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佐藤駿選手「優真と佳生は自分を高めてくれる存在」 | フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部今回のゲストは佐藤駿選手
フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」シーズン8がスタート!
日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、ゲストを迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!
今回のゲストは期待の若手、佐藤駿選手。ノービス時代から大活躍し、既にジャンプのスキルは世界屈指と言われる注目のスケーターです。今シーズンの活躍が益々期待されています。
KENJIの印象
佐藤:KENJI先生はノービスで優勝したときに初めてお会いしました。そのとき、僕はすごい緊張していましたが、すごく丁寧に教えてくださって、緊張をほぐしてくれたというか、とても優しかった印象があります。今年初めて振り付けをお願いして、間近で振りを教えていただきました。
もっと親交を深めていきたいと思っています。できればまた振り付けもお願いしたいと思っているので、色々な会話をして、KENJI先生のさまざまなところを知れたら良いかなと思っています。
対談スタート
──いま何処にいます?
佐藤:埼玉の上尾の自宅にいます。
──コロナで家にいることが多いと思いますが、家ではどんな風に過ごしていますか?
佐藤:家ではゆったり休んだり、友達とゲームをしたりして過ごしています。
──ゲーム好きなんだ。
佐藤:大好きです。
──なんのゲームしてるの? どういう系?
佐藤:シューティング系というか、埼玉の同じクラブの子とオンラインで対戦したりしています。バトルロワイヤル系のゲームが好きでやっています。
──ドラクエもやれば?
佐藤:ドラクエは...一回もやったことないんですよね。
──今、高校何年生だったけ?
佐藤:3年生です。
──勉強ももちろん頑張ってる?
佐藤:ぼちぼちですね。得意な教科と苦手な教科があって、ちょっとバランスが悪い感じです。良いやつは良いんですけど、悪いやつはとことん悪いみたいな感じで。
──好きな科目は?
佐藤:歴史系が好きで、苦手なのは英語と数学です。
──でも英語頑張らないと、海外に試合に行ったときに喋れないよ?
佐藤:そうですよね。頑張ろうと思っています。
──今度からレッスンは英語でしようか?
佐藤:いや...ちょっと、それはなしで....(笑)
スケートをはじめたきっかけとジャンプについて
羽生選手にもらったペンダント
──スケートをはじめたきっかけは?
佐藤:5歳の誕生日のときに、お父さんとスケートしに遊びに行こうということになって、そのときにすごく楽しくて「また明日も通いたいな」ということで、そこから一週間続けたんですけど、そこからハマっちゃいました。
──初めてスケートを滑ったとき、なにが一番面白かった?
佐藤:陸上と全然感覚が違くて、元々雪で遊ぶことが好きだったので、スケートも滑ってみたら楽しいなと思いました。
──最初から滑れた?
佐藤:一週間でダッシュくらいはできるようになりました。後ろ向きで滑るのも一週間くらいでできるようになりました。
──宮城県の仙台市生まれということで、羽生結弦選手の影響も大きかったの?
佐藤:同じところで滑っていました。今じゃ考えられないですけど、同じ時間に一般営業で滑っていたんですけど、やっぱり圧倒されましたね。
──小さい頃に羽生くんから貰ったものがあるって聞いたんだけど。
佐藤:ペンダントをいただきました。
──弓矢? 羽生くんを感じるよね。これ、いつも着けてるの?
佐藤:試合のときだけ着けています。練習のときは万が一無くしたりしたら大変なので。
──羽生くんとはどういう話をするの?
佐藤:最近だと、結構真面目な話というか、4回転のコツとか。「もっとこうしたら跳べるよ」とか「今日の調子良かったんじゃない」って言われたりします。すごい嬉しいです。僕から話しかけることはさすがに無理なので。オーラがすごいので。
──羽生くんのすごいところってどこ?
佐藤:もちろん全部がすごいんですけど、僕が一番憧れているところは、ジャンプのランニングだったり、ステップとかがとても好きです。あそこまでジャンプを簡単に跳べるのはなんでだろうと思います。
近年の競技成績
──スケートをはじめて、どんな感じで上手くなったの? すぐにジャンプとか跳んだの?
佐藤:ダブルジャンプくらいは(スケートをはじめて)1年くらいで取り掛かることができました。シングルアクセルは2〜3ヶ月で跳べるようになりました。ジャンプばっかりずっとやっていたので。朝から晩までずっとジャンプみたいな感じだったので、そしたらどんどんジャンプが上手くなっていきました。
──最初に跳べた2回転は?
佐藤:たぶんダブルサルコウとかだったと思います。ダブルトゥが一番最後だったんですよね。トゥーループが当時すごい苦手で、ダブルアクセルとほぼ同時期くらいにできた感じです。なぜか分からないですけど、ダブルトゥが苦手でしたね。僕の場合は一番苦労したジャンプです。
──はじめてダブルアクセルを跳んだのはいつ?
佐藤:小学2年生ですね。
──早いね。ダブルアクセルは早いけど、ダブルトゥは遅かった。
佐藤:全く同時期にできるようになりました。アクセルが得意だったので、すんなりダブルアクセルは跳んじゃいましたね。
──トリプルアクセルはいつ?
佐藤:中1の冬くらいですね。
──やっぱりトリプルトゥも同じ時期に跳べるようになったの?
佐藤:いや、トリプルトゥは封印しました(笑)。跳べなくなっちゃいました。今もそうなんですけど、トリプルトゥはどっか行っちゃってます。
──でも4回転は跳んでるよね?
佐藤:ダブルトゥやって、トリプルトゥをとばして、4回転に行きました。コンビネーションのセカンドジャンプでは跳べるので昔は練習していましたけど、単発では(トリプルトゥは)跳べないので。
──4回転はいつ跳べたの?
佐藤:高校1年生です。2年前の夏の合宿のときに。サルコウを先に練習してたんですけど、トゥループもやってみようってなって、やってみたらサルコウよりも全然良かった感じです。
──トリプルアクセルは跳べるけどダブルアクセル跳べない人もいるもんね、駿くんもそうじゃないの?
佐藤:そうです。ダブルアクセルとトリプルトゥは跳べないです。結構多いと思いますよ、トリプルアクセルとか4回転やると、一個前のジャンプが跳べなくなる人。どこで開いたらいいかが分からなくなっちゃうんですよね。
キャリアの振り返りと、鍵山優真選手・三浦佳生選手の存在
ノービス時代を振り返る
──全日本ノービスで4連覇してるんだよね? すごいね。
佐藤:最終年が一番苦しかったというか、あまり調子が上がっていなかったから、全日本ノービスのときもミスが多く出ちゃったんですけど、結果的には優勝できたので、4連覇できて良かったです。
──1年目優勝したときはどんな感じだった?
佐藤:まさか優勝できると思っていなかったですね。そのときはまだ小さかったので、楽しもうと思ってやったら、ノーミスの演技ができました。正直、ちょっとたまたまみたいなところもあると思います。
──たまたまでは優勝できないでしょ。努力の賜物でしょ。ノービス時代に楽しかった思い出は?
佐藤:野辺山合宿に行くことがあって、そこで仲良くなっって今も仲の良い友達がたくさんできたことが一番楽しかった思い出かなと思います。
西の人と関わりが全く無かったので、野辺山合宿で西の人と一緒になることができて、そこで色々な人と知り合うことができました。
──ノービス時代に苦労したことは?
佐藤:その野辺山合宿で、プレッシャーとかも結構ありました。野辺山合宿で良い演技ができなくて、指定選手に選ばれない年があって、それが一番苦しい年だったかなと思っています。そのとき、ノービスBで2連覇していたので、そのまま行けば3連覇という中で、ノービスAに上がって、周りの選手も上手になっていますし、プレッシャーもたくさんありました。
──ノービス時代で一番思い出に残っている大会は?
佐藤:ノービスBの2年目の全日本ですかね。関西大学でやった試合だったんですけど、公式練習ですごい調子が悪くて、フリー全ミスみたいな感じでした。辞退しようかと思うくらいのレベルで調子が悪かったんですけど、本番でノーミスしたっていうのが一番印象に残っていますね。自分でもあのときは驚きました。
──鍵山優真くんと、三浦佳生くんと「関東三羽烏」なんて呼ばれてますけど。そもそも三羽烏ってなに?
佐藤:いや、俺も(意味は)よく分かってないです(笑)。「なんでだろう」とは思っていましたけど、カッコイイですよね、カラスって。(二人とは)すごい仲良いですし、良いライバルです。佳生とはずっと一緒で、野辺山とかも一緒でした。優真とはジュニアのときに仲良くなりましたね。全日本ジュニアの1年目のときに、試合が終わってみんなが観戦しているところに行ったときに、(鍵山選手に)「すごかったね」って言われて、それが初めて喋ったときだと思います。今ではLINEでもやり取りするくらいです。本当にくだらないことばかり話してますけど、おすすめのアニメを紹介したり。
──おすすめのアニメなに?
佐藤:「シュタインズ・ゲート」がめっちゃ面白いです。タイムリープ系なんですけど、伏線とかがすごいので、たぶん見たらハマっちゃうと思います。
──一番笑った二人との思い出は?
佐藤:練習のときに優真がすごい面白いコケ方をして、すごい笑った記憶があります。痛そうではないですけど「そんな転び方ある?」みたいな転び方で、佳生とすごい笑いましたね。
──鍵山くんや三浦くんはどんな存在ですか?
佐藤:ライバルでもあって、憧れでもあります。自分を高めてくれる存在です。佳生が4回転トゥーループを練習しているから、僕も取り掛かったのもあって、二人に憧れるところもあります。練習でも、NTCとか行くと一緒になることがあるので、そのときに佳生と優真からサルコウを教えてもらったりとかしています。
──俺がレッスンしているとき、横目でずっとジャンプ見てるもんね?
佐藤:なんか、目に入っちゃうんですよね...。サルコウもそうですけど、二人は上手いので、真似したいけど、真似できないので。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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