【ハイライト動画あり】東レアローズ静岡、内定選手の楠本岳の活躍で連敗を6で止める。SVリーグ 男子第16節

楠本 岳（東レアローズ静岡）

「大同生命SV.LEAGUE（SVリーグ）」の男子第16節は、2週にまたがり開催される変則日程となり、先週末に開催された3カードでは上位3チームが揃って連勝する盤石の強さを見せた。

一方、ミッドウィークの2月19日から週末の23日にかけて開催された残りの2カードでは、4位の東京グレートベアーズが、ホームで9位の東レアローズ静岡に黒星を喫した。

東京GBは、ホームの国立代々木競技場第二体育館に東レ静岡を迎え、水曜開催のGAME1に臨んだ。第1セットは序盤から互いに一進一退の攻防を繰り広げる展開となるも、終盤の連続ポイントで流れを掴んだ東レ静岡が、25-23で競り勝ち先手を取る。

第2セットは強烈なサーブで相手のレシーブを崩すことでリードを築いた東京GBが、25-18で奪取。その後、勢いを盛り返した東レ静岡が第3セットを25-18で奪い返す。

後がなくなった東京GBは、この試合両チーム通じて最多得点をマークしたマチェイ ムザイが攻守に躍動して、第4セットを25-19で奪取。勝負は第5セットへもつれ込む。

最終セットは序盤に、天理大学4年で内定選手の楠本岳のスパイクでリードを築いた東レ静岡が優位に立つ。このリードを守り切り、最後は再び楠本がスパイクを決め、白熱のフルセットマッチに終止符を打つと、連敗を6で止めた。

翌日のGAME2では、前日に手痛い黒星を喫した東京GBがバウンスバックに成功。サーブで相手のレシーブを崩しつつ、要所でブロックが決まる型がはまり、終始相手に主導権を渡さないまま、第1セットから3セット連取の快勝で雪辱を果たした。

東京GBは次節で首位を独走中の大阪ブルテオンとホーム（有明コロシアム）で対戦するため、その意味でも弾みのつくストレート勝利となった。

週末の開催となった男子第16節最後のカードでは、旭川で最下位のヴォレアス北海道と、8位のVC長野トライデンツが対戦。

前節、上位チームのジェイテクトSTINGS愛知を撃破し、勢いに乗るホームのヴォレアスは、粘り強い試合運びでデュースにもつれ込んだ第1セットを31-29で先取する。

第2セットこそ23-25で競り負けるも、張育陞とティモ タンメマーが出色のパフォーマンスでチームを牽引。第3セットを25-17で奪取すると、勢いそのままに第4セットも25-20で奪い取り、セットカウント3-1の勝利で地元のファンを沸かせた。

しかし、ヴォレアスが今季初の3連勝を目指した翌日のGAME2は、打って変わって、アウェイチームによる一方的な試合展開に。ウルリック ボ ダールにボール集め攻撃を構築したVC長野が25-15で第1セットを先取。

その後もヴォレアスを圧倒し、25-17、25-18と3セットを連取。ストレートの快勝で、次週ホームでのサントリーサンバーズ大阪戦へ向け弾みをつけた。

【SVリーグ 男子第16節結果】

◆2月19日（水）
●東京グレートベアーズ　2-3　東レアローズ静岡◯

◆2月20日（木）
◯東京グレートベアーズ　3-0　東レアローズ静岡●

◆2月22日（土）
◯ヴォレアス北海道　3-1　VC長野トライデンツ●

◆2月23日（日）
●ヴォレアス北海道　0-3　VC長野トライデンツ◯

◆順位表　※第16節終了時点

1位　大阪Ｂ　27勝3敗
2位　WD名古屋　25勝7敗
3位　サントリー　22勝8敗
4位　東京GB　19勝13敗
5位　STINGS愛知　18勝14敗
6位　日鉄堺BZ　12勝18敗

7位　広島TH　12勝20敗
8位　VC長野　8勝22敗
9位　東レ静岡　7勝23敗
10位 ヴォレアス　4勝26敗

※6位までがチャンピオンシップ出場