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パリ五輪の日本代表メンバーも集結し、被災地やファンのために全力でプレー。「SVリーグ オールスターゲーム 石川 男子」のみどころ
SVリーグコラム by 市川忍オールスターゲームは石川県で開催
2025年1月25日(土)26日(日)、石川県で開催される「大同生命SV.LEAGUE(SVリーグ)」のオールスターゲーム「MUFG SV.LEAGUE ALL STAR GAMES 2024-25 ISHIKAWA(MUFG SVリーグ オールスターゲーム 石川 )」。
本大会は2024年1月に起きた能登半島地震と9月、能登の豪雨災害で大きな被害を受けた石川県に対する支援を目的としており、今年度からスタートしたSVリーグから、男女計56名の選手たちが集結する。
26日に行われる男子のみどころは、何といっても昨年のパリ・オリンピックでベスト8に進出した日本代表チームの選手たちだろう。ファン投票で最多得票を獲得した小野寺太志(サントリーサンバーズ大阪)を始めとするスター選手の、1試合限りのプレーに酔いしれてほしい。
まず、柳田将洋主将(東京グレートベアーズ)が率いる『TEAM MASA』には、その小野寺を筆頭に高橋藍(高ははしご高/サントリー)、高橋健太郎(高ははしご高/ジェイテクトSTINGS愛知)、西田有志、リベロの山本智大(ともに大阪ブルテオン)らの日本代表選手が名を連ねる。
一方、小川智大(ジェイテクト)が主将を務める『TEAM TOMO』には、日本が誇る司令塔・関田誠大(ジェイテクト)、山内晶大(大阪B)、宮浦健人(ジェイテクト)らが揃う。SVリーグでは敵同士となったオリンピック戦士たちが、同じコートに再び集結する。
日本代表以外でも『TEAM MASA』には、現役アメリカ代表のトリー デファルコ(ジェイテクト)、長きにわたりオランダ代表として活躍するニミル アブデルアジズ(ウルフドッグス名古屋)、台湾代表の新星・ツァイ ペイチャン(日本製鉄堺ブレイザーズ)がメンバー入り。『TEAM TOMO』には台湾代表のエース・張育陞(ヴォレアス北海道)が選ばれており、世界的プレーヤーのパフォーマンスも楽しみの1つだ。
『TEAM MASA』の主将・柳田は言う。
「各チームのスーパープレーヤーが、一同に介すのはなかなかない機会。このような希少な時間を、見てくださる皆さんと共有できることが僕は幸せです」。柳田が言うように、今大会には大同生命SVリーグにて開幕から各チームの主力として活躍している面々が顔を揃えている。
『TEAM TOMO』で真っ先に、小川主将からドラフト指名を受けたのはファン投票で選ばれた水町泰杜(WD名古屋)だ。ビーチバレーボールとの二刀流選手で、リーグ中も声援の多い人気プレーヤーである。
対角は、こちらもビーチバレーボールのU21日本代表という経歴を持つ後藤陸翔(東京GB)。「水町選手とは同い年で仲が良いので、一緒のチームでうれしい。楽しんでプレーしている姿を見せたいです」(後藤)。ともに入団1年目。フレッシュな2人が同時にコートに立つ姿を見られる可能性は高い。
そして『TEAM MASA』の一員としてオールスター初出場を果たす池田幸太(ヴォレアス)と、備一真(VC長野トライデンツ)の両名が持つ物語にも注目だ。2人は鹿児島県出身。小学校から高校まで、同じチームでプレーした幼馴染である。
「備選手は弟のような存在。VC長野でも1シーズン一緒にプレーしましたが、今までとは違ってオールスター戦という華やかな舞台で一緒にプレーできるのが楽しみです」(池田)。幼いころからの盟友が、国内トップのオールスター戦で同じコートに立つ。スポーツ漫画さながらのロマンあふれるエピソードにも注目してほしい。
柳田は語る。
「まずはリーグがリーダーシップをとって、被害を受けた石川県で行うオールスター戦ということに大きな意義があると感じています。そして、僕個人は社会に良い影響を与えることが、我々アスリートの使命だと考えています」。
「このオールスターを通じて現地の方たちに勇気や、今後がんばっていくためのエネルギーを、恐縮ですが与えられたらいいなと思っています。そして、今大会を通じてバレーボールにはそういった価値があるのだということをお見せしたい」。
華やかな祭典ではあるものの、国内最高の選手たちが被災地やファンのために全力でプレーする。その姿を目に焼き付けてほしい。
文:市川忍
※出場選手は1月22日時点
MUFG SVリーグ オールスターゲーム 2024-25 石川
男子 チーム分けドラフト会議
市川忍
スポーツライター・編集者。神奈川県川崎市出身。日本エディタースクール夜間部卒業。
「Number」「Number Web」(文藝春秋)「Sportiva」(集英社)等で埼玉西武ライオンズを中心とした野球関連、バレーボールのコラムを執筆中。大同生命SVリーグ公式プログラムでも記事を執筆。2008年の男子バレーボールチーム16年ぶり五輪出場を追った著書「復活~全日本男子バレーボールチームの挑戦」(角川書店)がある。
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@ichikawashino
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