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3位 岡田芹菜
岡田芹菜のショートプログラムの演技は衝撃的だった。同じくノーミスの演技だった西日本ジュニアのショートプログラムと比較して、3.40も得点が伸びている。西日本ジュニアとはTESはさほど変わらないのだが、PCSが3点以上も伸びたのだ。昨シーズンまでPCSが低かったため、表現、スケーティングの改善を心掛けて練習してきたのだという。全日本ジュニアではあまり良い演技ができなかったのだが、そこでの反省点を練習に生かし、全中に向けて準備してきたそうだ。その成果が表れたのだろう、スピード、エッジの深さが更に向上した印象だ。ただフリーでは、後半のジャンプで崩れ、総合3位に後退してしまった。
「後半、自分が得意としているアクセル+トウやサルコウで失敗してしまったことが残念でした」。 優勝を狙えるポジションにいたことが、プレッシャーになった面もあったようだ。
「ショートが凄く良かったんですが、フリーでは緊張してしまったのが残念です。いつもショートは良くて、フリーの後半でミスをしてしまうので、そのこともあって緊張してしまいました」。 とはいえ、今季の西日本ジュニア、そして全中でのパフォーマンスは素晴らしいアピールになった。来季はシーズン当初から注目選手として脚光を浴びることになるはずだ。
4位 鈴木なつ
鈴木なつも事前の予想を覆す演技を披露した一人だ。最近はミスの多い試合が続いていたのだが、それは怪我などの不調によるものではなく、緊張が原因だったのだという。ショートプログラムでは緊張で足が震えていたそうだが、「自分に集中して、最後まで滑り切ろうという気持ちが強かった」ことが、緊張の克服につながったようだ。そして続くフリーでもノーミスの会心の演技。不振に終わった全日本ジュニアの後から、この全中を目標に頑張ってきたというが、メンタル面の課題を短期間に改善できたことは素晴らしい。
「順位や数字を気にすると駄目かな、と思って、今回は自分のことだけに集中できたことが良かったかなと思います。全日本ジュニアでは狙い過ぎてうまく行かなかったと思います。来季は、全日本ジュニアで今回のような演技をできるようにしたい」。
練習でのパフォーマンスを試合で出せるようになっただけに、来季はどれほどの活躍をしてくれるのか、楽しみに待ちたい。
5位 松生理乃
今季、急成長を見せている松生選手だが、ショートプログラムではフライングキャメルスピンの入りに失敗し、ノーバリューとなってしまった。 「緊張して、決めなきゃ、って気持ちが強すぎました」。 GOEの加点込みで3点以上を失ったことになるが、それでも52.68と高得点をマークした。高い評価の表れだ。そしてフリーでは若干のミスはあったものの、しっかりとまとめた演技で5位入賞を果たした。
「ショートでは失敗してしまって緊張してましたけど、大きなミスなく終えられてほっとしてます」。
最近の活躍からは信じられないのだが、少し前まではジャンプを苦手としていたそうだ。
「ダブルアクセルが跳べるようになるまで2年かかってしまったんです。6年生から練習を始めて、中学1年生でやっと跳べるようになりました」。 ただ、ダブルアクセルを習得してからの進化は早く、短期間のうちに5種類のトリプルジャンプを跳べるようになったのだという。同じクラブの宇野昌磨、山下真瑚をお手本にしていて、将来の目標は浅田真央のような選手になることだと話してくれた。オフにはトリプルアクセルにも挑戦するという。また一人、将来有望な選手が現れた。あわせて読みたい
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