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―今年の世界選手権のフリーの冒頭に跳んだ4回転ルッツ+3回転トウループのコンビネーションはとても素晴らしいジャンプでしたが、プレッシャーはありませんでしたか?
最初のジャンプが成功したので、僕が自信を持って跳んだように見えたかもしれません。プログラムの最初のジャンプはとても重要で、プログラムのトーンをすべて決めてしまいます。観客はそのエレメンツが素晴らしければ、その後のプログラムの印象も強く残ります。4回転ルッツ+トリプルトウループは、20点をとれるようなエレメンツなので、もし失敗をしてしまえばそれを失うことになります。オープニングのジャンプはうまくいけばより完璧なプログラムに見えるでしょう。自分にとっても4回転ルッツ+トリプルトウループは最高得点のエレメンツですが、同時にとても難しいジャンプでもあります。ただ、自分はこれまで異なるタイプの4回転ジャンプを跳んでいるので、4回転ルッツだけがもっとも難しいと考える必要はありません。どの4回転ジャンプも同じように難しいですから。
―ヴィンセント選手は3種類の4回転を跳びますが、初めて4回転ジャンプを跳んだときのことを覚えていますか?
実はトリプルアクセルより先に4回転サルコウが跳べるようになっていました。4回転はトウループよりもサルコウの方が取り組みやすかったんです。初めて4回転サルコウを跳んだときは、母の誕生で彼女へのプレゼントになりました。すぐに電話をかけて、自分にとっても特別な日となりました。そこから後は4回転ルッツに取り組んで、4回転フリップに関しては、4回転ルッツを跳んだ後、3日後ぐらいで跳べるようになりました。それぞれの4回転ジャンプをランディングさせることは思っていたよりは簡単でしたが、プログラムでそれを跳ぶのはまた異なるプロセスなんです。
―お母様のお話が出ましたが、ヴィンセント選手のご家族を紹介していただけますか?
僕の両親は北京で生まれ育ちました。その後、アメリカの大学・大学院に行って、ITエンジニアとしてカリフォルニアのベイエリアで働いています。アメリカンドリームを体現するようなたくさんのパワーエリートがいる地域です。日々競争社会で、特にアジア人となると、親は子供が成功できるように多大な期待をかけます。僕は大学に行って学ぶ前に、オリンピックで世界チャンピオンになるという夢ができました。祖父母はまだ北京に住んでいて、2022年に北京で開催される冬季オリンピックをとても喜んでいるので、そこで自分の夢を叶えられたらと思っています。
―ヴィンセント選手がフィギュアスケートを始めたきっかけは?
5歳の頃、友達の誕生パーティで地元のスケート場に連れて行かれました。そこでグループレッスンを受けるようになったのがきっかけです。フィギュアスケートの他にも、放課後の時間にいろいろなスポーツを経験しました。サッカー、スイミング、バスケットボール、テニス、あとピアノも…。ピアノはスポーツじゃありませんね(笑)。でも、僕はフィギュアスケートを選びました。フィギュアスケートが自分の人生にとってもとても特別なものとなって、朝早くからスタートする練習も苦にはなりませんでした。
―ご両親はITエンジニアということですが、ヴィンセント選手はプログラミングやコンピュータに興味はありますか?
テクノロジースクールでプログラミングを学ぶよりも、本を読んだり、詩を書いたりする方が好きです。インスタグラムでその詩をアップしています。インスタグラムを見れば僕のパーソナリティがわかってもらえると思うので、ぜひみなさん、チェックしてみてください(笑)。詩を書くことは、感情を表現し続ける素晴らしい方法でスケートにも通じる芸術性の延長だと思っています。
―読書や作詩の他に趣味はありますか?
自然がとても好きです。自然の中で過ごすことを楽しんでいます。今はコロラドスプリングで練習をしているのですが、ロッキー山脈があって、周囲にはハイキングするのに素晴らしい場所がたくさんあります。僕は大きな都市の混雑した場所よりも、自然に囲まれた場所の方が好きですね。
―フィギュアスケートに話を戻しますが、平昌オリンピックでは4種類5本の4回転ジャンプに挑み、オリンピック史上初の4回転ルッツを成功した選手になりました。そのときはどんな気分でしたか?
平昌オリンピックのとき、4回転ルッツが跳べるのはボーヤン・ジン選手とネイサン・チェン選手だけでした。それ以前にブランドン・ムロズ選手が成功していたので、自分はフィギュアスケートの歴史で4番目の4回転ルッツの成功者で、その中でも最年少の選手でした。オリンピック史上初ということもあって、とてもクールな気分になりました。自分はいつか世界のトップになれるかもしれないと風に感じるようになりました。
―最後に今後の目標を教えてください。
世界選手権ではフリーの最終グループに入り、もう少しでトップというところまで来ています。ただ、これからオリンピックチャンピオンになることはとても大変なことです。周囲も大きな期待をしていますし、それに応えるためには4回転ジャンプも、芸術性もより多くの時間をかけて成熟させていく必要があります。初めて出場した平昌ではまだ自分の滑りを完全にはすることができませんでした。4年というサイクルの中で、他の選手たちと高いレベルで競いながら、世界チャンピオンを目指したいと思います。
取材/写真:J SPORTS
J SPORTS 編集部
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