一番多いのはどの都道府県？ SVリーグ選手の出身地を調べてみた：女子編

SVリーグ

10月に開幕した「大同生命SV.LEAGUE（SVリーグ）」。11月21日時点で男子は10チームに178選手、女子は14チームに252選手、合計430選手が在籍している。

J SPORTSでは、これら全選手の名鑑を作成したが、ここに掲載されている選手データや、アンケートの回答をいろいろな角度から調べてみた。

第2弾は「選手の出身地：女子編」。出身地で多いのはどの都道府県か？また、外国出身の選手で多いのはどの国か？を調査してみた（データは11月21日時点）。

★SVリーグ 女子全選手名鑑
★SVリーグ 男子全選手名鑑

◆女子のSVリーガーを多く出している都道府県は？

女子では外国出身選手を除くと、日本出身の選手は219名。男子より4チーム多いため、選手数では74名多くなっている。

それでは、SVリーガーが最も多い都道府県から見ていこう。男子は東京都と大阪府の13名だったが、女子では東京都と神奈川県の17名となった。東京都は男女とも最多だが、神奈川県は男子が6名となっており、女子の数が際立った。

3位の千葉県も同様の傾向で男子4名に対し、女子は16名と多くなっている。なにか理由があるのかと調べてみると千葉市が4名、そして人口11万名の鎌ケ谷市からは、住田帆志乃（KUROBEアクアフェアリーズ）、高橋凜（Astemoリヴァーレ茨城）、菊地実結（群馬グリーンウイングス）と3名の選手が誕生している。

ほかに10名を超えたのは、他に福岡県と大阪府。こちらは男子選手もそれぞれ2桁おり、バレーボールが盛んな地域と言えるだろう。

SVリーグ 女子選手の出身地

◆6位と9位は意外、10位は驚きの結果

6位には3県が9名で並んだ。愛知県と兵庫県はそれぞれ750万と540万の人口を抱えているが、それと並んで200万人の長野県が入った。9位で8名がSVリーガーになっている宮崎県（人口104万人）とともに意外な感じがする。

長野県は選手プロフィールを見ても、出身地や出身高校にそれほどの偏りは見られないので、多くの選手が輩出される理由に心当たりのある方は、ぜひ教えていただきたいと思う。

宮崎県は、東美奈（大阪マーヴェラス）、中島咲愛（SAGA久光スプリングス）、横山真奈（デンソーエアリービーズ）の3名が宮崎日大高校から、鹿屋体育大学に進学。東と中島は同級生、横山は1つ学年が下になる。

そして、今回の調査で1番驚いたのは島根県。県の人口は65万名で、千葉県船橋市の人口と同じほどなのだが、6選手の出身地で10位にランクインした。

松江市（人口20万人）からは、万代真奈美、北窓絢音（ともにSAGA久光スプリングス）、吉田眞奈（ヴィクトリーナ姫路）、小松原凜香（岡山シーガルズ）の4名。そして、人口5万人の浜田市からは、大崎琴未（デンソーエアリービーズ）、濱松明日香（埼玉上尾メディックス）の2名。全員が県外の高校に進学している。

複数の選手が出ている市が、多いのも女子の特徴。5名が出身地の愛知県岡崎市や、4名の栃木県宇都宮市、3名の福島県郡山市、愛知県豊田市、香川県高松市、愛媛県松山市は、いずれも中核市となっている。

また、出身選手がいない県は、男子では秋田県、栃木県、富山県、奈良県、和歌山県、鳥取県、徳島県、高知県と8県あったが、女子では山梨県と鳥取県だけになった。鳥取は男子選手もいないので、SVリーガーが唯一、ゼロの県となった。

SVリーグ女子選手の出身国

◆海外選手で最も多い国は？

開幕時の女子外国出身の選手は16カ国33名。もっとも多いのはタイの7名。ついでアメリカの5名、ブラジル、フィリピンの3名と続く。その他、欧州はオランダやベルギーなどから10カ国で13名。キューバ、コロンビアから各1名となっている。

パリ五輪の代表となったのはオランダのジュリエット ロホイス（東レアローズ滋賀）、セルビアのロゾ サラ（埼玉上尾メディックス）、そして、銅メダルのブラジル、モンチベレル ロザマリア（デンソーエアリービーズ）だ。