広島サンダーズが6位に浮上、チャンピオンシップ圏内を巡る争いが激化。SVリーグ 男子第20節の結果

6位に浮上した広島サンダーズ

チャンピオンシップ出場枠が残り1つとなった「大同生命SV.LEAGUE（SVリーグ）」の男子は、3月22日（土）23日（日）に第20節の5カードが行われ、上位3チームが順当に連勝した。

一方、チャンピオンシップ行きのボーダーラインとなる6位と7位の順位が入れ替わり、『ゲーム差なし』ながら広島サンダーズが日本製鉄堺ブレイザーズに替わってチャンピオンシップ圏内に浮上した。

6位で第20節を迎えた日鉄堺BZは、ホームの『大浜だいしんアリーナ』にて、2位につける難敵ウルフドッグス名古屋と対戦。GAME1の序盤は日鉄堺BZがサーブから相手を崩す形で流れを作ると、そのまま勢いに乗り25-16で第1セットを先取する。

しかし、第2セット以降はWD名古屋が水町泰杜の強烈なサーブと、得点源のニミル アブデルアジズによるアタックで主導権を取り返し、3セットを連取して一気に勝負を決めた。

日鉄堺BZは翌日のGAME2でも第1セットを先取する好スタートを切るも、デュースにもつれ込んだ第2セットを落とすと、その後はビジターチームの流れに。結局、ホームチームはこの試合でもニミルの圧倒的な攻撃力を止めきれず、GAME1同様、第2セットから3セットを連続して相手に取られる形での敗戦となった。

一方、最下位ヴォレアス北海道とのアウェイマッチに臨んだ広島THは、GAME1で圧巻のバレーを展開。カメホ ドルーシー オレオルと、新井雄大にボールを集める形で攻撃を形成するなか、第1セットを25-20で先取すると、その後も試合の主導権を相手に譲ることなく、続く2セットも連取。ストレートの快勝で6位浮上を果たした。

しかし、翌日のGAME2ではヴォレアスがバウンスバックに成功する。第1セットこそ、相手に譲ったヴォレアスだったが、その後は一貫してアグレッシブなバレーを展開するなか、見事3セットを連取し、リベンジに成功した。敵地で1勝1敗とした広島THは6位で次節、日鉄堺BZとの直接対決を迎えることとなった。

敵地で、4位につけるジェイテクトSTINGS愛知と対戦した首位の大阪ブルテオンは、GAME1で相手がスタートから普段と異なるメンバーで臨むなか、序盤から質の高い攻撃で試合を支配的に進め、第1セットを25-15で先取する。

この日はロペス ミゲル、西田有志、そして富田将馬を中心に攻撃を形成した大阪Ｂは、その後も手綱を緩めることなく、一気に2セットを連取し、ストレートで勝利を収めた。翌日のGAME2は打って変わって接戦となったが、セットカウント3-2で大阪Ｂが勝利し、首位の座をキープした。

チャンピオンシップでシードされる2位と、2ゲーム差の3位につけるサントリーサンバーズ大阪は、ホームの『おおきにアリーナ舞洲』にVC長野トライデンツを迎えると、GAME1ではドミトリー ムセルスキー、デ アルマス アライン、アレクサンデル シリフカの3人が揃って高い決定力を見せ、相手を圧倒。第3セットに追い上げを許す場面はあったものの、結果的にはストレートの快勝で勝ち星を伸ばした。

翌日のGAME2も序盤からホームチームが攻勢を強める展開となり、サントリーが2セットを先取する。VC長野は第3セットを39-37で奪って一矢報いるも、第4セットは終盤に力負けする形でサントリーに屈した。連勝のサントリーは、WD名古屋との2ゲーム差を維持することに成功した。

これ以外では、東京グレートベアーズと、東レアローズ静岡が『武蔵野の森総合スポーツプラザ』で対戦し、互いに1勝を分け合っている。

◆3月22日（土）

◯サントリーサンバーズ大阪　3-0　VC長野トライデンツ●
●ヴォレアス北海道　0-3　広島サンダーズ◯
●ジェイテクトSTINGS愛知　0-3　大阪ブルテオン◯
●東京グレートベアーズ　2-3　東レアローズ静岡◯
●日本製鉄堺ブレイザーズ　1-3　ウルフドッグス名古屋◯

◆3月23日（日）

◯サントリーサンバーズ大阪　3-1　VC長野トライデンツ●
●日本製鉄堺ブレイザーズ　1-3　ウルフドッグス名古屋◯
◯ヴォレアス北海道　3-1　広島サンダーズ●
◯東京グレートベアーズ　3-0　東レアローズ静岡●
●ジェイテクトSTINGS愛知　2-3　大阪ブルテオン◯

◆順位表　※第20節終了時

1位　大阪Ｂ　33勝5敗
2位　WD名古屋　33勝7敗
3位　サントリー　30勝8敗
4位　STINGS愛知　22勝18敗
5位　東京GB　21勝19敗
6位　広島TH　15勝25敗

7位　日鉄堺BZ　14勝24敗
8位　東レ静岡　11勝27敗
9位　VC長野　9勝29敗
10位 ヴォレアス　6勝32敗

※6位までがチャンピオンシップ出場