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フィギュア スケート コラム 2025年10月24日

25/26シーズンの見どころや注目選手を徹底解説! | フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋【後編】

フィギュアスケートーーク by J SPORTS 編集部
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注目選手をたっぷりご紹介!

注目選手をたっぷりご紹介!

今回のKENJIの部屋は、ゲストにISUテクニカルスペシャリストの岡崎真さんと、フィギュアスケート大好き芸人の石井てる美さんをお招きして、J SPORTSが毎年放送している北九州オープンフィギュアスケート競技会〜飯塚アイスパレス杯争奪大会〜の舞台、福岡県飯塚市からLIVEでお届け!今季のルール変更や見どころに加え、日本選手のライバルとなる各国の注目選手をご紹介したあとには、飯塚市の夜空を彩る第101回 飯塚花火大会の模様までお届けします。コラム後編では出演者の注目選手をたっぷりご紹介します!

■今シーズンの見どころ&注目選手

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック 各国の出場枠

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック 各国の出場枠

KENJI:続いて、オリンピックシーズンとなる今シーズンの楽しみ方をお話ししていきましょう。まずは、先日行われたオリンピック最終予選で各国の出場枠が決まりました。

岡崎:男女シングルは日本とアメリカが3枠ずつですね。

石井:アメリカは全カテゴリーでフル枠なんですね。

KENJI:男子シングルから見ていきます。

岡崎:最有力はやはりオリンピックメダリスト、昨年の世界選手権でもメダリストである鍵山優真選手かなとは思いますね。先日サマーカップの解説をさせていただいたときも、夏の段階から割と仕上がっているなという印象でした。後半に向けてスロースターターの印象だったんですけど、あとはもう磨きをかけていく段階に入っているのかなっていう風にも見て取れました。

石井:(鍵山選手のコーチ)カロリーナ・コストナーさんといい感じでどんどん上手くなっていった感じですかね。

岡崎:お父さまの正和先生もおそらく厳しくコーチングしてらっしゃると思うので、そこがうまく機能しているのかなって思いますね。

石井:他の2枠って言うとどうなるでしょうね。日本は本当に3枠じゃ足りない。そういう意味では世界一だと思います。男女ともに。

KENJI:日本勢のライバルとなる海外選手も注目です。ここで皆さんに海外の注目選手を挙げてもらいたいと思います。

岡崎さんの注目選手はミハイル・シャイドロフ選手

岡崎さんの注目選手はミハイル・シャイドロフ選手

岡崎:ベタですが、ミハイル・シャイドロフ選手(カザフスタン)。彗星のごとく現れたような印象ですけど、実はジュニア時代から実力のある選手で、世界ジュニア選手権も銀メダルを取っていますし、ウルマノフコーチの秘蔵っ子です。4回転も跳ぶしすごいなと思っていたら、そのジャンプの精度にどんどん磨きがかかっています。もちろん高難度ジャンプも跳びますが、質がいいんですよ。すごくストレスのない軽いシャープなジャンプをお跳びになります。なおかつあまり失敗しない。

石井:昨シーズンからトリプルアクセルからの4回転トウループとか、とんでもないジャンプですよね。4回転ルッツも跳んでますよね!何が起きたんですか?彼に。

岡崎:何か覚醒したんでしょうね。今度のオリンピックのメダル争いにも十分絡んでくると思います。今年はグランプリシリーズにも出ますし注目したいですね。

石井:私はちょっと世界観が強いこの方。フランスのアダム・シャオイムファ選手ですね。こんなこと言っていいか分かりませんが、彼の場合はジャンプがどうとか、もうどっちでもいいんですよ!うまくいけばそれはいいですけど、戦っている様というか、作り出す世界観、芸術性、独創性(が素晴らしい)。今年は何やらレオナルド・ダ・ヴィンチとかミケランジェロの世界観を作品にしていて、ショートプログラムのエンディングポーズからフリーが始まるとか。

フリーはとにかくクリエーション・オブ・アダムというミケランジェロの絵がコンセプトになっているんですけど、ご本人がアダムじゃないですか。だから並々ならぬ想いが込められているんじゃないかなということで、楽しみですね。KENJI先生が気になる海外の男子選手はどなたですか?

KENJI:皆さんお忘れかもしれませんが、この方です。イリア・マニリン選手(アメリカ)です!

岡崎:ベタ中のベタ(笑)

石井:引き出しの一番手前です(笑)

KENJI:引き出しの上に置いてありました(笑)。ちょっと前まではジャンプに特化しているなというころがあったんですけれども、最近はスケーティングスキルだとか表現のところがすごい研ぎ澄まされてきて、どんどん点数を上げてきている雰囲気があるので、ちょっと注目をしています。

石井:今年のプログラムにも昨シーズンは見られなかった新しい技が入っていて、ニースライドの片膝版とか、ラズベリーツイストがスピンの間に入っていたりとか、まだ新しい弾を込めてたのかっていうサプライズが止まらないんですよね。

岡崎:僕もこの前SNSに上がっている演技を見せてもらって、足を換えるようなジャンプをするのに、実は足を換えてなくて同じ足で下りてくるというような技をやっていて…。絶対に足を換えるためにやっているジャンプじゃんというような空中姿勢なのに、実際に見てみるとさっきと同じ足で下りてるね、みたいな。本当に身体能力がもう並々ならぬというか。

KENJI:彼は結構ノリも良くて「ちょっとやって見せてくれる?」と言うと、その場で「うん」って言ってパッとやってくれるんですよ。それがまたすごい可愛らしいなと思います。本当にフレンドリーな方です。

岡崎:ものすごく真面目に練習して、スケーティングの練習だけで1時間以上とか平気でするんですって。すごい勤勉らしいです。どうしても派手なところにばかりに目が行きがちですが、ものすごくコツコツやるタイプらしいです。

KENJI:そういう点がプログラムにもちょっと出てきているんだろうなと思います。続いては、女子に行きたいんですけれども、女子も日本はMAXの3枠を確保しました。こちらも出場枠争いが注目です。シニアに転向した中井亜美選手とか、千葉百音ちゃんもものすごく強くなっている。

岡崎:坂本選手も樋口選手も今季が最後と明言しているので、集大成にしようと思って、ものすごい取り組んでくると思います。

石井:渡辺倫果選手もトリプルアクセルを一生懸命踏んでいる姿に、私は本当に「頑張れ!見てるから!」って思います。

KENJI:皆さんが注目している選手をまた教えていただきたいと思います。

岡崎:ジア・シン選手(韓国)。さっき話題に上った日本の中井亜美選手も今年シニアデビュー、ジア・シン選手も今年からシニア。世界ジュニアでもずっと銀メダリストですし、実力のある選手です。いよいよ満を持してシニア参戦。韓国の中でも台風の目になるのかなというところで、ちょっと注目したいと思います。

石井:本当に美しい、神々しいスケートをされる選手ですものね。シニアに参入するんですね。楽しみだな。私はですね、エストニアのニーナ・ペトロキナ選手を挙げさせていただきます。ヨーロッパ選手権で優勝をしまして、エストニアの大統領から「おめでとう」と直電がかかってきたというのが今年の1月の話なんですけれど、エストニア史上初みたいな記録をどんどん更新しているので、オリンピックとかでもすごい国の期待を背負ってくると思います。昨シーズンのエキシビションプログラムのシカゴのミュージカルのナンバーが本当に素敵なんです。スケートがよく伸びて、踊るために生まれたかのような芸術性がある方なので。だから試合もですが、エキシビションも楽しいですし、どんなプログラムを今シーズン見ることができるのか楽しみです。

石井さんの注目選手はニーナ・ペトロキナ選手

石井さんの注目選手はニーナ・ペトロキナ選手

KENJI:振付もやってます? すごい解説が詳しいですね…

石井:いえいえ!KENJI先生とお話しできるだけでこっちは震えています!

KENJI:よく言いますね(笑)。私はアリサ・リュウ選手(アメリカ)に注目しています。もちろんジャンプやステップも大切なんですけれども、見ていて元気になる、人の心を動かすというところがすごい好きなんです。スケートというのはスポーツ+芸術というところがよく見えるなと思ってこの選手を選ばせていただきました。

石井:アリサは本当はもう辞めるつもりだったところで「滑るのが好き」ってスキーをしている時に気づいて、昨シーズン戻ってきたんですよ。家族でスキーに行って「楽しいな」と思って、スケートの感覚に似てるかもと思って復帰することを決めたんですって。だから彼女はオリンピックのためだけじゃなく、もう人生楽しもうみたいな、ある意味どっちに転んでも「私楽しいの!」みたいな、人生楽しんでいる感じがスケートに出てるんですよね。

KENJI:おっしゃっている感じで、見ていてこっちが幸せな楽しい明るい気持ちになる。

岡崎:本当に《幸せのおすそ分け》みたいなスケートしますよね。

KENJI:…本当に《幸せのおすそ分け》みたいなスケートしますよね。

岡崎:コメント泥棒が出ました。現行犯逮捕してください。

石井:でも、金メダルってなると本当に分かんないですよね。アリサ・リュウ選手が世界選手権の勢いを戻してきてオリンピックで活躍するのか。アンバー・グレン選手もいるし、イザボー・レヴィト選手もいるし。テネル選手も前回怪我でオリンピックに出られなかったので、またオリンピック目指してくると思いますし、ルナ・ヘンドリックス選手も本気を出してきたらまた上位に食い込むでしょうしね。個人的には千葉百音選手が表彰台に立つ気がするんですよ。ここまで言い切っちゃっていいかわかんないですけど、この間、世界選手権を見ていて思いました。

■ペアとアイスダンスの注目選手たち

KENJI:ペアとアイスダンスの各国の出場枠も見ていきたいと思います。日本のペアはゆなすみ(長岡柚奈/森口澄士)の大健闘をあって史上初の2枠となりました!すごいことですよね!急激に上手くなったという感じはあるんですけれども、地道な努力があってこその演技。あの二人で考えるとちょっと泣きそうになるくらいです。

石井:ペアといえば中国のスイハン(スイ・ウェンジ/ハン・ツォン)がカムバック!どうなるの?これって!どこ入ってくるのかな?っていう。ペアは誰が優勝するかってなったときに、りくりゅうは大本命。ペアで日本人ペアがオリンピックで金メダルを取ったらすごい歴史的なことですよね。

ちなみに、私42歳なんですけど、史上最年長でISUのチャンピオンシップのメダルを取っている女性選手がペアにいらっしゃるんです。カナダのディアナ・ステラートデュデク/マキシム・デシャン組。超応援してるんですよ!

ディアナ・ステラートさんが復帰を決意したきっかけを話してもいいですか? 何かのセラピーかワークショップで「あなたが何も失敗しないとしたら、人生で何をしたいですか?」って問われて「フィギュアスケート」って降りてきたんですって。以上です。

KENJI:石井さんは何がパッと浮かびますか?

石井:私は生まれ変わったらフィギュアスケート選手になりたいですもん!今世は無理だから!それ以外の全てのことはやろうと思って芸人にもなったんですけど、フィギュアスケート選手になって全日本出たりとかはどうひっくり返ってもできないから、もうめちゃくちゃスケーターの方々を羨ましいというか、尊敬の眼差しでいつも見てます。

KENJI:全日本には出られなくても試合には出られますし、ここにコーチいますし、ここに振付師もいますし。

石井:いいんですか?(笑)。やったことはあるんですけど、見る専門だなと思いました、私は。

KENJI:最後にアイスダンスですけれども、日本は残念ながら個人種目での出場枠は獲得できませんでした。

岡崎:団体戦の方でその悔しさを頑張って発揮してもらいたいなとは思うんですけれど。

KENJI:ギヨーム・シゼロン選手も復帰しました。すごい上手いじゃないですか。スケーターが見てもコーチが見ても、本当にうまいスケーティングと表現の仕方をする選手です。パートナーが変わった時にどう表現されるのかというのは本当に注目ですね。それでもやっぱり上に食い込んでくると思います。

石井:アメリカのシブタニ兄弟の復活もびっくりですよね!

KENJI:あのカップルのスケーティングのスキル、吸い付くようなスケーティングというのは素晴らしいものがありますからね。ただ、ルールがどんどん変わって、彼らが現役でやっていた時とは全然違うルールなので、それをまたちゃんと噛み砕いてやってくるんだろうなと思うと、すごく楽しみです。

岡崎:一回離れてもまた戻ってくる魅力があるオリンピックって特別なんでしょうね。ちょっと熱が冷めてしまっても、また燃え上がる情熱みたいなのが出てくるんでしょうね。

アイスダンスの各国の出場枠

アイスダンスの各国の出場枠

石井:アイスダンスはやっぱりKENJI先生にお伺いしたいですけれども、やっぱりアメリカのマディソン・チョック/エバン・ベーツ組が大本命と言ってもいいですか?

KENJI:僕はそう思っていますけれども、カナダのパイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組もいます。もうプログラムの種類が違うんですよね。だからこれを競技として比べるというのもジャッジの方は難しいだろうなと思うし、みんなどのカップルも心を打たれる演技なんです。見る方としては、本当にこのカップルが好きで、いい演技をしてくれて良かった。その後にメダルがどうだったかということで見てもらえたらなって思います。

岡崎:あとは選曲だったりプログラムだったりがものすごく大きく左右する世界がアイスダンスの世界かなと個人的には思いますよね。何を選んでくるかっていう。

石井:私イギリスのライラ・フィアー/ルイス・ギブソン組が大好きなんですよ!あのカップルも本当に楽しそうに踊るじゃないですか。たぶん最大のライバルがイタリアのシャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ組。あのカップルもすごい長年やってるじゃないですか。どっちにもメダルを取ってほしいんですよ!

KENJI:オリンピックはあるんですけども、選手それぞれに、例えば国体であったり、インターハイ、インカレであったり、もっと前の選考会であったり、もしかしたら選考会で落ちるかもしれない。色々な大会があって、それぞれが頑張っているので嬉し涙で終わってもらえたらなって思いますね。

文:J SPORTS編集部

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