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バレーボール コラム 2025年10月5日

【SVリーグ 女子開幕まであと5日!】連覇を狙う大阪マーヴェラスに、リベンジを誓うNECレッドロケッツ川崎。移籍が活発化した新シーズンのみどころ

SVリーグコラム by 坂口 功将
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オープニングカンファレンスで揃った14チーム

『2025-26 大同生命SV.LEAGUE(SVリーグ)』女子は10月10日(金)に幕を開ける。国内最高峰リーグの戦いは昨季と同様に、全14チームで争われる。

大同生命SVリーグ 2025-26

SVリーグ初年度で初代女王の座に就いたのは大阪マーヴェラスだった。レギュラーシーズンを34勝7敗とリーグ唯一の1桁黒星で制すると、チャンピオンシップでも最後はリーグ2連覇中のNECレッドロケッツ川崎を圧倒した。

レギュラーシーズンMVPの林琴奈や、キャプテンの田中瑞稀を筆頭に主力メンバーは変わっておらず、さらに2025年度日本代表にも選出されたリベロの西崎愛菜や、FISUワールドユニバーシティゲームズ(2025/ライン-ルール)で銀メダル獲得の立役者となった在籍2季目の宮部愛芽世、大山遼ら期待の若手も揃う。連覇へ視界は良好だ。

その大阪MVに最後は屈したNECレッドロケッツ川崎もタイトル奪還へ向けて体制を整えた。昨季、大ブレイクを果たした佐藤淑乃は2025年度の代表活動でも存在感を示し、今季もエースを担う。

セッターの中川つかさや、キャプテンの山田二千華ら日本代表の面々は頼もしさを増し、そこに昨季まで2シーズン連続リーグ得点王に輝いているシルビア・チネロヌワカロールが移籍加入を果たした。チームに代々受け継がれる圧倒的なオフェンス力は今季も健在だ。

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とはいえ昨季のファイナリストが優勝候補筆頭であり続ける…かと言われれば、そうではないだろう。昨季3位のSAGA久光スプリングスは中田久美監督が9季ぶりに指揮を執る。さらに2025年度日本代表では北窓絢音がブレイクを果たし、今季は堂々と主力を担うと予想される。

そして、昨季4位のデンソーエアリービーズは、リーグを代表するスコアラーのロザマリア・モンチベレルが在籍3季目を迎え、さらに過去2度のブロック賞を受賞しているミドルブロッカーの蓑輪幸が大阪MVから移籍加入した。攻守ともに厚みが増し、頂点獲りを狙う。

そうした選手層という点では近年、国内移籍も活発化し、どのチームも積極的な補強が見られるようになった。

昨季5位の埼玉上尾メディックスは、Astemoリヴァーレ茨城からパワフルヒッターのオクム大庭冬美ハウィが移籍。また、ベテランの内瀬戸真実が3シーズンぶりに現役復帰を果たすほか、日本代表選出歴もある入澤まいもトップカテゴリーに返ってきた。

同じくヴィクトリーナ姫路も今季に向けた補強として、Astemo茨城から野中瑠衣、さらに昨季はイタリア・セリエAで実力を高く評価されたリベロの福留慧美や、韓国代表のエースだったイ・ジェヨンが加わった。初の皇后杯優勝に歓喜した昨季以上の戦力を持ってして、いよいよSVリーグの覇権争いに名乗りを上げる。

もちろん中団チームもさらなる飛躍を誓い、今季を戦う。昨季7位の東レアローズ滋賀は得点源だったヌワカロールが去ったとはいえ、高いポテンシャルを秘めた日本人アタッカーたちが開花宣言一歩手前にある。

それは同9位のクインシーズ刈谷も同じことが言え、同年代のトップを走ってきた笠井季璃や、「2025女子U21世界選手権大会」に出場した北川美桜など逸材が揃う。彼女たちの成長曲線は、チームが描く上昇カーブそのものとなるはずだ。

そして昨季レギュラーシーズンで負け越しに終わったチームも、その悔しさを糧にジャンプアップを遂げたいところ。昨季10位のPFUブルーキャッツ石川かほくには、日本代表でもプレーしたセッターの松井珠己が加入し、12位のKUROBEアクアフェアリーズには中川美柚やアンドラデ レイレライニといった実力派アタッカーが移籍した。

11位の岡山シーガルズは10年来チームを支えてきたベテラン勢が、昨季限りで現役を引退し、世代交代の勢いをぶつける。そして、2026-27シーズンからは秋田県へのホームタウン移転が決まった昨季13位のアランマーレ山形も、クラブ創設時から活動してきた山形県でのラストシーズンで1つでも多くの勝ち星を重ねたいとは誰もが思っているだろう。

さらにエースアタッカーたちが抜けた昨季8位のAstemoリヴァーレ茨城や、昨季は最下位に終わった群馬グリーンウイングスは、ともに実績ある監督が就任。その手腕のもとで今季はいかなる戦いを演じるか、見ものである。

文:坂口功将/写真:J SPORTS編集部

坂口 功将

スポーツライター。1988年生まれ、兵庫県西宮市育ち。
「月刊バレーボール」編集部(日本文化出版)で8年間勤めたのち、2023年末に独立。主にバレーボールを取材・執筆し、小学生から大学生、国内外のクラブリーグ、そしてナショナルチームと幅広いカテゴリーを扱う。雑誌、ウェブメディアへの寄稿のほか、バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説も務める。

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