サントリーサンバーズ大阪、16連勝中の首位・大阪ブルテオンを止められるか、開幕戦のリターンマッチとなる大一番。SVリーグ 男子第18節

サントリーサンバーズ大阪vs.大阪ブルテオン

勝負の3月に入り、上位3チームが既にチャンピオンシップ行きのチケットを手にした「大同生命SV.LEAGUE（SVリーグ）」男子は、3月8日（土）から9日（日）にかけて第18節の全5カードが開催される。

◆3月8日（土）

・午後1:05　サントリーサンバーズ大阪 vs. 大阪ブルテオン
・午後1:35　ヴォレアス北海道 vs. ウルフドッグス名古屋
・午後2:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ
・午後2:05　広島サンダーズ vs. VC長野トライデンツ
・午後3:05　日本製鉄堺ブレイザーズ vs. 東レアローズ静岡

◆3月9日（日）

・午後1:05　日本製鉄堺ブレイザーズ vs. 東レアローズ静岡
・午後1:05　広島サンダーズ vs. VC長野トライデンツ
・午後1:13　サントリーサンバーズ大阪 vs. 大阪ブルテオン
・午後1:35　ヴォレアス北海道 vs. ウルフドッグス名古屋
・午後2:05　ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ

残り3枠となったチャンピオンシップ出場権を巡る争いも目が離せないが、リーグ戦で目下、16連勝中の首位の大阪ブルテオン（29勝3敗）をどこが止めるのか、という観点からすると、3位のサントリーサンバーズ大阪（24勝8敗）が、ホーム開催の試合で首位チームに挑む開幕節のリターンマッチは、チャンピオンシップでシードされる2位争いという意味でも、注目の対戦となる。

2位のウルフドッグス名古屋を2ゲーム差で追うサントリーは前節、敵地でVC長野トライデンツと対戦し、第1戦でストレート勝利を飾ると、第2戦もセットカウント3-1で快勝。

サントリーは2試合を通じて、サーブ力の高さで主導権を握るなか、自慢の攻撃陣が躍動。とりわけ高橋藍（高ははしご高）は桁外れに高い決定力で、チームに勢いをもたらした。

また、得点、サーブ効果率、1セットあたりのブロック決定本数でチームトップのドミトリー ムセルスキーも好調を維持しており、重要な大阪ダービーを迎える上でサントリーの鼻息は荒そうだ。

一方、大阪Ｂは前節、敵地の有明コロシアムで、4位の東京グレートベアーズに連勝。第1試合は西田有志、ロペス ミゲル、ジェスキー トーマスの3本柱が破壊力を存分に発揮し快勝すると、第2試合はフルセットの接戦をものにする勝負強さで、如何なる状況にも対応できる引き出しの多さを披露。最早ミスによる自滅しか死角が見当たらない状態となっている。

昨年10月の開幕節を振り返ってみると、東京体育館で開催された記念すべき、SVリーグ開幕戦では、大阪Ｂがストレートで圧勝する一方的な展開となったが、舞台をエディオンアリーナ大阪に移した第2戦は交互にセットを取り合うフルセットマッチを大阪Ｂが制しており、内容的には、どちらに勝利の女神が微笑んでもおかしくない大接戦だった。

今回の大一番では、サントリーがどれだけサーブとブロックで相手のリズムを乱すことができるかが、みどころとなりそうだ。なかでもムセルスキーはサーブとブロックの両方でチームを牽引する存在となっているだけに、最大のキーマンとなるだろう。

その上で、高橋藍が前節見せた破格の決定率の高さ（第1戦アタック決定率85.7％、バックアタック決定率100％）を再現することができれば、首位チームの進撃を止めることは可能だろう。大阪Ｂは自慢のアタッカーたちを操る長身セッター永露元稀のトスワークに注目したい。

【順位表】　※第17節終了時点

1位　大阪Ｂ　29勝3敗
2位　WD名古屋　27勝7敗
3位　サントリー　24勝8敗
4位　東京GB　19勝15敗
5位　STINGS愛知　19勝15敗
6位　日鉄堺BZ　13勝19敗

7位　広島TH　12勝22敗
8位　東レ静岡　9勝23敗
9位　VC長野　8勝24敗
10位 ヴォレアス　4勝28敗

※6位までがチャンピオンシップ出場