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フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」2018/2019シーズン!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、ゲストを迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!
今回のゲストは、2016年全日本ジュニア選手権6位、全日本選手権9位、2017年全日本ジュニア選手権2位、全日本選手権11位、2018年高校総体(インターハイ)優勝、世界ジュニア18位の三宅星南選手が登場!
17/18シーズン直前に怪我
——昨シーズンは、星南くん、いろいろあったの?
三宅:まあそうですね。いろいろ、経験したことがないようなことが、いっぱいありました。
——なんか、怪我したんでしょ?
三宅:ああ、そうですね、シーズンの直前に。
——どうしたの?
三宅:あの、ちょっと捻挫しちゃって。で、骨折しちゃって。まあそのときは、その後にオーストリアでジュニアグランプリシリーズがあったので、行ったんですけど。
——そのまま出たの?
三宅:そのままもう、捻挫だけだと思って、出て。痛くて全然結果はダメだったんですけど。帰ってきて長光先生が病院に連れて行ってくださって、病院の先生に診てもらったら「骨折してる」って言われて。
——捻挫やと思ってたら、骨折してたんや
三宅:はい。そんなにひどいと思わなくて。初めて骨折して。
——歩くには歩けたの?
三宅:歩くのは、もう…。けど、そんなに自分では痛くなかったですけど。
——どこ?足首?
三宅:足首の、くるぶしの下。
——あ~あ~、スケーターはよくそこを痛めるもんね
三宅:はい。後、骨軟骨性…みたいな感じのもあって、そっちのほうがひどかったらしくて、1か月休まないといけなくて。
——もう「安静が一番」って言われたの?
三宅:そうですね。
——で、1か月練習を休んで、その期間はどうしてたん?
三宅:できるトレーニング、体幹トレーニングとか、後はまあ映像を見まくったりとかしていました。
——自分の映像を?
三宅:いや、他の選手の映像や、ダンスの映像とかをすごく見ていました。
——特に誰のを見てたの?
三宅:ダンスだったら社交ダンスを。
——ああ、よく肩を注意されてたもんね(笑)。それをピッとするように、見直したんだ
三宅:はい。
——スケートとかも見てたの?
三宅:もうずっと大ちゃんの映像を見ていました。
——「高橋さん」やっ!(笑)
三宅:あっ、「高橋さん」の映像を見ていました(笑)。
——岡山ではみんな「大ちゃん」って呼ぶもんね(笑)。で、怪我をして、1か月休んでそうやっていろいろ見直したりとかして、何か得たものっていうのはある?
三宅:アジアントロフィーに行ったんですけど、その映像を見ても全然踊れてなかったんだなっていうのをすごく感じましたし、やっぱり踊りが大切だなというのをすごく感じました。
——大切やなって思って、その後ダンスをもっと練習したの?
三宅:そうですね、ちょっとでも良くなるように気を付けて練習したりはしました。
——なんかでもちょっと、雰囲気変わったもんね、そのへんでね。そう思ってたけど
三宅:ありがとうございます(笑)。
世界ジュニアに出場して
——その怪我を乗り越えて、昨シーズンは全日本ジュニアで2位。どうやった?
三宅:全日本ジュニアの前があんまり調子良くなくて。まあとりあえずなるようになるかなって思って、ちょっと開き直ってというか気楽な気持ちで行ったら、向こうへ行って調子が上がって、2位。まさかの表彰台に乗れて、すごく嬉しかったです。
——そうやんな~、怪我もあったしね。その後世界ジュニアにも選ばれて行って、結果は18位。行ってみてどうだった?
三宅:やっぱり他の国際大会とは違う雰囲気で、もうなんか、すごく緊張しました。
——いつぐらいから緊張してたん?
三宅:向こうに行ったらすぐ。もうみんな上手だったので、やっぱりちょっと気が引けるというか、弱気になっちゃって(笑)。
——リンクに行って選手を見て、緊張したの?その前は全然大丈夫だったの?
三宅:まだ大丈夫でした。
——試合の曲が鳴る前はどうだったの?
三宅:ショートは曲が鳴る前はまだ大丈夫だったんですけど、フリーの前はすごく緊張しました。
——須本(光希)くんと行ったんでしょ?なんか思い出とかある?
三宅:あれですかね、あの、枠がかかってて。で、2人とも、ちょっと…。ぼくがすごく落ちちゃって、須本くんもちょっと落ちちゃって。「枠が1枠になる」って2人で「やばい」という話をして。そしたら、アメリカのクラスノジョン選手が棄権されて、まあアレなんですけど「ぎりぎり2枠取れた」って。
——ほっとした?
三宅:ほっとしちゃいけないんですが(笑)。
——それが世界ジュニアの結構な思い出やったんや(笑)
FSは須本選手と同じ曲『レ・ミゼラブル』
——ちなみに、須本くんに前回出てもらったんやけど、須本くんもフリーのプログラムが『レ・ミゼラブル』、星南くんも『レ・ミゼラブル』。須本くんはいろいろ言ってたけど、星南くんはどうやった?「やりづらいな~」とか「やりやすいな~」とか
三宅:まあシーズンに入る前に一緒の曲って聞いたときは、ちょっと「むっ」というところもあったんですけど。
——むっ?(笑)
三宅:ちょっと「ああ、一緒かあ~」っていうのはあって(笑)。後、試合とかでも続いたりして、少し滑りにくいのもあったんですけど。やっぱり一緒の曲で一緒のクラスで、一緒ぐらいのレベルなので、ちょっとやる気というか。
——「俺は俺の『レ・ミゼラブル』だ」みたいな?
三宅:「(それ)を見せるぞ」みたいな感じは、はい。
——なんかね、須本くんは、練習中に2回自分の曲がかかるから「練習がやりやすい」って言ってたけど、星南くんはどうやったん?
三宅:あんまり気にしてなかったですね、練習のときは。
——あれ?そうなんや(笑)
三宅:練習のときはもう、自分の曲が流れたときはやって…みたいな感じです。
——自分のがかかった後で、ほら、順番に並ぶやん。で、もう一回須本くんの番でかかるやん。そのときどうしてたん?
三宅:「あ~、同じ曲が流れてるな」みたいな(笑)。
——そうなん?須本くんは、星南くんの曲を使って自分の練習してたって言ってたよ
三宅:僕はしてなかったです(笑)。
——せえへんかったんや。やっとけば、2回できたのに
三宅:そうですね。ちょっと、損してますね(笑)。
——いやいや、損ではないんやけど。須本くんが2回やったっていうだけで(笑)
一番嬉しかった大会 インターハイ2018
——今までの試合で振り返って、一番嬉しかった大会っていうのは何?
三宅:ん~、インターハイが。
——インターハイ!?
三宅:今年の1月にあったインターハイで、ショートがノーミスで初めて70点超えができて。フリーもトリプルアクセルが初めて2本入って、(結果で)200点超えができたので、嬉しかったです。
——おお~すごいな。それが一番嬉しかった大会なんだ
三宅:まあ、最近では。
——全日本や国際大会とかでもどんどん(高得点を)出していけたらいいよね。じゃあ逆に、一番悔しかった大会っていうのは?
三宅:世界ジュニアですかね。
——世界ジュニア。なんで?
三宅:やっぱりなんか情けないなっていうのがすごくあって。
——情けなくはないでしょ、別に(笑)
三宅:やっぱりそういう大きい舞台でちゃんとした演技ができないのは…。インターハイと国体でいい演技ができたのに、それを持っていけなかったのがほんとに悔しかったです。
——まあそれも経験となるからね。自分のスケートの一番の持ち味っていうのは、どんなとこやと思う?
三宅:スケーティングとか、褒めてもらうことが多いです。
——小さいころからよく滑ってたもんね
三宅:そうですか?
——うん。それこそ先生と「一蹴りがよく滑るからリンクが小さく見える」とかさ。「まだ小さいときなのによく滑るな~」ってみんな言ってたもんね
三宅:ありがとうございます(笑)。
——じゃ、苦手なのは?
三宅:スピンです。
——あ、スピン嫌いなん?そんな感じある?
三宅:スピンはいつもレベルも落としますし、練習するのが嫌いで。
——なんで?目が回るから?
三宅:ジャンプのほうが楽しいんで。スピンはなんか地味で、あんまり好きじゃない(笑)。
——スピンは地味じゃないよ(笑)。だってスピンは、練習したらしただけ上手くなるんやで?ジャンプはそのときの調子があるやん
三宅:って言われるんですけど、やっぱりジャンプのほうがおもしろいですね。
——スピンも練習せな。レベル落としてるんやろ?(笑)一番苦手なポジションってあるの?
三宅:ん~、キャメルですかね。
——あ~思い出した!キャメルの足換えで止まりそうやったもんね、ずっと。プログラム作るときに、何秒をスピンに使いたいかっていうので「1回やって」って言ってやってもらったら、毎回失敗してたもんね(笑)
三宅:はい、1回目は絶対失敗してましたね(笑)。
——そうやんね。で、もう焦って2回目もまた失敗(笑)。表現力とかは?今は得意なの?苦手なの?
三宅:すごく「頑張ろう」っていう気持ちにはなっています。
——でも、あるときから、アイスショーとかでも表情も出すようになったし、手の使い方もすごく強弱が効いてるし。どんどんやっていったらいいと思うよ
三宅:はい、頑張ります。
フィギュアスケート中継、どこにカメラがほしい?
——テレビでスケートの中継とか見るでしょ?いろんなところからカメラが撮ってるやん。自分の中で、「こんなところから撮って欲しいなあ」「ここにカメラを置いてくれたらすごく嬉しいのになあ」っていうところはある?
三宅:上からの映像は自分で見ててもすごく気持ち悪いな~っていう。
——なんで?
三宅:スピンが回ってて、上からスピンを映してるのは、なんかすごく…(笑)。
——そうやね、バックスクラッチで手を上にこうやったら、手のひらしか見えてへんもんね
三宅;はい。なので、あれは僕はあまり好きじゃないです。
——横で全身映ってるのがいいんや。でも、「ここにカメラあったらめっちゃ見やすいな」「参考になるな」みたいなのはある?
三宅:おでこですかね。あの、ジャンプ跳んでる選手のおでこに付いていたら、どんな感じの空中姿勢かとか、空中の回転の感覚とかがわかるのかなって。
——だって自分でさ…あ、跳んでるときに目開けてる?
三宅:う~ん、開けて…ます。
——どんな映像に見える?
三宅:なんか、すごく速い…。
——線やんね?それちゃうん?他の人がつけてたら(笑)。こう斜めにはならへんでしょ?横線でしょ
三宅:もしかして、スローで見えたら…。ああそうか、そこのカメラって意味ないんですね(笑)。
試合前のルーティン アニメの音楽を聴く
——試合前に、絶対することとかある?
三宅:ずっと音楽は聴いていますね。僕アニメが好きなので、アニメの音楽をずっと聴いています。
——アニメ?なんていうやつ?
三宅:あの、いろんなアニメの主題歌とか僕が気に入っている曲とかを、アルバムみたいにしてずっとリピートにして。
——自分で編集して?
三宅:いや、編集してというか、ずっとリピートにして聴いています。
——どんな曲?
三宅:例えば『ソードアート・オンライン』っていうアニメの曲とかは。
——ああ、ソードアート・オンラインね
三宅:知ってますか?(笑)
——知らへんよ(笑)。絶対わかってたやろ?知らんはずやって。他は?
三宅:もう、とりあえずたくさん入れてるんで。今好きな曲とかも、『ゆるキャン』とか。『ゆるキャン』っていうアニメもあるんですけど。
——おお~、ゆるキャン、ゆるキャン
三宅:知ってます?知らないですよね?(笑)
——うん(笑)
三宅:その曲とか(笑)。まあテンション上がる曲や自分が好きな曲を聴いています。
——テンション上がるの、なんていう曲?
三宅:その、『ソードアート・オンライン』の主題歌。映画の主題歌がやっぱり。
——映画の主題歌のほうがいいんだ
三宅:はい。そのほうが、僕はすごく好きです。
——俺も映画のほうが好きかな、とは思う(笑)。
三宅:はい(笑)。
——まあたくさん音楽があるっていう中で100曲言われても、そのうち俺1個も知らんかもしれん(笑)
今後の目標
——今日はいろいろ、話、ありがとうございました。今後の目標を聞かせてください
三宅:去年は世界ジュニアで出場はできたんですけど、出場しただけになってしまったので、今シーズンは世界ジュニアで上を目指せるように、プログラムでも4回転を決められるように頑張っていきたいと思います。
——応援してる。でも、ほんとに怪我と体調は気を付けてね。実際、昨シーズンあったから。ちゃんとケアもして、頑張ってください。では、番組のほうからプレゼントなんですけど、これ(番組特製トートバッグ)、使って。ちょっとかけてみて?
三宅:うわ、ありがとうございます(頭にかけるしぐさをする)。
——え(笑)。そんなこと、できるようになったの?(全員爆笑)
三宅:いや、あの、かけてって言われて「ええ~」って思って(笑)。
——なるほどね(笑)。いや、こっちにかけて、肩に。あ、似合ってる。ちょっと見せて?このカメラに。デニムにも合うね
三宅:使います。ありがとうございます。
——使って!今日はありがとうございました。三宅星南選手でした(笑)
収録の感想
三宅:最初は緊張したんですけど、だんだん、賢二先生と話していくうちに楽しくなりました。振り付けとかでは厳しいところもあるんですけど、やっぱりそれも僕を思ってのことだと思うので、すごく優しい方だなと感じました。
KENJI先生:普段振り付けのときとかも、試合で会っても、しゃべることがなかったので、今回しゃべれてほんとに楽しかったです。笑うことも、冗談とかも言うんだなと思いながら。好きなものに対してすごく情熱があるんだなと思いました。だからスケートも、自分で集中して練習して上手くなる子なんだなっていう。
J SPORTS 編集部
フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、 J SPORTSの名物番組「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」。 11月は須本光希選手、三宅星南選手、小松原美里選手&ティモシー・コレト選手が登場予定です。
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