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フィギュア スケート コラム 2018年10月31日

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】須本光希<エピソード1>

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」2018/2019シーズン!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、ゲストを迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!

今回のゲストは、2017年全日本ジュニア選手権優勝、ジュニアグランプリファイナル3位、全日本選手権6位、2018年世界ジュニア選手権9位の須本光希選手が登場!

練習拠点のリンクが改修工事に

——須本くんの私服…俺、ジャージしか見てへんもんね

須本:ジャージしか着ないんで、普段は(笑)。

——好青年な感じで、ちょっと今びっくりしております。では今日はよろしくお願いします。あの、須本くんは今、高校何年生?

須本:高校3年生です。

——高3だ。学校とか行ってんの?

須本:僕は、はい、一応。

——勉強も大変?もう受験か

須本:受験…なんですけど、今ちょっとリンクがなくて、いろいろ大変です。

——どういうふうに練習してんの?

須本:兵庫の西宮で、一般(の営業時間帯)に入れてもらったり。貸切もあるんですけど、朝4時か、夜だったら12時過ぎとかなので。学校も今結構大変で、受験が終わるまでは。それで基本的に、月曜日から木曜日までは一般だけでお昼に2~3時間練習して、後は金・土・日は一応毎週中京のほうに。じゃないと、曲かけもできないんで。

——ああそうか、大変やな。(早朝だと)体動かすのも、なかなか動かないでしょ?

須本:行けないんで。

——え?

須本:行ってないんで。

——あ、行ってないんか、4時には

須本:(貸切が)あるんですけど、その、行ったら学校がやばくなるので。勉強面が。

——朝の4時は行ってへんねや。全員が「行ってる」と思って話しててんけど(笑)。夜の12時は?

須本:まだ1回も行ってないです(笑)。

——行ってないんだ(笑)

KENJIと須本選手の出会い

——実はほんと、話すのはほぼ初めてで

須本:初めてです。野辺山で、初めて賢二先生のステップ…全然…その…1年目かな?

——野辺山の、新人発掘のやつ?俺、講師で行ってたやつ?そのときいたんだ!

須本:そうです(笑)。

——じゃあ結構前から会ってるんやね

須本:知ってはいたんですけど(笑)。

——あのときどうやった?ステップ楽しかった?

須本:いや、めっちゃ難しかった。表現とかすごく苦手なんで、難しく、全然理解できずに終わった記憶はあります。

——そっか…なんか、ごめんね(笑)

スケートを始めたきっかけ

——じゃあちょっと、スケートの話から行きたいんですけれども。スケートを始めたきっかけというのは?

須本:家の近くにリンクがあって、お母さんがよく遊びに行ってたらしくて、ちっちゃいころに。それで、1回教室に行ってみたら、楽しいと思ったのかはわからないですけど、気づいたらスケートをしていました。

——じゃあ、すぐにハマっていったの?

須本:いや全然。中1ぐらいまでは、ほんとにやらされてるだけっていう感じで。全くやる気も無く、ただ行かされて。

——ちょっと、そのへんにしとこか、悲しくなってくるから(笑)。じゃあ、中1のときまですごい嫌やったんでしょ?スケートするのが。なんでそれが今まで続けるようになったの?

須本:羽生選手の、2012年の『ロミオとジュリエット』の世界選手権のフリーを見て、なんか「スケートをしたいな」と思って。そこからがんばり始めました。

——そうなんだ。あの、ニースでやったやつ?

須本:はい、そうです。

——あれ、結構印象的やったもんね。どこの部分を見て?

須本:気迫。

——あの、最後のステップの前?あのときに「うぉ~」ってきたの?

須本:全体的に、なんか、気持ちがめっちゃ伝わってきて。「スケートって楽しそうだな」と初めてそこで思って。「自分も楽しくやろう」っていうふうに思ったのが最初です。

——そうなんや。ちょっと噂で聞いたんやけど、どっちかっていうとファンみたいな感じなの?

須本:それはよく言われるんですけど(笑)。羽生選手が好きっていうことをファンの人に知られてから、いろいろいただくようになって、羽生選手のグッズを。それを家に飾ってて、ファイナルのときに持っていったら「ガチオタ」みたいな感じになっちゃって(笑)。

——ガチオタでしょ?(笑)

須本:「一応スケーターなんやけどな~」とか思いながら。

——そうやな(笑)。一緒にね、試合するほうやもんね。羽生くんの、どういうところが好きなの?

須本:…全部(笑)。

——全部!じゃ、ガチオタですよね?(笑)

須本:演技の全部。ジャンプ、スピン、ステップ、全部上手なので、ああいうふうになりたいな~とか思います。

——実際に羽生くんに会ったときのこととか、どうやったの?

須本:「テレビで見る人おる~」みたいな(笑)。全日本選手権だったんで、初めて会ったのが。何にも…写真とかも撮れず、普通に眺めてるっていうか、「憧れの人がいる」みたいな(笑)。

ノービス・ジュニア時代の思い出

——今までやってきたキャリアの中で、ノービス時代はなんか、思い出とかあるの?

須本:全く無いですね。

——全く無いの?

須本:全日本ノービスも一応4年間は出させてもらってたんですけど、10位、10位、12位、8位で、ずっと真ん中にいたんで。ジュニア1年目まで全く結果を残してなくて、全日本ジュニアも行ってないんで。西日本で予選落ちしてたんで、ジュニアに上がったころの思い出も一切無いです。西日本で落ちたっていう印象が一番頭に残っています。

——次の年は?

須本:次の年は、全日本選手権まで出してもらったんですけど、まわりの選手のミスもあって、グランプリにも出していただいて、全日本ジュニアでも6位。

——6位、すごいやん。で、その次は、2016シーズンに全日本ジュニアで3位になった。そのときはもう、どうやった?自信があった?

須本:全く。

——全く?

須本:そのシーズンの西日本で、通過はしたんですけど、あまり良い演技ができなくて。9位とかだったのかな?そのとき島田選手もあんまり良くなくって、西日本が。で、2人で全日本ジュニアでリベンジしようっていうふうに話して、しっかりお互い良い演技ができました。1週間前かな?肉離れしちゃって、太もも裏の。で、痛み止め飲んでの演技だったので、痛さと闘いながら、何にも考えず、気づいたら終わってて、結果も良かったっていう感じです。

——じゃあさ、その、ジュニアグランプリで、国際試合行って、ラトビア大会で初優勝。国際舞台で優勝したというのはどんな気持ちやったん?

須本:すごくびっくりした感じが強くて。そのとき、アクセルも、どこからやっても跳べるっていう自信があって。調子が良かったんで。で、一切ショートは緊張しなくて、ふわふわした状態で行って、2個ミスしてしまって。そのとき目標はファイナルやったんで、「表彰台乗らんと次優勝しかない」みたいな、自分の中で思って。「表彰台に乗ろう」と思ってフリーをやったら、優勝しました。

——すごいね。技術もそうやけど、意識がそう向くと…

須本:そこで、フリーはショートよりたくさん練習してたので。そのとき、フリー2回連続かけても、2回ともノーミスとかできるぐらいだったので、自信もあったんだと思います。

——数々試合をやっていって、全日本ジュニアでショートもフリーも1位で、完全優勝

須本:全日本ジュニアはいろいろあって。ショートは、アクセルの調子が良くなくって、何とか1位っていう感じで。フリーは、足のカバーみたいなのがあって、紐が途中で取れちゃって(笑)。

——知ってる。見てたよ。もう、ヒヤヒヤしながら見てたもん

須本:で、それ、スピンの時に直そうと思ったんですけど。

——え?スピンの最中に?(笑)

須本:あの、回って、シットだったんで、付けようと思ったんですけど、僕手袋を付けるんですよ、試合で。そしたら、マジックテープと手袋が引っ付いちゃって…(笑)。

——そんなことがあったんや(笑)

須本:で、結局直せず、ステップの途中に先生と目が合って、先生がなんか「続けろ~」みたいに叫んでいたので、頑張ろうって思って続けたら「あ、結構点数を出してもらえた」っていう感じです。

——あのときはね、みんな結構ハラハラ見てたよ

須本:なんか、後から聞いたら、レフェリーの人も笛持ってたって聞きましたし。

——「止めてもしゃあないやろな」っていう

須本:後から思ったんですけど、止まったら氷に着くっていう感じやったんですよ、紐が。でも滑ってたら風があるんで浮くじゃないですか、ちょっと。だから助かったんだと思います。

——でもあれ踏んだらさ…。物を踏んだらスケーターは何にもできへんようになるもんね。いや、あれは怖かったわ

須本:めっちゃ怖かったです。

——でも、あのときスピンで直そうとしたっていうのが聞けてよかったわ。「気づいてないのかな?」って思ってる人もいたから、やっぱり。すぐ気づいたんや

須本:3つめのジャンプが終わってたぶん外れたと思うんですけど。

——結構最初のほうやんね?(笑)

須本:で、その後は、スピンやってステップでスピンで、スピンの途中に気づいて。チェックしようと思ったら、マジックテープと逆のほうのズボンがひっ付いてたんですよ、たまたま。で、「あれ?外れへん」と思って、ガッて左足をチェックのほうに引いたら取れて、「絶対なんかある」と思って下を見たら取れてて。引きちぎるかそのままやるかで悩んで、そのままいったら取れちゃって、ステップ終わってスピンで直そうと思ったんですけど直せなくて。

——いや、でも、まあ、良かった(笑)

2017/18シーズンを振り返って

——さらに、ジュニアグランプリ、ファイナルに出場して、結果は3位。どうでした?

須本:めっちゃ嬉しかったです。

——あ、嬉しかったんや

須本:はい。すごく自信になって、そこで初めて自信がついた。僕いつもショートがいいときフリーで結果を意識しちゃって、結構ミスするタイプなんですよ。ショート3位で、たまたまお母さんと歩いてたら、名古屋駅でファイナルのレプリカのメダルを展示してあって、それを見て「このメダル欲しいな」って初めて思ったんですよ。「順位落ちてもいいから、表彰台狙いに行こう」と思って。なんかもう、中途半端な気持ちじゃなくてちゃんとメダルを狙いに行ったら取れて、めっちゃ嬉しかったです。

——その後も全日本選手権で6位。これもすごいよね、今のメンバーで言うと

須本:結果はあんまり実感はないんですけど、アクセルがすごく自信になった。それまでアクセルを同じ試合でショートとフリーで跳べたことが無かったんで。そのときショートでもフリーでも2回決まって。

——なんかでも、あれやね、ふわふわしてるようで、結構こう(目標に向かって真っすぐ)なんやね

須本:最近は。ラトビアのフリーから、なんか「ちゃんと目標を決めよう」みたいな感じで思って。

——「ちゃんとせなあかん」みたいな。で、初の世界ジュニアでは、ショートが3位。で、結果は9位。これ、どうやった?

須本:結果より、演技終わった後は、日本の枠がどうなるかわからなかったので、それが最初に頭に浮かびました。調子は悪くなかったんですけど、そのとき、1か月前ぐらいにケガをして、1週間歩けなかったんですよ。結構足が腫れて。靭帯を伸ばしたのかな?で、練習できなくて。

——うん

須本:ショートは気合いで乗り切れたっていう感じだったんですけど、フリーは体がなんか、重かった。1本目のジャンプが終わった後に、1本目は降りたんですけど、体が重いなっていうのと、後半は体力がやっぱりついてこなかった。足に結構きちゃって、心拍数はたぶんそんなに上がってはなかったんですけど、足がもう、もつれかけ…

——ちょっと、ついていかへんような感じになったんや

須本:演技が終わった後もつっちゃって、フリーの後半は一切足が動かなかったです。

——でさ、世界ジュニアに、(三宅)星南くんと一緒に出たよね?そのとき『レ・ミゼラブル』、一緒やったよね?(笑)あれ、どうやった?「なんかやりにくいな」とか「ああ一緒やん」とか

須本:星南の演技見るまでは結構やりにくいなと思ってたんですけど、やってたらお互い全然個性が違うっていうことに気づいて、僕はあんまりそういうのはなかった。むしろ、練習の時に2回同じ曲がかかって、2回練習ができる。その、曲が一緒なんで(笑)。

——そうやね(笑)。ほんとはね、順番10人ぐらい並んでね、待たなあかんもんね

須本:試合とかも結構一緒のグループが多かったんで。その、全日本選手権以外は続くことがなかったので、1人空いてとかが多かったので。

——じゃあちょうどええやん(笑)

須本:自分が最初だったら自分がやって、1人ちょっと休憩して、星南の曲のときにジャンプを同じタイミングで跳んで(笑)。

——星南くんから苦情とか来なかったの?(笑)「今、僕やってるんですけど」みたいな

須本:自分、言ったんですよ、それをやってるって。そしたらその後も、たぶんインターハイぐらいから、星南もやり始めて(笑)。

——それはじゃあ、苦情は言わなかったの?「僕の曲やのに」って

須本:全然。コースが違ったので、邪魔することもなく。(曲の)最初と最後、完全に一緒だったので、そこでジャンプを練習したりができたので、僕は楽しかったし良かったかなと思います。

【番組からの質問コーナー!!】

——では、『KENJIの部屋』恒例の、質問ボックスに入りたいと思います。ドロー方式で

須本:(質問のカードを見て)はは(笑)。「好きな女性のタイプは?」話が合う人。で、性格に裏表がない人。後は、自分があんまりしゃべれないんですけど、しゃべることは別に嫌いじゃないので、おとなしい人はあんまり。明るい人のほうがいいです。

——あんまり(積極的に)来られると嫌やけど、明るい人が…

須本:おとなしくても無理なんで、自分がしゃべれないんで。

——そうやね、須本くんの横におとなしい女の子がいたら、想像できるもんね。なんか、ずっとこう…

須本:しゃべらないです。

——そうなんや。ちょっと明るい感じの子が好きなんや。あれは?見た目は?

須本:かわいいほうがいいですけど、性格が一番かな。裏表がない人がいいです。

——そういう人を見つけよう!はい、次!

須本:嫌な予感がする(笑)。「地球最期の日 何をする?」話したことなくて、知ってる人とかとお話をしたい。人見知りなんで、自分が。しゃべったら結構話とかはできるんですけど、しゃべるまでが…。

——あ、自分からはちょっと行かないしね。全日本選手で誰かいる?

須本:ん~っと、東日本の選手とかは、まあ会わないんで、結構しゃべったことがない人がたくさんいるんです。

——今度どんどんしゃべってみ?最期の日じゃなくても

須本:シニアの人がちょっとやっぱり怖いんで。

——シニア、怖いの?

須本:あの、オーラが。試合のときのオーラが、ジュニアとは全然違う。

——須本くんもね、独特のオーラをまとってるよ(笑)。じゃあまあ、地球最期の日は、知らん人としゃべる!

須本:知ってるけど、話したことない人。

——ああそうか、ごめんごめん。知らん人としゃべってもね、「誰やねん」っていう話やもんね(笑)

須本:「1億円もらったら何に使う?」ん~、今はスケートをしているので、たくさん出ていくじゃないですか、お金も。だから「お母さんにあげる」かな?

——すばらしい!

須本:遊びとかも行かないんで、昔から。僕、お菓子は買うんですけど、そんなに高いお菓子とか買わない。駄菓子が好きなんで。

——なるほどね。じゃあ、お母さんにあげる。次

須本:「透明人間になったら何をする?」今できないことだったら、ひたすら寝る。その、誰にも邪魔されずに。

——ああそっか、見えたらね

須本:見えたらいろいろ言われたりするんで、気持ち良くなるまで寝たい。

——透明人間になったら寝る!?いいと思う(笑)。よし、じゃあ最後

須本:おっと~!「タイムマシンで行ってみたい時代は?」戦うのがあんまり好きじゃないんで。その、戦国とか無理なんで(笑)。

——戦国とか無理(笑)

須本:「1回行ってみたい」だったら、弥生時代とか。

——弥生時代!耕してるほうだ

須本:めっちゃ昔の、縄文とか、そのへんに行ってみたい。

——縄文だと、狩りをしないといけないんじゃない?狩りは大丈夫なの?

須本:嫌いじゃないです。

——狩りは嫌いじゃないんだ(笑)

須本:その、なんだろ(笑)。狩りじゃないんですけど、おばあちゃんが畑を持ってて、収穫とかするの好きなんで。

——いや、ごめんなさい。イメージで言うと、狩りっていうと「動物を狩る」っていうイメージだったから

須本:ああ、そういうのはもう。動物が無理。虫とかがめっちゃ嫌いです。

——虫嫌いなん?ああ、そうなんや。俺に言わんほうがよかったね(笑)

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、 J SPORTSの名物番組「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」。 10月は、小塚崇彦さん、中庭健介さん、岡崎真さんをゲストに迎えた“シーズン予習SP”を放送! その後も須本光希選手、三宅星南選手、小松原美里選手&ティモシー・コレト選手が登場予定です。

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