デンソーエアリービーズと大阪マーヴェラスが全勝をキープ。SVリーグ女子 第3節

ブロックに飛ぶ麻野七奈未（デンソーエアリービーズ／左）

「大同生命SV.LEAGUE（SVリーグ）」の女子は10月26日から27日にかけての第3節で6カードが行われ、2チームが全勝をキープ。3勝1敗の3チームがこれを追う展開となった。

第2節を終え、開幕4連勝で波に乗るデンソーエアリービーズは、ホームの福島トヨタクラウンアリーナで、3勝1敗で第3節を迎えたPFUブルーキャッツ石川かほくと対戦。

土曜のGAME1序盤は、一進一退の攻防が繰り広げられ、互いに1セットを取り合う展開に。しかし、高い守備力や要所のサービスエースなど、全体的な引き出しの多さで勝るデンソーは、相手を圧倒した第3セットを25-17で奪うと、勢いそのままに第4セットも25-16で連取し、結果的にはセットカウント3-1で勝って翌日のGAME2へ良い流れを作った。

すると、デンソーはGAME2で第1セットを25-16で先取する上々の立ち上がりを見せると、第2セットこそ、辻健志ヘッドコーチが「PFUの粘り強いディフェンスと思い切りのいい攻撃に苦しめられ」落とすも、その後の2セットは25-20、25-19とPFUを圧倒。ミドルブロッカーの麻野七奈未が7ブロックと印象的なプレーを見せるなか、無傷の開幕6連勝で首位の座を堅持した。

デンソーと同じく今季全勝ながら、第2節は試合のなかった大阪マーヴェラスは、ホームのパナソニックアリーナでSAGA久光スプリングスと対戦。昨季V1リーグ女子レギュラーラウンドで無敗を誇ったマーヴェラスは、終始試合の主導権を握った土曜のGAME1をセットカウント3-0、合計得点75-57としてSAGA久光に勝利。

しかし、翌日のGAME2では、オポジットの長岡望悠にボールを集めたSAGA久光が応戦し、第2セットを25-23で奪って一矢報いると、第3セットもデュースにもつれ込む接戦を演じる。しかし、地力に勝る大阪MVがこの第3セットを30-28で奪い取ると、第4セットも25-22で連取し、開幕4連勝としてデンソー追尾態勢を維持した。

こちらも第2節は試合のなかった埼玉上尾メディックスは、アウェイで、群馬グリーンウイングスとの北関東ダービーに臨んだ。昨季Vリーグ女子3位の埼玉上尾は、2週間ぶりの試合となったGAME1で、手こずりながらも第1セットを先取すると、その後は多彩な攻撃で相手を圧倒し、25-11、25-17でストレート勝利を飾った。

翌日のGAME2も大勢は変わらず、埼玉上尾がセットカウント3-1で勝利。次週試合のない群馬の新リーグ初勝利は、第5節以降へ持ち越しとなった。

昨季Vリーグ女子ファイナルを制したNECレッドロケッツ川崎は、アウェイの第3戦でクインシーズ刈谷と対戦。GAME1はNEC川崎がセットカウント3-0で勝利したが、GAME2は第1セットこそNEC川崎が先取するも、その後の3セットは全てデュースまでもつれ込んだ接戦を刈谷が連取。刈谷がセットカウント3-1で強豪を下し、西原商会アリーナのファンを沸かせた。

ともに初白星をあげたい東レアローズ滋賀とアランマーレ山形の対決は、GAME1を制した東レ滋賀が今季初勝利を挙げると、GAME2も勝利し、ホームでの2連勝を果たした。A山形は次節、ホームでの新リーグ初白星を目指すことに。

一方、岡山シーガルズとKUROBEアクアフェアリーズは、ともに1勝を分け合う結果となり、KUROBEはうれしいSVリーグ初白星を手にした。

◆第3節終了時点　順位表
1位　デンソー　6勝0敗
2位　大阪MV　4勝0敗
3位　埼玉上尾　3勝1敗
4位　Astemo　3勝1敗
5位　姫路　3勝1敗
6位　NEC川崎　4勝2敗
7位　岡山　3勝3敗
8位　PFU　3勝3敗
9位　刈谷　2勝2敗
10位 東レ滋賀　2勝4敗
11位 SAGA久光　2勝4敗
12位 KUROBE　1勝5敗
13位 A山形　0勝6敗
14位 群馬　0勝4敗