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フィギュア スケート コラム 2018年11月28日

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】小松原美里&ティム・コレト 前編

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」2018/2019シーズン!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、ゲストを迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!

今回のゲストは、2017年全日本選手権2位、2018年四大陸選手権10位、グランプリシリーズNHK杯8位、グランプリシリーズロステレコム杯8位の、アイスダンス 小松原美里&ティム・コレト選手が登場!

KENJIとの関係性

小松原:シングルの時に振り付けしていただいたことがあって、今はアイスダンスで(KENJIの)元パートナーの有川(梨絵)先生に教えていただいています。

コレト:初めて会ったのは2年前かな。いつもフレンドリーで温かく迎えてくれます。僕も長年シングルの世界にいたから、アイスダンスへの転向は彼の影響を受けています。

小松原:(KENJIの印象は)「おしゃれだな~」って思いますし、いつもすごくアーティスティックで格好いいって思っています。

コレト:クールだと思いました。彼のファッションが好きです。格好いいと思いました。

小松原:(KENJIには)アイスダンスの振り付けをしてみたいか訊きたいですね。

コレト:僕はいつも海外で練習する人の話を聞くのが楽しみです。フランスで練習したことがないので、有川先生と練習した時の話を聞いてみたいです。

ティムは日本語がわかる!?

——ようこそおいでくださいまして、ありがとうございます。いやほんま、美男美女やんね。今日の2人のファッションは、2人で決めたの?

小松原:そうですね。これ(コレト選手が着ている花柄のシャツ)とかは、一緒に買いに行ったり。

——ZARA?

小松原:そう(笑)。

コレト:ZARAだと思う。

——これ(小松原選手の服)は?

小松原:スカートがZARAです。

——ZARAなんや。2人で決めて?私服もこんな感じ?

小松原:今日はちょっとドレスアップした感じで。

——あ、そうなんや。普段はどんな格好してるの?

小松原:もうちょっとカジュアル?

コレト:うん。

——めっちゃ日本語しゃべれるやん!

コレト:ちょっとゆっくりお願いしま~す(笑)。

——ゆっくりなら全然大丈夫なの?

コレト:大丈夫。

——すごいね。いつもは英語でしゃべってはるの?

小松原:そうですね。英語と日本語が混ざり気味。

——混ざり気味?

小松原:英語80%、日本語20%です。

——そんな感じなんだ、すごいね。好きな日本語とかある?

コレト:「教室」。

——教室?きょうしつ?何で?

コレト:(発音するのが)楽しい!

小松原:なんか発音が…。「しつ」が難しいって。

——そうなん?教室…どうしよう、全然返せへんわ(笑)。なんか今日はちょっと『新婚さんいらっしゃい』みたいな気分でやるので、よろしくお願いします。え~と、アイスダンスのカップルで活躍してるんですけど、公私ともにパートナー。で、もう結婚しはったんやね?

小松原・コレト:はい。

——いつぐらいに結婚したの?

小松原:2017年の1月23日です。

——1月23日で1・2・3!まだ結婚して2年は経ってないのか

小松原:経ってないです。1年半ぐらい。

——どう?生活してて

コレト:多くの事は今までと変わりません。

——ああ、そうなんや。楽しい?

小松原:楽しいですね。

コレト:経験や旅をすべて一緒にできるのはいいですね。

——今は日本に住んでるの?

小松原:2月末に、カナダのモントリオールに住み始めました。

——カナダのモントリオールだったら、フランス語もか

小松原:フランス語が意外に多くて、こまってます(笑)。

——こまつばらってるの?(笑)

小松原:なんですか?それ(笑)。こまつばらってます。

——普段はなんて呼び合ってるの?

小松原:私は「ティム」です。

コレト:ときどき「ミサティーナ」。

——ミサティーナ?「ペスカトーレ」みたいな感じ?(笑)MISATOのTが…?え~わからん!どういうこと?

コレト:わからない(笑)。

——ミサティーナでいいの?じゃ、これからちょっとミサティーナで通していくんやけど

小松原:やめて、やめて(笑)。

スケートを始めたきっかけ

——2人はそれぞれ、スケートを始めたきっかけっていうのは?

小松原:私はシングルスケーターとして始めたんですけど。岡山で大ちゃん(高橋大輔選手)がすっごく有名で、新聞に載ってて、「行ってみよう」って始めました。

——それで始めたんや。自分で?

小松原:う~ん、そうですね、親と新聞見て「かっこいい」って。

——「大ちゃんを一目見よう」みたいな感じで?そうなんだ。じゃあ、ティムさんは?

コレト:僕には兄弟が3人いるのですが、全員僕が滑る前から滑っていて、僕は走り回ったりゲームをしたりしながら、彼らが終わるのを5時間ぐらい待っていました(笑)。それでついに僕もスケートをすることに決めたのですが、みんな今はもう滑っていなくて、僕だけまだ滑り続けています(笑)。

——じゃあきっかけはもう兄弟がってことやね。ティムさんはどこ出身なの?

コレト:コロラド出身です。

小松原:お、すごい。

——え?今、初めて知ったの?(笑)

小松原:いや、日本語がちゃんとわかったな~と思って(笑)。

——すごいね(笑)。じゃ、兄弟がやっていたからスケートを始めてみて、すぐにハマったの?

小松原:私はすぐハマりました。ずっと野球をやってたんですけど…。

——え?野球やってたの?

小松原:お兄ちゃんの影響で野球やってたんですけど(笑)、「ん~面白くない」って思ってて。で、スケートをしたら「うわっ、楽しいな」って。

——そうなんや。俺グローブ持ってるから、後でキャッチボールしようか?

小松原:私ピッチャー候補だったんで。

——ピッチャー候補なの?ソフトボールじゃなくて、野球なの?

小松原:ちゃんと上投げしていました(笑)。

——マジ?すごいね。ちょっと後でやろう!で、ティムさんはすぐ楽しかったの?

コレト:僕はテンポの速い曲で滑るのが好きでした。最初のコーチに言われたのは「髪に火が付いたみたいに滑るな」。曲がかかるとブレーキが利きませんでした。今でもそうです(笑)。

——そんなことないでしょ(笑)。ティムさんも、シングルスケートをやってたの?

小松原:はい。結構長いことやっていました。

——ジュニアで全米選手権に出てたんだ。ジャンプとかどこまで跳んだの?

コレト:トリプル全部跳びました。

——すごいね

アイスダンスに転向するきっかけ

——みんなに訊いてんねんけども、初めてダブルアクセルを跳んだのはいつですか?

小松原:私は、えっと、12歳でした。だから、中1?

——結構遅いほう?そうでもない?

小松原:(スケートを)始めたのがまず遅かったので。

——いつ始めたん?

小松原:9歳です。小3~4ぐらい。遅いですよね。

——そうやんね。結構みんな、5歳とか、そんなんやもんね。ティムさんは?

コレト:15歳。

——15歳?結構遅いね

コレト:お~そ~い~(笑)。

——お~そ~い~わけではないけど(笑)。シングルからアイスダンスに変わったのはなぜ?

コレト:4回転とか3回転半とかに挑戦していたのですが、何度か怪我をしてしまいました。その頃にはみんな4回転とか既にできるようになっていて、すごくつらかったです。その後ダンスに転向するチャンスが訪れて、2週間試してすぐに気に入りました。

——決めたきっかけは、やっぱり楽しかったの?

コレト:本当に気に入っています。曲も動きも大好きです。シングルより時間に余裕があります。

——ていうか、通訳なしでほんまに全部わかるんやね。すごいね

小松原:がんばれ~(笑)。

——美里ちゃんもシングルやってたやん?アイスダンスに変わるきっかけっていうのは何やったの?

小松原:私も怪我をしていたし、まわりの子がほんとどんどん上手くなっていて、「このままやっててもな~」ってちょっとモヤモヤしていたときに、私もお試しする機会があって、すぐハマりました。

——すぐハマったんだ。おもしろかったんやね

小松原:おもしろかったです。スケーティングが元から好きだったので。

——滑るの上手かったもんね。踊るのも上手かったもんね

小松原:ありがとうございます。

KENJI振付時の思い出

——そういえば美里ちゃんってさ、昔、俺振り付けしてたやん?

小松原:めっちゃ昔(笑)。

——めっちゃ昔でもないけど(笑)。そのときの思い出とかある?

小松原;なんか、自分でやっておきながら「こんなかっこいい振り付け見たことないぞ」と思って、自信を持って踊っていました(笑)。

——ちょっと待って?え?どういうこと? (笑)

小松原:スケーターで、KENJI先生の振り付け(で演技する人)多いじゃないですか?「ああKENJI先生っぽいな」って思ったりするんですけど、そのときは「KENJI先生っぽい」とかいうのがわからなくて、でも「これはかっこいいぞ」って思ってて。

——あ、思ってくれてたんだ、それで踊ってくれてたんだ

小松原:はい、それで嬉しかったです。

——ありがとうございます。俺、結構あの、これとか…

小松原:覚えてるんですか?

——もちろんやん!最初ふすま開けて。全部覚えてるよ

小松原:やばい~!和風の振り付けをしてくださってたんですよ。和風の曲で。で、なんかこう、扇が落ちるさまを手でやりたいから、ティッシュをふわってやって「落ちる流れを見て一緒にやって」って教えてもらっていました。

——俺そんなことやったの?

小松原:そうですよ、それで感動したんです。

——かっこいい~(笑)

小松原:それ、めっちゃ練習していました。

——マジ?今度「俺いつもそれやってんねんけど」って、他の人にもやる!(笑)あ~でもなんか、やったような覚えがある。ひらひら落ちるのができひんかったんやね

小松原:そうそう、できなかったんです。

結成のきっかけ

——美里ちゃんは一時期イタリア代表として出ていて、ティムさんは韓国代表でノルウェー所属。そのときは、条件とかいろいろ変えたりしたの?

小松原:えっと、まず、2人とも国籍がない場合は世界選手権までしか出られない。で、国際大会とかに出場したい場合は、前のパートナーと出た大会から1年間は出られないんです。あと、もちろん連盟さんとかに承諾してもらったり、お力をいただいたりはしなきゃいけないんですけど。

コレト:とても大変でした。僕らは計画を立てて練習していたからです。練習している場所や国も変わるので、変えるのはとても大変でした。

——やっぱいろいろあるもんね。なんか、条件というか、国によっても違うしね。で、今はもう日本からの所属で出てるってことやね。でも大変やったね

小松原:ん~でも、自分の国のために滑れることがすごく嬉しいです。親もやっぱりすごく喜んでいるし、帰ってくる機会も増えたし。ティムにはありがたいなって思っています。

——今は日本で活動しているんだけども、カップルを組んだのはいつからになるの?

小松原:えっと、2016年の4月です。今、3シーズン目です。

——最初組むっていうときのきっかけは何やったの?

小松原:それこそ私はイタリア代表、彼はノルウェー代表で国際大会にお互い出ていて知っていたんですけど、お互いに元パートナーと滑っているときに同じコーチのところで練習する機会があって、もう既に友達だったので「じゃあなんでトライしてみないの?」って。

——それはコーチが「組んでみれば?」って言ったの?

小松原:そうですね。

——組んでみて最初どうだった?

小松原:お互いに違う人とトライアウトしてみていたんですけど、もう全然ほんとにしっくりこなくって。お互い「スケートもうダメかな~」と思って最後のトライアウトをしたら、バシン!と合いました。

——すごくなんかこう、合ったんだ

小松原:すごく合いました。コーチたちもすぐ「組まなきゃだめでしょ」って言って。

——ティムさん、どう?

コレト:お互いに上手くいく事はすぐに分かりました。最初に来た時、荷物が紛失したんです。スケート靴も練習着も何もありませんでした。だから初日は床の上でできる事をしました。でも最初に大変な事があると、その後は何とかなるような、そんな気がしていました。

私生活と表情の切り替え

——もう3シーズンやっていて、ここまで一緒にやってきてどうですか?

小松原:毎日ポジティブに練習できていて。私も、2人で練習していくにあたってちゃんと話をしてくれるので、毎日「ありがたいな~」「組んでよかったな~」「続いててよかったな~」って思います。

コレト:コミュニケーションが毎年楽になってきているんですけど、いつも一緒にいるので、しゃべらなくても同じ言葉がポンって出てきたりとか、同じことを思ったりとかしています。

——じゃあさ、組む前は、お互いどんな印象だった?

小松原:「身長高いな~」って思っていました(笑)。

——それ、印象とかじゃなくて、見た目やん(笑)

小松原:アメリカ人とも分かっていなかったです。ちょっとヨーロッパ人っぽくて。

——俺も最初、フランス人かどっかの人かと思った

小松原:そうそう。なんかいろいろ混ざってるみたいで。

——じゃあちょっと待って、印象は「背が高いな~」っていうだけ?(笑)じゃあティムさんは?

コレト:欧州で日本人スケーターに会うとは思いませんでした。練習を見て、彼女の技術に感銘を受けました。彼女の振る舞いも、欧州人とはかなり違いました。だからすぐ彼女の存在に気付きました。記憶に残っています。

——ちょっとすごくいい感じやねんけど。あなた「背が高い」しか言うてへんねんけど、大丈夫?(笑)もうちょっとなんか言っておいたほうがいいんじゃないの?

小松原:でも、ほんとに背が高いから。

——身長何センチ?

コレト:ん~、183cm。

——俺より11cm高いんや。俺とでも組めるってことやもんね(笑)。結婚しているから、普段も一緒にいるわけやん?もちろん練習も一緒にするっていうことで。じゃあ、選手っていうときと夫婦っていうときの切り替えを意識したりしてる?

小松原:う~んと、私は、今練習しているリンクに夫婦のカップルがいっぱいいるので、すごく勉強しているんですけど。氷の上ではちょっとなあなあになっちゃうときがあるので、気を引き締めるように、ちゃんとスケートモードに入るようにしています。あと、家では逆にスケートのことばっかり話しちゃうときがあるので、ちょっとリラックスしようと。「あのステップがこうで」とかをやめようって。ずっとしゃべっています(笑)。

コレト:最初は私生活と仕事を分けようと努力していましたが、最近はもっと楽になりました。オンとオフを分ける必要がなくなったので、自然体でいられます。

——そうなんだ。なんか、いい感じやね。じゃあさ、ケンカしたりするの?

小松原:ケンカは、えっと~、氷の外では全然ケンカしなくって、氷の上ではやっぱりたまにちょっと熱くなります。でもお互いに上手くなりたいのは一緒なので、努力して突き詰めてしゃべります。ケンカというよりは、意見の決め合いです。

お互いどこに惹かれた?

——カップルを結成して、その後どれぐらいで付き合い始めたの?

小松原:ん~と、なんなら…。

——なんなら?(笑)付き合ってから?

小松原:うん、ほぼ同じぐらいです。恥ずかしい~(笑)。

——そうなん?でもさ、アイスダンスの人ってだいたいみんなに「付き合ってんの?」って聞かれるやん?『アイスダンスあるある』やけどさ

小松原:聞かれる。でも、もうクリアなんで(笑)。

——そうやんね。で、付き合うことになって、お互いどういうところに惹かれたの?

小松原:それこそ、トライアウトのときに、彼の荷物が紛失して2人で滑れなかったんですよね。そしたらめちゃめちゃ話す時間があって。前のパートナーとは、上手くコミュニケーションというか仲良くできなかったんですけど、「え~こんなに?なんか優しいし」って思いました。

——そうなんや。ティムさんは彼女のどこに惹かれたの?

コレト:(小松原選手に対して)もう1回質問してくれる?ちょっとわかんなくなっちゃった、ごめん(笑)。

小松原:オッケー。自分のことを訊くのはものすごく難しいんだけど(笑)。

——そうやんね(笑)、自分で「私のどこに惹かれたの?」って訊くの、ちょっと恥ずかしいよね

小松原:(すごく照れながら)私のどこに惹かれたの?

コレト:確かに君はきちんとしてる。物事に対しても、自分自身の事も、きちんとした生活を送ってるよね。時間の使い方も本当に…影響を受けています。準備の時間を取るようになりました。夕食の準備(笑)だけでなく、精神的にもです。生活を通して、時間を取るようにしています。彼女は必要に応じて話をしてくれるので、彼女の言う事はよく聞きます。僕みたいに、ベラベラ話し続けません(笑)。

——これ、何の番組でしたっけ?『KENJIの部屋』でしょ?『なんとかさんいらっしゃい』みたいになってる(笑)。結婚してからとする前と、演技が変わったりとかした?

小松原:自分の中では、ちょっと遠慮がなくなったかなと思います。

——演技に対して?表現とか表情とか、そういうこと?

小松原:はい。

コレト:9割は以前と同じです。ずっとこんな感じでした。本当に最初から自然な流れで距離が近づいていきました。でも家族と親しくなったね。僕にとっては大事な2番目の家族です。日本で一緒に過ごせて嬉しいです。

J SPORTS編集部

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12月に町田樹のエピソードを放送!オンデマンド配信も!

【町田樹 前編】12月11日(火)午後10:00 -
【町田樹 後編】12月18日(火)午後10:00 -

フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
フィギュアスケートを”文化”にまで昇華したいと真摯に語る町田さんは、宮本さんからの「フィギュアスケーターにとって最も必要な素質は?」という質問に対して、「技術を磨き続けることのできる職人気質、あくなき探求心とともに、表現力を磨くための知的感性、そして一発勝負に臨む勝負師としての心構え」と答え、宮本さんと熱いフィギュアスケート論を交わします。

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