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フィギュア スケート コラム 2024年10月7日

宇野昌磨さん「ギネス認定はもらえなかったかもしれない」 | フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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初登場を振り返って

初登場を振り返ってはにかむ宇野さん

フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」。元アイスダンサーであり世界を股にかけ活躍するコレオグラファー(振付師)宮本賢二が日本を代表するトップスケーターをゲストに迎えてお届けします。

今回のゲストは今年5月に現役引退を発表した宇野昌磨さん。9年ぶり2度目の出演が実現しました。世界選手権連覇などシニアデビューから数々の大会を制し、日本のフィギュアスケート界に大きな功績を残した宇野さん。これまでの軌跡を振り返りながら、プロに転向した現在の心境に迫ります。

こちらでは番組の書き起こしコラムを全4回に分けてお届けします。1回目は、初登場時の印象などを伺いました。

J SPORTS オンデマンド番組情報

収録に向けて

宇野:KENJI先生とは最近よく会っているので普通に話せたらいいなと思います。KENJI先生は聞き役だと思うので、どれくらいかしこまった感じになるのかわからないんですけど、でも普段通りの会話ができたらいいなと思います。

トークスタート

番組冒頭に花束を贈呈

番組冒頭に花束を贈呈

KENJI:今回のゲストは宇野昌磨さんです。よろしくお願いします。まずは現役生活お疲れ様でした(と花束を贈呈)。衣装をイメージした花束です。

宇野:僕のイメージですよね。僕の衣装はカラフルで、濃い色なんです。ありがとうございます。

KENJI:改めて、現役引退の発表から3〜4ヶ月が経ちました。今の気持ちは?

宇野:例年通りだと、シーズンオフはショー。シーズンに入ると試合という感じだったので、これから(現役引退を)実感するんじゃないかなと思っています。ただ、ショーなどで現役選手と一緒になって、リハーサル後やショーが終わった後に「明日も練習なんだ」という話を聞くと、「現役って大変だな」と思うこともあるんです。

KENJI:なるほど、なるほど。今日は、いろいろな話を聞いていきたいと思うんですけど、昌磨くんは「KENJIの部屋」は2回目だよね。9年前の17歳の時に出演してもらっていました。覚えていますか?

宇野:はい。出演は2回目です。1回目ではヨーヨーをやったことを覚えています。やりましたよね?

KENJI:やった、やった。ちゃんと覚えてるんやね。そのときの映像があるので一緒に見てみましょう。若い! 改めて初登場を見てみてどう?

宇野:いや……もう1.5倍ぐらい遅いスピードで会話をしていますし、声が小さい(苦笑)。ワンフレーズを話すのに何秒かかってるんだっていうぐらいですよね。

KENJI:確かに声は小さいよね(笑)。でも可愛らしい感じやし、見ていても笑顔が止まらんかった。ただ、話している内容はすごくしっかりしているよね。

宇野:僕はもう「早くしゃべれ」ってずっと思って見ていました。年齢とともに人って成長するんだなって思います(笑)。

KENJI:引退会見でも「人前でしゃべれる人間になれると思っていなかった」というコメントをしていたもんね。

宇野:このときが本来の僕なんだと思うんです。でもこうやって表に出させてもらって、長年時間が経過すると、こんな僕でもこれだけ話せるようになる。なんでも経験だなって思います。

初登場時の初々しい宇野さん

初登場時の初々しい宇野さん

KENJI:今はすごくしっかり話しているけど、話せるようになったきっかけはあるの?

宇野:段々とっていう感じではあるんです。初登場時はまだ、このときはこれを話さなきゃって思っていました。例えば、オリンピックで金メダルを取りたいとか。これを話さないと、と自分の中であらかじめ決めていた感じだったんですよね。でも自由に話していいんだって気づいてから、自分の言葉で、その場を楽しみながら話せるようになりました。最近はしゃべりすぎっていうくらい話しをしています。

KENJI:そんなふうに成長した昌磨くんは、スケーターとしても素晴らしい結果を残してきました。これだけの成績を残す選手になると自分では思っていましたか。

宇野:全くですね。ここまでいい成績を残せるとは思っていませんでした。成績を全く残せないまま自分のスケート人生が終わってしまう気持ちで練習したことはなかったんですけど、それでも想像していたよりも長い期間、いい結果を残すことができたかなと思います。

シニアデビューからの9シーズンをプレイバック

KENJI:ここからは昌磨くんがどんなスケート人生を歩んできたか。シニア転向以降のキャリアを振り返っていきたいと思います。2015-16シーズンは「KENJIの部屋」に出てもらった後に転向。シニア1年目のことは覚えていますか。

宇野:覚えています。僕にとって、このシニア1年目はすごく濃密な1年だったんです。特にシニアの初戦。ショートプログラムで3ミスしまして(苦笑)。4回転トウループをパンクして、トリプルアクセルでもパンク。両手をついてフリップからトリプルトウをやったんですけど、最初のトリプルトウと重複してキックアウト。ステップ2で、得点も52点くらいだったんですよ。僕の長い競技人生の中でもトップレベルでボロボロの演技をしまして……。それがシニアのデビュー戦。9位だったかな……順位も忘れるほどだったんですけど、そんな感じだったんです。でも、そこから次の大会に向けて気合を入れ直して。なんとかいい成績を残して、グランプリファイナルに出場したんです。ただ、世界選手権では気負いをしすぎてしまって自分の力を発揮できず。その後にアメリカで行われたチーム対抗の大会で、4回転フリップを初めて成功させたんです。

KENJI:史上初の4回転フリップでギネス認定。(4回転を)2016年に跳んでるんやね。

宇野:そうなんです。実はギネス記録がもらえるときって、ギネスに申請して、担当者が見ているところで成功させないといけないそうなんです。僕は、そのことを知らなくて。成功しているから、もうもらえるものだと思っていたんですよ。だから、その後のジャパンオープンで成功したから良かったんですけど、あのときに失敗していたら……。ギネス認定はもらえていなかったんです。

KENJI:そうなんや。ギネス認定は「目の前で見ないと」っていうルールがあるんだ。知らんかった。

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

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