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バレーボール コラム 2025年4月16日

初代女王を目指す戦いがスタート。SVリーグ 女子チャンピオンシップ準々決勝のみどころ

SVリーグコラム by J SPORTS 編集部
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チャンピオンシップ クォーターファイナル

「大同生命SV.LEAGUE(SVリーグ)」の女子は、4月18日からチャンピオンシップが幕を開け、レギュラーシーズンの上位8チーム全てが今週のクォーターファイナルから登場し、ゴールデンウィークに開催されるファイナルを目指すこととなる。

チャンピオンシップでは中立地開催となるファイナルを除き、いずれの対戦カードもレギュラーシーズン上位チームのホームでの開催となり、クォーターファイナル、セミファイナル、そしてファイナルの全てが2戦先勝方式で行われる。

【チャンピオンシップ クォーターファイナル】

◆4月18日(金)
・午後6:05 デンソーエアリービーズ vs. 埼玉上尾メディックス
・午後7:05 NECレッドロケッツ川崎 vs. 東レアローズ滋賀

◆4月19日(土)
・午後3:05 大阪マーヴェラス vs. Astemoリヴァーレ茨城
・午後3:05 デンソーエアリービーズ vs. 埼玉上尾メディックス
・午後4:05 NECレッドロケッツ川崎 vs. 東レアローズ滋賀

◆4月20日(日)
・午後3:05 大阪マーヴェラス vs. Astemoリヴァーレ茨城
・午後3:05 NECレッドロケッツ川崎 vs. 東レアローズ滋賀
・午後3:05 デンソーエアリービーズ vs. 埼玉上尾メディックス
・午後7:05 SAGA久光スプリングス vs. ヴィクトリーナ姫路

◆4月21日(月)
・午後6:05 大阪マーヴェラス vs. Astemoリヴァーレ茨城
・午後7:05 SAGA久光スプリングス vs. ヴィクトリーナ姫路

◆4月22日(火)
・午後6:35 SAGA久光スプリングス vs. ヴィクトリーナ姫路

※いずれかが2連勝した場合、第3戦は行われない

大阪マーヴェラス vs. Astemoリヴァーレ茨城

◆優勝争いの大本命・大阪マーヴェラス

女子では、唯一の勝率8割越えとなる37勝をマークし、レギュラーシーズンを制した大阪マーヴェラスが、優勝候補の筆頭となるが、その大阪MVにも特権として与えられているのは、セミファイナルまでのホームアドバンテージのみであり、予断を許さない短期決戦は気の抜けないゲームの連続となる。

そんな大阪MVはホームの『グリーンアリーナ神戸』に、レギュラーシーズン8位のAstemoリヴァーレ茨城を迎える。レギュラーシーズンでは、昨年11月の第5節で対戦し、大阪MVがセットカウント3-1、3-0で2連勝を飾っている。

また、直近3節の成績を見ても、大阪MVはいずれもチャンピオンシップ進出チームを相手に6連勝と、好調を持続させたままポストシーズンを迎えているだけに、ホームチームの優位は揺るぎないだろう。

みどころはチームとしてリーグ随一のサーブ効果率を誇るAstemoが、サーブレシーブの安定した大阪MVをどこまで崩せるかという点。Astemoが効果的なサーブから、アタックとブロックの両方で抜群の破壊力を発揮するブリオンヌ バトラーに繋いでポイントを奪う形を作ることができれば、大阪MVの一方的な展開とはならないはずだ。

NECレッドロケッツ川崎vs.東レアローズ滋賀

◆シーズン終盤で連敗した両チームの対戦

レギュラーシーズン2位のNECレッドロケッツ川崎は、本拠地の『川崎市とどろきアリーナ』に、7位の東レアローズ滋賀を迎える。

気になるのは、NEC川崎がレギュラーシーズンを3連敗で終えており、直近3節でも2勝4敗と負け越しているところだが、東レ滋賀も2月から3月にかけてリーグ戦12連勝と勢いに乗った時期もあったものの、直近3節は2勝4敗と負け越しており、こちらも3連敗でレギュラーシーズンを終えている。

チャンピオンシップ初戦を迎える上で、連敗からの切り替えが必要とされているのは両チームに共通しているところであり、そういう意味では、第1戦序盤のセットの内容は、この対戦の趨勢を決める試金石となるだろう。

また、総得点リーグトップのヌワカロール シルビアチネロ(東レ滋賀)と、3位の佐藤淑乃による打ち合いも見逃せない注目ポイントだ。

SAGA久光スプリングス vs. ヴィクトリーナ姫路

◆皇后杯決勝のリターンマッチ

年明け以降、リーグ戦では18勝6敗の高勝率で順位を上げ、最終的に3位でフィニッシュしたSAGA久光スプリングスは本拠地『SAGAアリーナ』で、レギュラーシーズン6位ながら皇后杯を制覇したヴィクトリーナ姫路と対戦する。

この2チームはレギュラーシーズンで4度対戦し、成績は互いに2勝2敗の五分となっており、うち3試合はフルセットにもつれ込む熱戦となった。また、この対戦カードは皇后杯決勝のリターンマッチでもあり、この際も姫路がフルセットの死闘を制している。

チームとしては互いに高次元で攻守のバランスが取れており、アタックではややSAGA久光に分があるものの、ブロックやサーブレシーブといったディフェンス力は姫路が上回っているため、中身の濃い見応えのある激闘は必至である。

日程的にも全4カードで最後となる4月20日から22日にかけての開催となっており、クォーターファイナルのトリを飾るのに相応しい好カードと言えるだろう。

デンソーエアリービーズ vs. 埼玉上尾メディックス

◆予想が難しい実力伯仲の対戦

このSAGA久光vs.姫路と並んで勝敗予想が難しいのが、レギュラーシーズン4位のデンソーエアリービーズが、先ごろ改装を終えたばかりのホーム『宝来屋 ボンズアリーナ』に5位の埼玉上尾メディックスを迎える対戦カードだ。

この両者はレギュラーシーズンで4度対戦し、埼玉上尾が3勝1敗と勝ち越してはいるが、リーグ屈指のアタッカー(モンチベレル ロザマリア)、ブロッカー(麻野七奈未)、そしてサーブレシーバー(川畑遥奈)を擁するデンソーとの実力差はかなり拮抗している。

この対戦ではモンチベレルの爆発的な攻撃力もさることながら、ブロックとレシーブに秀でたデンソーと、埼玉上尾の佐藤優花黒後愛ニカ マルコヴィッチ山中宏予といった攻撃陣を操るセッター岩崎こよみのトスワークというマッチアップも大いに見ものである。

J SPORTS編集部

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