在。大学をアメリカで過ごし、帰国してからはクラブと日本代表でミドルブロッカーに就いてきたが、今季はオポジットで登録されている。

もっとも、学生時代はサイドアタッカーとしてプレーし、2025年の代表活動でもオポジットに入る場面があったため、問題なし。姫路としても戦術の幅が広がるに違いない。

宮部と同じミドルブロッカーで言えば、直近2度の五輪出場を果たしている山田二千華は、NEC川崎で今季からキャプテンに就任。2022-23シーズンにはリーグで個人二冠(ブロック賞、スパイク賞)を手にした実績を持つ荒木彩花もSAGA久光スプリングスで大黒柱を務める。

外国籍選手のオンザコートルール改定によって、どのチームもエリアを問わずに強力な攻撃を仕掛けてくるようになった今、リーグきっての実力派ミドルブロッカーである彼女たちがいかに攻撃をはね返し、同時に高い決定力のアタックを繰り出すか。

最後に、2025年の代表活動でブレイクした1人がアウトサイドヒッターの北窓絢音。身長183cmとサイズに恵まれ、それでいてレシーブも秀でる。SAGA久光では昨季途中からレギュラーに抜擢されると、思いきりのいいアタックでチームを牽引した。

日本代表でも途中出場ながらチームに勢いをもたらすゲームチェンジャーぶりを披露し、この2025-26シーズンはさらなる活躍が予想される。

もちろん、以上に挙げた面々だけではなく、SVリーグには魅力的な選手がたくさん。誰もが国内最高峰のステージを彩るトッププレーヤーたちである。

日本代表をきっかけとするもよし。ぜひとも会場で、それに配信で、気になる選手をチェックしてもらいたい。

文/写真:坂口功将

坂口 功将

スポーツライター。1988年生まれ、兵庫県西宮市育ち。
「月刊バレーボール」編集部(日本文化出版)で8年間勤めたのち、2023年末に独立。主にバレーボールを取材・執筆し、小学生から大学生、国内外のクラブリーグ、そしてナショナルチームと幅広いカテゴリーを扱う。雑誌、ウェブメディアへの寄稿のほか、バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説も務める。

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