初代王者を懸けた戦いがスタート。SVリーグ 男子チャンピオンシップ準々決勝のみどころ

チャンピオンシップ クオーターファイナル

先週末のレギュラーシーズン最終日で、ようやくレギュラーシーズン上位3チームの順位が確定した「大同生命SV.LEAGUE（SVリーグ）」の男子は、4月18日から早くもチャンピオンシップが開幕する。

レギュラーシーズンの上位6チームがチャンピオンシップに進出する男子は、3位から6位のチームが、18日（金）から始まるクォーターファイナルを戦い、シリーズを制した2チームが、レギュラーシーズン優勝の大阪ブルテオンと、2位のサントリーサンバーズ大阪の待つセミファイナルへと駒を進める。

なお、チャンピオンシップでは中立地開催となるファイナルを除き、いずれの対戦カードもレギュラーシーズン上位チームのホームでの開催となり、クォーターファイナル、セミファイナル、そしてファイナルの全てが2戦先勝方式で行われる。

【チャンピオンシップ クォーターファイナル】

◆4月18日（金）
・午後6:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ
・午後7:05　ウルフドッグス名古屋 vs. 広島サンダーズ

◆4月19日（土）
・午後3:35　ウルフドッグス名古屋 vs. 広島サンダーズ
・午後6:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ

◆4月20日（日）
・午後3:35　ウルフドッグス名古屋 vs. 広島サンダーズ
・午後6:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ

※いずれかが2連勝した場合、第3戦は行われない

ウルフドッグス名古屋 vs. 広島サンダーズ

◆対戦成績はウルフドッグス名古屋が優位

長らく2位の座を守りつつ、レギュラーシーズン最終盤に3位に転落したウルフドッグス名古屋は、ホームのエントリオに第22節でチャンピオンシップ進出を決めた6位の広島サンダーズを迎える。

この2チームはレギュラーシーズンで6度対戦しており、成績はWD名古屋が6戦全勝と広島THを圧倒している。直接対決の獲得セット数も、WD名古屋が18-6と大差がついており、3月中旬に対戦した直近の第19節では、WD名古屋が2試合連続ストレート勝利と、ホームチームに死角がない状況でのマッチアップとなる。

さらにWD名古屋は総得点、アタック決定率、サーブ効果率でリーグ三冠のニミル アブデルアジズが、絶好調のままチャンピオンシップを迎える。

それに対し広島THは総得点、アタック決定率、サーブ効果率、ブロック決定本数でチームトップのモレイラ ロケ フェリペが負傷離脱するという、文字通り「泣きっ面に蜂」な状態となっている。

広島THとしてはエースの不在をなんとか力に転化し、チームの結束力を上げつつ、短期決戦ならではの不確実性に活路を見出したいところだ。

ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ

◆レギュラーシーズンの対戦成績はSTINGS愛知が有利

男子のチャンピオンシップには、レギュラーシーズンで4位に入ったジェイテクトSTINGS愛知と、5位の東京グレートベアーズが先陣を切って登場する。戦いの舞台は、STINGS愛知のホーム『岡崎中央総合公園 武道館』。

この2チームの対戦は、レギュラーシーズン最終節を待たずして決まっており、両チームともに先週は試合がなく、準備期間も休養も等しく十分であるだけに、どのような攻防が繰り広げられるのか、非常に興味深いマッチアップとなっている。

レギュラーシーズンでは6度対戦があり、STINGS愛知が5勝1敗と大きく勝ち越しているが、6試合のうち4試合はフルセットマッチとなっており、獲得セット数的にはもう少し拮抗した内容となっている。

ただし、直近の対戦となった3月下旬の第21節では、このクォーターファイナルが開催される岡崎中央総合公園 武道館で、ホームチームがセットカウント3-1、3-0と東京GBを圧倒する形で連勝している。

また、レギュラーシーズン終盤の成績を見ても、STINGS愛知が3月以降の12試合を8勝4敗としているのに対し、東京GBは4勝8敗と負け越しており、チームの勢いとしてしても、STINGS愛知が優勢な状況にある。

STINGS愛知はチャンピオンシップ初戦を迎えるにあたり、トリー デファルコと攻撃の2枚看板を形成する宮浦健人が、レギュラーシーズン最終節で2試合合計6割越えの決定率をマークするなど、負傷からの復帰を経て、本調子に戻ったのが何よりの朗報となっている。

このシリーズは宮浦とデファルコを軸としたSTINGS愛知の攻撃に対し、東京GBが武器とするブロック＆レシーブでどれだけ粘り強く戦えるかが、勝負の流れを決めるカギとなるだろう。