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フィギュア スケート コラム 2024年3月19日

昨季世界の頂点へと上り詰めた「チョクベイ」が大会連覇に挑む | ISU世界フィギュアスケート選手権2024 アイスダンス プレビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組(アメリカ)

マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組(アメリカ)

1年前のさいたま大会で表彰台を飾った3組が、順当に行けば、この春も3つのメダルを独占するのだろう。なにより結成12年目の昨シーズン、ついに世界の頂点へと上り詰めたマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組(アメリカ)の、チャンピオンカップルとしての地位はもはや揺るぎないように思える。

昨年の全米選手権以来、8大会連続で金色の栄光に輝き、昨年4月にはワールドチームトロフィーでリズムダンス・フリーダンス・トータルのすべてで歴代最高記録を樹立した。今季グランプリファイナルでは全体的な得点はもちろん、チョック&ベイツ組はあらゆる規定エレメントやPCS演技構成点3項目で首位のスコアを積み上げ、圧倒的な勝利を収めた。「火と風」をイメージした昨季FDに続いて、今季FDも「時間/生命の息吹き/日食」と極めて抽象的かつ哲学的なテーマに取り組み、「チョクベイ」が放つマグネティックな魅力はどんどん強くなるばかり。

ゆっくりと、一歩ずつ階段を上がってきたシャルリーヌ・ギニャール&マルコ・ファッブリ組(イタリア)は、結成14年目の昨シーズンとうとう念願を達成した。初めての欧州選手権制覇に、初めての世界選表彰台。34歳と36歳の大ベテラン2人は、視線の先に2年後の母国開催の冬季五輪を見据え、今年も歩みを止めようとはしない。NHK杯2位で小さな失望も味わったものの、GPファイナルでは自己最高位の2位を射止め、欧州選手権は安泰の2連覇達成。80年代がテーマのRDのスピードと弾けぶりも楽しいけれど、やはり心のひだの一つ一つを丁寧に描きあげることにかけては右に出る者のいない「シャルマル」の、FD「Through the Sheets」は逸品なのだ。

パイパー・ギレス&ポール・ポワリエ組(カナダ)は、おそらくストーリーを語らせたらナンバーワン。ここまで昨季の「エビータ」を含む映画音楽を多数演じてきたが、今季はFD「嵐が丘」で愛憎劇を生々しく氷上で繰り広げる。昨季のGPファイナルを制した後、ギレスの病気治療で休養を余儀なくされながらも、復帰戦の昨世界選で銅メダルを獲得したのはさすが。この2月には四大陸選手権で初めてのISUチャンピオンシップタイトルを持ち帰り、キャリアの全盛期を更新中だ。やはり結成13年目というベテランにとって、初めての世界選手権は、実は結成2年目の2013年ロンドン@カナダ大会だった。当時18位だった「パイポー」は、カップルとして2度目の地元ワールドで、最高の演技とメダルを誓う。

チョクベイを筆頭に、出場全36組のなんと3分の1(!)を占める「モントリオール組」にとっても、地元開催という思いは強いに違いない。

中でもライラ・フィアー&ルイス・ギブソン組(イギリス)は、いわゆる4番手ながら、表彰台に飛び乗れるだけの十分なポテンシャルを有している。しかもFD「ロッキー」は異色ながら、アイスダンス界に新風を巻き起こした当たりプログラム。ロランス・フルニエ・ボードリー&ニコライ・ソレンセン組(カナダ)の女性側は、正真正銘モントリオール生まれ。男性側に降り掛かった問題で、カナダナショナルこそ出場を辞退したが、世界選は強い意志でリンクに立つ。やはりモントリオールの郊外で生まれ育ったマルジョリー・ラジョワ&ザッカリー・ラガ組(カナダ)は、女性側の脳震盪でGPファイナル以来の復帰戦となる。

小松原美里&尊組(日本)もまた、アイスアカデミー・オブ・モントリオールの一員だ。四大陸で日本勢3組の中で最上位8位入賞を果たすことで、世界選出場を決めた。なにより2月の上海ではRD・FDともに大きくパーソナルベストを更新し、国際的評価の高まりを印象づけた。3シーズンぶりのワールドで、さらなる進化をアピールしたい。

昨ジュニア世界選で頂点を極めたカテリナ・ムラズコワ&ダニエル・ムラゼク組(チェコ)や2位ハンナ・リム&イェ・クアン(韓国)は、初めてのシニア世界大会で、輝かしい未来を目指して一歩を踏み出す。折原裕香&ユホ・ピリネン組(フィンランド)も、待望の世界選手権初挑戦。出場予定36組のうち上位20組がフリーダンスに駒を進めるが、「ピリハラ」組はワールドスタンティングでは出場選手中19番目、パーソナルベストでは20番目だから……断然、最高にキュートなFD「シカゴ」まで見られることを期待しよう!

文:J SPORTS編集部

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