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フィギュア スケート コラム 2019年10月10日

「J SPORTSフィギュアスケートアカデミー」コラム

フィギュアスケートレポート by 石井てる美
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9/13~9/23に開催されたJ SPORTSフィギュアスケートアカデミー。豪華講師陣によるフィギュアスケートの魅力を余すところなく紹介する本講座。私は9/20開催の安藤美姫講師による「女子ジャンプ」、そして9/23開催の無良崇人講師(&橋本誠也講師と川原星講師のチームオレンジチアーズ)による「男子ジャンプ」を受講しました。 元祖女子4回転ジャンパーの安藤美姫さん、そして「跳び越えられたいトリプルアクセルジャンパー」と私が勝手に呼ばせていただいている無良崇人さん、日本が世界に誇るジャンパーお2人がジャンプについて何を語るかとても楽しみしていました。


まずは安藤美姫さん。憧れのタラ・リピンスキーさんが長野五輪で決めた3回転ループ-3回転ループより難しいジャンプは何かと考えたことから3回転ルッツ-3回転ループを跳ぶようになった話、基本的に何があってもコーチのせいではなく「選手は自分が悪いんです」と心に留めて基礎をしっかりと学びコツコツやれば3回転までは跳べるようになる、ただし4回転やトリプルアクセルは強い気持ちや忍耐力が無いとできない、という話が印象的でした。

質問コーナーで、スケートを始めたのは9歳とやや遅めだったものの、すごいスピードで国際大会へと進出した安藤さんは他のスケーターと何が違ったのかと質問させていただきました。原動力は好きな先生(門奈裕子コーチ)との出会い、そして恐怖心を持たずにたくさん練習をしたこと、などと答えてくださいました。


講義と講義の間には15分休憩がありましたが、「少し早いですが始めます!」と次の講義の開始予定時刻より早く登場して、入念な準備のもとにお客さんに熱心に語りかける姿に、世界トップスケーターたる所以を見た気がしました。

そして、無良崇人さん率いるチームオレンジチアーズ。こちらはお三方がスケート靴を履いて樹脂リンクで実際に滑って説明をしてくれるのが醍醐味でした。お客さんの中には「提督スケート部」らしき方のお姿もありました。飛距離の大きいダイナミックなトリプルアクセルを跳ぶことで有名な無良さんですが、そんなトリプルアクセルを跳ぶ極意は、助走のときに目線が上がっていて跳びたいところに向けて顔が上がっていること、そしてアクセル以外の後ろ向きで踏み切るジャンプもまた顔が下がっていると跳べない、というお話に膝を打ちました。また、どの選手にも苦手なジャンプはあるもので、エッジエラーを取られやすいジャンプをいかにジャッジから見えづらい場所で跳ぶかも現役時代は戦略のうちだったという話には会場から何度も笑いが漏れていました。

4回転は「挑戦する」ことから始まるとおっしゃっていたのは安藤さんの話にも通じるものがありました。現役を退いて4回転を跳ばなくなってからはスケート靴がだいぶもつようになったというお話、そして現役選手は皆テーピングやアイシングをしてギリギリのところで闘っているというお話を伺って、文字通り選手が身を削って挑んでいるフィギュアスケートを心して見なければと改めて本格シーズンインを前に勉強になることばかりでした。

そもそも長時間にわたってトップスケーターを近い距離でゆっくり拝められること、ファンの脳裏に刻まれた伝説の演技の衣装の展示、安藤美姫さんの元気で人を楽しませようというお人柄や、無良崇人さんの穏やかで落ち着きのある雰囲気など、いつもテレビやリンクで拝見する距離感では感じ切れない生身のお2人に触れられた気がして、ファンとしてとても贅沢な時間となりました!

Photo by J SPORTS


文:石井てる美

石井てる美

フィギュアスケート大好き、ワタナベエンターテインメント所属ピン芸人の石井てる美です!東京大学卒業、東京大学大学院卒業*1年半、経営コンサルティング会社「マッキンゼー」での勤務経験ありTOEIC990点(満点!)英語が堪能です。フィギュアスケートの知識は芸人No.1!独自のデータを作成しているほどです!

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