注目は広島サンダーズvs.日本製鉄堺ブレイザーズのチャンピオンシップ争いと、ウルフドッグス名古屋vs.大阪ブルテオンの首位攻防戦。SVリーグ 男子第21節

広島サンダーズvs.日本製鉄堺ブレイザーズ

全22節、合計44試合で行われる「大同生命SV.LEAGUE（SVリーグ）」男子のレギュラーシーズンは、この週末で第21節を迎える。

レギュラーシーズンが最終盤に突入するなか、6枠あるチャンピオンシップ出場権は既に5枠が埋まっているが、最後の1枠は確定しておらず、また、チャンピオンシップでシードされる上位2チームも確定していない。

そんな状況で行われる広島サンダーズと日本製鉄堺ブレイザーズによる6位攻防戦と、ウルフドッグス名古屋と大阪ブルテオンによる首位攻防戦という2つの天王山は必見のマッチアップとなる。

◆順位表　※第20節終了時

1位　大阪Ｂ　33勝5敗
2位　WD名古屋　33勝7敗
3位　サントリー　30勝8敗
4位　STINGS愛知　22勝18敗
5位　東京GB　21勝19敗
6位　広島TH　15勝25敗

7位　日鉄堺BZ　14勝24敗
8位　東レ静岡　11勝27敗
9位　VC長野　9勝29敗
10位 ヴォレアス　6勝32敗

※6位までがチャンピオンシップ出場

◆チャンピオンシップを懸けた直接対決

チャンピオンシップ出場へ最後の1枠を争う6位の広島THと7位の日鉄堺BZは、ゲーム差なしでこの直接対決を迎えるが、ポイントでは広島THが、セット率では日鉄堺BZが相手を上回る状況となっている。

3月の月間成績では、ホームの広島THが3勝5敗としているのに対し、日鉄堺BZは2勝6敗。この差により、前節で両者の順位が入れ替わっている。また、今季の対戦では、第11節に広島THが敵地で連勝しているが、接戦となったGAME1では圧倒的な攻撃力を見せたモレイラ ロケ フェリペが勝利の原動力となり、GAME2では要所でのサーブが決め手となって、広島THが日鉄堺BZを撃破している。

日鉄堺BZが敵地でのリベンジを期す今回の対戦では、両チームによる試合の局面を変えるブロックに注目したい。広島THは前述のロケ、そして日鉄堺BZはシャロン バーノンエバンズと、破壊力抜群のアタッカーを擁しているが、この2人はブロックでもリーグトップレベルの数字を残している。

チームランキングで見ても、1セットあたりのブロック決定本数でこの両チームはリーグのトップ2を占めているため、勝負どころでのブロックポイントが勝敗を分けることになる可能性は決して低くない。

◆首位攻防の直接対決

第21節を首位で迎える大阪ＢとWD名古屋の差は僅か1ゲームであり、仮にホームのエントリオで首位チームを迎え撃つ、WD名古屋が2連勝のスイープを果たすと、首位の座は入れ替わり、WD名古屋は2位以上の確定に大きく前進することになる。

一方、大阪Ｂが敵地で連勝を遂げると、他会場の結果次第では1位でのチャンピオンシップ進出へ王手をかけることになる。

3月の月間成績を見ると、大阪Ｂの6勝2敗に対し、WD名古屋は8戦全勝と、勢いの面ではホームチムが上回っているが、今季の直接対決の成績を振り返ると、第3節としばらく前のことながら、大阪Ｂが2勝無敗としている。

両チームともにリーグ屈指の攻撃力を誇り、WD名古屋のニミル アブデルアジズ、そして大阪Bのロペス ミゲルと西田有志らは何れも好調をキープしているだけに、派手な打ち合いが期待できるだろう。

またともに強烈なサーブを持ち味としているが、サーブレシーブとなると、大阪Ｂに軍配が上がるため、大阪Ｂがどれだけブレイクポイントを取れるか、あるいはWD名古屋がどれだけ相手のサーブでブレイクを阻止できるかが、試合の趨勢を決める鍵となるだろう。

◆3月29日（土）

・午後1:05　サントリーサンバーズ大阪 vs. ヴォレアス北海道
・午後2:05　東レアローズ静岡 vs. VC長野トライデンツ
・午後2:05　広島サンダーズ vs. 日本製鉄堺ブレイザーズ
・午後2:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ
・午後3:35　ウルフドッグス名古屋 vs. 大阪ブルテオン

◆3月30日（日）

・午後1:05　広島サンダーズ vs. 日本製鉄堺ブレイザーズ
・午後1:05　サントリーサンバーズ大阪 vs. ヴォレアス北海道
・午後2:05　東レアローズ静岡 vs. VC長野トライデンツ
・午後2:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ
・午後2:35　ウルフドッグス名古屋 vs. 大阪ブルテオン