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フィギュア スケート コラム 2021年4月1日

【レビュー:ISU世界フィギュアスケート選手権2021 女子シングル】 ロシアが4回転と3A武器に表彰台を独占 日本は五輪3枠を奪還

フィギュアスケートレポート by 野口 美恵
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エリザベータ・トゥクタミシェワ

そして誰よりもファンの涙を誘ったのは、24歳のエリザベータ・トゥクタミシェワではないだろうか。2015年の世界女王の実力者だが、ジャンプの高度化と低年齢化の波のなか、層の厚いロシア女子のなかで苦杯をなめてきた。しかし今季はトリプルアクセルが絶好調で、これまで指摘されてきた滑りやスピンなどの弱点も改善。今季に強い想いを賭けていることが伝わってきた。ショートはトリプルアクセルを成功させて3位発進。そしてフリーも、1本目のトリプルアクセルをオーバーターンで耐えると、2本目は成功。軽やかで宙に浮くような軽快な飛躍だった。総合220.46点をマークし、残り2人の滑走を残して首位に。メダル確定が分かると、思わず目頭を押さえた。
「2015年に優勝した時の映像を何度も見て、自分に自信を持ち続け、結果に表れていなくても着実に私は進化しているのだと言い聞かせてきた6年でした。24歳でもメダルを獲れることを証明できて嬉しいですし、そして五輪のプレシーズンに2位になるなんて本当にワクワクしています」
14年ソチ五輪、18年平昌五輪は、代表選考から漏れ、涙を呑んだ。27歳で迎える北京五輪に向けて奇跡のドラマを起こそうとしている。

ロシア勢へ最も近づいたのは、紀平だった。ショートでトリプルアクセルを成功させ、演技後は小さくガッツポーズ。79.08点での2位発進を決めた。
「応援してくださる皆さんに恩返しをしたいという気持ちでジャンプしに行きました」
フリーでは4回転サルコウの国際大会初成功が期待されていたが、フリー当日朝の公式練習後、「感覚が合っていない」と判断し、回避。トリプルアクセル2本で戦う決断になったが、1本目が2回転半になり、2本目は転倒。フリーは9位、総合205.70点での7位で、メダルに届かなかった。
「試合の瞬間、時間帯に、リンクの氷と自分の感覚をマッチさせ切れませんでした。ミスの理由は分かっています。来季はもっと高いレベルの構成で練習して、本番はちょっとレベルを落としても戦えるくらいの余裕が持てる状態に仕上げていきたいと思います」

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