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フィギュアスケート コラム 2026年1月21日

チアリーディング・ダンス/Pomの歴史 | 町田樹のスポーツアカデミア 【Discovery:アーティスティックスポーツ・ディスカバリー】 #21

町田樹のスポーツアカデミア by J SPORTS 編集部
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チアリーディング・ダンス/Pomの歴史 | 町田樹のスポーツアカデミア 【Discovery:アーティスティックスポーツ・ディスカバリー】 #21

チアリーディング・ダンス/Pomの歴史 | 町田樹のスポーツアカデミア 【Discovery:アーティスティックスポーツ・ディスカバリー】 #21

町田:Pomの歴史的な背景をちょっと教えていただけます。

関根:《応援》というところからスタートしているんですけれども、組織化された応援の始まりが1800年代後半にアメリカの大学のスポーツで行われたことが起源と言われています。

町田:IOCとかも1800年代後半なので、近代スポーツですね。フィギュアスケートも1800年代後半なんですが、やっぱり同じくらい歴史があるっていうことですね。

関根:1898年の11月2日という日に学生が観客を先導して応援を行ったことが始まりと言われています。なので、11月2日がチアリーディングの誕生日というふうに言われています。もともとこういったリーダー的な存在は男性が担っていたんですけれども、次第に女性が、例えばアメリカンフットボールのサイドラインなどで役割を引き継いでポンポンを持って踊るなど、そういったところからPomの演技というのはスタートしていきました。

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町田:チアリーディング・ダンスのPomって、女性がやるイメージなんですが、最初は男性もやられていたのですか?

関根:チアリーディング自体は男性の参加もあります。日本も応援団などに男性の方が多いと思うんですけれども、男性のパワーみたいなもので観客を先導して応援を引き出していくというところからスタートしています。

町田:今日も踊らせていただいて、全然いいじゃんって思ったんですけれども。いろんなジェンダーの人が集まる場でもあったらいいですよね。

町田:Pomではバレエの基本的なところをおさえて、ヒップホップやリズム系のダンスに当てはめていくなど、ジャンルミックスな印象です。ジャズから取り入れた動きや、ヒップホップから取り入れた動きだとか、いろんな文化から動作が応用されているという認識で間違いないですか?

関根:間違いないですね。もちろんアームモーションはチアリーディングの動作がベースになったものが多いんですけれども、ターンやジャンプなどのテクニカルスキルについてはバレエのものを使用していることが多いです。先ほど踊った音楽もかなりリズムをとって動いたりしましたが、楽曲に合わせてそれに合うジャンルを積極的に取り入れて、Pomの中でアレンジしていくということが魅力の一つかなと思います。

町田:競技的な要素とダンス的な要素を兼ね備えた文化っていうのは、割とそうやっていろいろな文化から動作を取り入れるという傾向があって、私たちのフィギュアスケートの領域でも、バレエとかジャズとかヒップホップとか、いろいろな動作がやっぱり取り入れられるんですよね。それがフィギュアスケート用にアレンジされて、次第にフィギュアスケートの動作になっていく。動作という名のボキャブラリーを駆使して表現をしていくわけですよね。フィギュアスケートの辞典は新しい動作が生み出されたりして、未だに膨らみ続けていますが、Pomの場合はどうでしょう?

関根:同じだと思います。やはり見たことないような動きを取り入れて、それが人の目に触れた時に「このチームすごい」「この動きは何だ!」となって、そういった動作がその後真似されていったりします。見たことなかったコンビネーションや、体の使い方のテクニックをすることで、そういったボキャブラリーがどんどん増えているのかなと思います。

町田:私はそこがアーティスティック・スポーツの一つの魅力というか、面白さだと思っています。例えば、私が見ていた部活の中では、新体操出身です、バレエダンサー出身です、ヒップホップダンス出身です、ジャズダンス出身ですみたいな、いろんなところから出身者が集まっていました。バレエとヒップホップって舞踊界においては対極にある分野じゃないですか。だけど、それがもう分け隔てなく交流して、文化的に融和して一つのパフォーマンスが成り立っていることって、ものすごく魅力的なことだと思うんですよね。なので、アーティスティック・スポーツの醍醐味みたいなものをPomがこれからも拡張していってくれるんじゃないかなって期待して見てます。

Pomは爆発的に普及が進んでいると思うのですが、どういう形で最初の一歩を踏み出せばいいんですかね。普及の入り口ってどういう形になっているんですか?

関根:最近はジャズやヒップホップをやっているようなスタジオにもPomのクラスが増えてたりですとか、あとは地域のコミュニティセンター、カルチャーセンターみたいなところですとか、公的な体育館のPomのクラスも増えています。部活動にもPomやチアリーディングを取り入れている学校がかなり増えてきています。

チアリーディング・ダンス/Pomの教育・普及

チアリーディング・ダンス/Pomの教育・普及

町田:いろんなところで接点が結べるっていう感じですね。それって強いですよね。それぞれのスポーツ、あるいはそれぞれのダンスを普及させる上では、やっぱり子どもたちがどのように始めたのかっていうことを分析する必要があると思っています。ちなみに私はたまたま家の近くにスケートリンクがあったからというだけなんですよ。例えばNONOMI先生はどうやって始められたんですか?

NONOMI:一番初めはチアからスタートしてなくて、器械体操をやっていたんですけど、ただ個人種目っていうのもあって、平均台の上でアクロバットの技をやるのが怖くなってしまって、途中でやめてしまいました。たまたま家の近くに地元のプロサッカーチームのチアアカデミーがありまして、そこを母が見つけて体験に行った際に、個人競技では味わえなかったような、新しく友達が話しかけてくれたりとか、ポンポンの持ち方を教えてくれたりだとか、チアをやるとこんなに友達が増えるんだっていう感動を覚えたりした記憶があります。

町田:SATOMI先生はどのようにチアに出会われたんですか?

SATOMI:私は小学校のときはドッジボールとか木登りが好きでした。中学校を決める際に、ちょうど10月くらいに文化祭をやっていて、それを見に行ってこれは何だという衝撃を受けまして。そこからこれをやりたいって思って、私立の中学を受けた際の部活動で初めてチアを始めました。

町田:AINA先生はいかがでしょうか。

AINA:私もSATOMIインストラクターと似ていて、文化祭ですね。高校の文化祭を見に行った際にステージでPomの演技をしている姿がとても輝いていて、私もあの中に入って一緒にキラキラ輝いて踊りたいって思ったのが一番の出会いです。そこから魅力にはまって今もずっと踊っています。

町田:文化祭の影響力大です。本当に大事ですね。間近でパフォーマンスを見られる機会がいろんな所にあるって大事ですよね。USAジャパンとしてはどのような普及活動をされているんでしょうか。

関根:インストラクターが主に活躍しているのが全国各地で行われている講習会で、私たちは《キャンプ》と呼んでいます。アメリカ本部の最新のコンテンツルーティンですね。そういったものを実際にアメリカで学んできたインストラクターが、全国各地の子どもたちだったり、中高生、大学生に教えていくというのが講習会の形です。夏休みですと宿泊型で合宿形式で行うものもありますし、1日のみで開催するものですとか、あとはテクニカルスキルに特化したクリニックなども行うことで、年間を通じていろんなニーズに応えています。

町田:支える人の教育や普及はどのように活動されておられるんでしょうか。

関根:競技人口が増えることによって、指導者も各レベルに合った知識を正しく持っていないと指導ができないと思うんですね。USAジャパンの上部団体である組織では、ライセンスプログラムといって、指導者に向けた指導ですね。まずはこのレベルの知識を確実に持ちましょう。次はこういった知識を持ちましょうと。もちろん身体的な動きのこともそうですし、チアリーディングやPomに関わる医学的な知識も持った上で指導していくことで、チームを正しく支えられますというような、そういったサポートをしています。

町田:一般的なスポーツだと、日本スポーツ協会が公認スポーツ指導士みたいな資格を出して、それでそのコーチの能力水準を担保するということをやっていますけれども、やっぱりスポーツ界というのは資格だけじゃ足りない。コーチを育む、コーチを支える人として、スポーツ界では近年、コーチデベロッパーという役割を担う人が現れて、コーチのコーチですよね。いろんな競技でも取り入れられているんですが、まさにそういうご活動をなさっているということですよね。

文:J SPORTS編集部

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