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三浦佳生、千葉百音らがミラノ五輪を占う最終決戦へ!復活のレジェンドら強敵と、四大陸の頂点を懸け激突 | ISU四大陸フィギュアスケート選手権2026 プレビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部メダルを争う日本代表の選手たち
4年に1度の特別なシーズンだからこそ、今回の四大陸は、いつもと少し異なる雰囲気をまとう。
冬季五輪の出場権を勝ち取った選手たちにとっては、大舞台へ向けた大切な最終ステップ。世界ランキングを上げ、五輪本番での滑走順を一つでも上げるため。国際ジャッジに好印象を残すため。なにより、氷上での確かな手応えを胸に、ミラノへと旅立つための……。
惜しくも涙をのんだ選手たちも、積み重ねた努力の成果を、改めて今大会で披露する。流してきた汗と涙を渾身の演技で昇華させ、今シーズンのために用意したスペシャルなプログラムを、美しく輝かせる瞬間となるに違いない。
ヨーロッパ以外の4つの大陸のフィギュアスケーターが一堂に会するISU四大陸フィギュアスケート選手権は、2026年1月、中国の北京で開催される。
全日本選手権で表彰台に立ち、五輪出場を決めた三浦にとって、四大陸は常にキャリアにおける重要な転機となってきた。シニアの国際大会で初めてメダルを手にした、原点とも言える大会。17歳で戦った2023年大会では、史上最年少で男子タイトルを獲得し、共に表彰台に立った史上最年長メダリスト、キーガン・メッシングから「このスポーツの未来を託せる選手」と賛辞を受けた。
過去2シーズンは左太ももの故障に悩まされた。ときに苦汁も舐めた。焦りや葛藤を乗り越え、ついには持ち味であるスピードとキレを取り戻した。大会前には「順位は気にせず、今の自分にできることを尽くす。今大会で得たことを五輪へとつなげたい」と語り、三浦は視線を先に向ける。
悔し涙を流した全日本の直後に、27歳の友野はこの先も選手として滑り続けることを決断した。また四大陸の会場で、26歳の山本もやはり現役続行宣言。つまり2人にとって今大会は、キャリアの一旦の集大成であり、「新たなスタート」でもある。未来へと続く、ポジティヴな演技を期待したい。
そんな日本勢のライバルは、超高難度コンビネーションを武器に前回大会を制したミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)と、雄大かつ繊細な表現力で魅せる四大陸表彰台常連チャ・ジュンファン(韓国)。
3度目の五輪を目前に控えるボーヤン・ジン(中国)は、地元ファンの大声援を背に、必ずや好演技を見せてくれるだろう。全米ではSP2位と健闘するもトータル5位に終え、オリンピアンとなる夢が潰えた樋渡知樹(アメリカ)は、シーズン最後の試合に臨む。
千葉は「プログラム2本を絶対ノーミスで揃える」と、自分自身に言い聞かせるように断言する。一昨季に四大陸チャンピオンとなり、昨世界選では銅メダルも獲得。今季は2つのGP大会を余裕を持って制し、GPファイナルでも、完璧な演技でショートプログラム首位に立った。その実力の高さに、もはや疑問を挟む余地はない。
しかし、そのファイナルのフリースケーティングで大きく崩れる。極度の緊張に襲われ、足が思うように動かなくなったという。まさかのフリー最下位。悪夢を味わった。それでも不安に飲み込まれることなく、年末の全日本で五輪出場を確保。四大陸では「いい感覚を身体に刻みたい」とも語る。自信を携え、ミラノへ乗り込むために。
トリプルアクセルという大技はもちろん、質の高いエレメンツや伸びやかなスケーティング、なによりその弾けるような笑顔を武器に、中井は世界のトップシーンへ瞬く間に駆け上がった。シニア転向1年目の17歳。五輪行きの切符をつかんだ。
世界ジュニア選手権に2度出場し、銅メダルを持ち帰った経験のある中井だが、シニアのISU選手権は初出場。五輪という世界最高峰の試合を目前に控え、今大会は経験を積む場であると同時に、世界ランキングを22位から可能な限り押し上げるための現実的な機会でもある。
24歳の青木にとっては、ジュニア時代から通しても生まれて初めてのISUチャンピオンシップ出場。自分でも想像さえしていなかったという大きなチャンスを、気負わず、のびのびと活かしてほしい。
4年前の四大陸女王イ・ヘインと、4年連続世界ジュニア銀メダルのシン・ジアは、韓国代表として揃って初の五輪へと飛ぶ前に、四大陸で最後の仕上げを行う。
ブレイディ・テネル(アメリカ)とガブリエル・デールマン(カナダ)は、ともに8年ぶりの五輪出場こそ果たせなかった。それでも1998年1月生まれの2人は、度重なる故障や病気と向き合いながら、いまなおフィギュアスケートに情熱を燃やし、誇り高く戦い続ける。
ペア
国際舞台で急速に地位を上げつつある日本の長岡柚奈/森口澄士は、人生初の五輪へ向かって、さらなる上昇気流に飛び乗りたい。
9月の五輪予選会では3位に食い込み、日本のペアに史上初の「2枠目」をもたらした。GP大会では結成3年目で初の200点超えを達成。日本の先輩にして世界王者組の三浦璃来/木原龍一が切り開いてきた道を、「ゆなすみ」は鮮やかなスピードで突き進んでいる。
五輪金銀それぞれ1つずつ、世界選優勝2回、さらに四大陸に関しては金6つ、(出場した大会で)4連覇中という大レジェンドながら、復帰後わずか4戦目。4年の時を経て氷に帰ってきたスイ・ウェンジン/ハン・ツォン(中国)は、母国・中国で、人生3度目の五輪へ向けた総仕上げを行う。また五輪予選会で優勝し、中国の「1枠」を確保したジャン・ジアシュエン/ホアン・イーハンは、初めてのシニアISU選手権挑戦。
一方で全米ナショナル2連覇ながら、女性側の国籍取得が間に合わず、ミラノ行きが叶わなかったアリサ・エフィモワ/ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ)。「私たちにできるのは、氷の上でやるべきことをやるだけ」と、前を向き、四大陸に集中する。
アイスダンス
吉田唄菜/森田真沙也は、万全の準備で四大陸へ。両プログラムともに衣装を新調し、「うたまさ」の存在感をアピールにかかる。目標は野心的に、リズムダンス70点以上・フリーダンス110点以上。来る五輪では団体戦に出場し、日本の2大会連続メダル獲得に向けて鍵を握る。
現在、アイスダンスにおいて世界で最も層の厚いアメリカは、エミリア・ジンガス/ヴァディム・コレスニク、キャロライン・グリーン/マイケル・パーソンズ、ウーナ・ブラウン/ゲージ・ブラウンという強力な3組を送り込む。今季目覚ましい快進撃を続け、五輪出場権を爽やかにさらいとった「ジンコレ」は、さらに国際的評価の向上が期待される。全米で全力を尽くし、五輪不選出も「悔いなし」と語った「グリパー」の、力強い再出発にも注目したい。もちろんブラウンズの、今季屈指の名プログラム、FD「ゴッドファーザー」は必見だ。
文:JSPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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