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フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」2018/2019シーズン!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、ゲストを迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!
今シーズン最初のゲストは、昨シーズン、大きなけがを乗り越えて復帰した山本草太選手が登場!番組からの質問コーナーでは、山本選手の素敵な人となりが伝わる回答が連発です!「透明人間になったら何をする?」
ケガから復帰した昨シーズンを振り返って
——草太くんの私服見るの、俺初めてよね、たぶん。さわやか極まりないな(笑)
山本:ほんとですか?ま、色だけ(笑)。
——今回のゲストは山本草太選手です。去年すごいいろんなことがあって大変やったね
山本:そうですね。
——二回骨折して、三回手術したの?そんなにしたんか。すごいな
山本:はい、すごいですね(笑)。
——で、昨シーズンに復帰。復帰戦は中部選手権が最初やったの?そのときはどうやった?
山本:いや~、全然練習もできてなくて、気持ちもまだあんまりよくなくて。ジャンプがシングルジャンプで、もうほんとに出るのが恥ずかしいって思って。出たくなかったんですけど、そのときは。
——そうなんや
山本:周りの人に「出たほうがいいの?」とかすごい聞いて(笑)、まあ何とか出れたっていうか。そんな感じです。
——でも、ファンとかすごかったでしょ?歓声とかさ
山本:そうですね。ありがたい気持ちでいっぱいでした。
——「わ~」って言われたとき「ああ俺戻ってきた」とかいう感じはしなかったの?まだちょっと微妙な感じだった?
山本:はい。「ジャンプもシングルだし、これで戻ってきたって言っていいのかな」とか思っていました。
“草太”という名前の由来
——草太くんってさ、名前が結構珍しいよね。草に太いって書いて草太。「草」の漢字使う人少ないよね
山本:確かに、考えてみれば。
——お父さんお母さんは、どういった考えや思いでつけたの?
山本:ひとつだけ聞いたことがあるのは、生まれる前に名前の候補で「そうた」か「りょうた」っていうのがあって。で、生まれてきたときにぱって顔見たら「あ、『そうた』の顔やな」って(笑)。「『りょうた』ではないな」って言ってたんですけど。
——でも、人に覚えられやすいでしょ?気に入ってる?
山本:確かに珍しいんで、結構気に入ってます。
——僕、今日「草ちゃん」って呼んで大丈夫?いつも「草ちゃん」やし
山本:はい(笑)。
スケートを始めたきっかけ
——じゃあ草ちゃん、スケートを始めたきっかけというのは?
山本:僕の母が、僕が生まれてくる前からスケートが好きで、ずっと家で見ていたらしくて。
——あ、滑るほうじゃなくて、見るほうね
山本:そうです。僕が生まれてからも母はずっと見ていて、僕もテレビで見る機会が増えて。それで、五歳か六歳ぐらいのときなんですけど、テレビでトリノオリンピックをやっていて。エフゲニー・プルシェンコ選手が金メダル取ってる場面を見て「ああ、なんかかっこいいな」って思って、「スケートしたい」って言いました。
——自分から言ったんだ。で、リンクに連れて行ってもらって。でもお母さんもすごく喜んだんじゃないの?
山本:そうですね。でもお母さんは、スケートをさせるっていう考えはなかったみたいで。ほんとに、ただ好きで見ていただけだったらしいので、「びっくりした」とは言っていました。
——リンクに行って滑ってみたら、すぐハマったの?
山本:最初に行ったとき、みんな軽々というか簡単に滑っていたので「あ、結構簡単なんだ」と思って手すりも持たずにリンクに乗ったら、すてんって転んで。
——一歩目から?(笑)
山本:はい、一歩目で転んだ思い出が。めっちゃ痛くて(笑)。
——そうなんや、それは覚えてるんや
山本:はい。思い出というか、それが一番最初の出来事です。
スケートのどこに魅力を感じた?
——こけて、滑ってみて、すごく気持ちよくなっちゃったの?どこに魅力を感じたの?
山本:最初の頃はほんとに、壁を持っても立てないぐらい難しいっていう感じで(笑)。
——壁を持っても立てない?
山本:はい、こけそうになるのでずっと壁を持っていたんですけど。最初は「難しいな、嫌だな」と思ってて。でもだんだんいろいろな技ができるようになったら「あ~楽しいな」とは思い始めました。ちょっとあんまり覚えていないんですけど。
——でも最初こけたのは、めっちゃ覚えてるんや。お尻打ったん?
山本:めっちゃ覚えてます。めっちゃ痛かったです(笑)。
ノービス時代の思い出 よく遊んでいた
——じゃ、ノービス時代の思い出とかはある?
山本:小学生とか中学生だったんで、よく遊んでたっていう思い出があります。
——ノービスの思い出は「遊んでた」か(笑)。じゃ、印象に残っている大会とかは?
山本:やっぱり、ノービスの中では一番大きい全日本ノービスっていう試合があって。どの試合も本気で挑みますけど、その試合は特別緊張して、本気でやろうと思っていました。
——緊張したんや。でも、普段緊張せーへんって言ってなかったっけ?
山本:え、言いましたっけ?結構しますけど、全日本ノービスは今までの中でもトップに来るぐらい緊張していた覚えがあります。
——緊張したらどうなるの?
山本:最初のポーズをしていたとき、もう足がずっと震えていて止まれていないみたいな感じでした(笑)
——そんなに?あからさまにこう、膝が「爆笑」してた?
山本:はい(笑)。
ジュニア時代の思い出 2012全日本ジュニア 4位
——ジュニア参戦した頃は?何か印象に残ってることとかある?
山本:中学一年生のときから全日本ノービスに出て、いい結果を出して推薦で全日本ジュニアに出たことがあるんですけど。二回目で4位を取れたので、それが一番最初の中ではいい結果かなと思います。
——どんな感じやった?印象的に
山本:あ~、僕、体力がないので「プログラムの分数が長くなってきついな~」とは思っていました。
——それが印象的やったんや。「三十秒延びてるやん」って(笑)
山本:「ジャンプ多いや~ん」みたいな(笑)。
——でも一個でしょ?(笑)
山本:まあでもそれがきつかったですね~。
初出場の全日本選手権 14位 新人賞受賞
——そのあと初出場の全日本に出て14位。で、新人賞もらったんや。あれって一回しかないもんね。嬉しかった?
山本:でも、物をもらう感じじゃなかったのかな?確か。何かもらったかな?
——いやいや、「物もらってないな~」じゃなくて「嬉しかった、はい」ってまず言いなさい(笑)。あれはどういう感じなん?俺もらったことないからわからへんけど
山本:賞とかトロフィーとかではなくて、会場で試合が終わってアナウンスで言われる感じでした。まあでもそのとき、埼玉スーパーアリーナの大きな会場だったので、そこでアナウンスしてもらって。いろんなお客さんがいる中で言ってくれたのは、嬉しかったかなと思います。
——その次のシーズン、全日本で6位入賞。さらには世界ジュニアで銅メダル。すごくない?
山本:頑張っていましたね(笑)。
——頑張ってたんや(笑)。トリプルアクセルも二回決めたの?そのときの感情はどうやったの?
山本:練習からも結構そこだけに集中していたので、決めることができて嬉しかったですね。——練習でも外さんかったよね?
山本:いやいや、トリプルアクセルは確率が良くなくて。それ以外は練習からも何度か成功はしていたんですけど、あとアクセルだけって感じで結構不安はあったので。
——それでも結構クリーンに決めたの?
山本:一応クリーンで立ってたんで、良かったです。
——ガッツポーズとかやってしまった?
山本:していましたね(笑)。
出身は大阪の岸和田
——草太くん、出身は大阪やんね?大阪の岸和田?
山本:はい、そうです。
——ゴリゴリの関西弁っていうところだけど、あんまりそういう風に見えへんよね
山本:そうですね。まあでも小さい頃はよく怒られていたりしていたんですけど、学校とかで。
——え?何を?なんで怒られんの?
山本:なんか落ち着きがなくて。
——え?そうなん?
山本:落ち着きがなくて、はしゃぎすぎて、よく怒られていました。
——今は全然想像できへんけどね
山本:そうですね。最近は落ち着きがないっていうことはなくなったかなって。
——静かにするって感じ?
山本:うーん、まあ意識はしていないですけど(笑)。
——関西人ってさ、「関西です」って言っただけでおもしろいって言われるの、大変じゃない?
山本:そうですね。僕も最初大阪でスケートしていて、中学一年生のときに名古屋に移ったんですけど、名古屋のみんなに「大阪なんや。何かおもしろいこと言ってや」とか「関西弁言ってや」とか言われていたので、そのときは困っていましたね。
——そのときはなんも言わへんかったの?
山本:僕、おもしろいこと言えないんで(笑)。ほんと困っていました。
——じゃあお願いします、ちょっとおもしろい話を
山本:え~、ほんとにないです。おもしろい話、全然ないです(笑)。
——関西人”あるある”ってある?「おもしろいこと言ってー」以外の。「バーン(銃で撃つフリ)」
山本:「あぁ~(撃たれたフリ)」。って、急すぎますよ(笑)。
——実際街角でそんなんする人おれへんよね~
山本:そうですね(笑)。
——他に何か関西人”あるある”ってある?
山本:“あるある”じゃないんですけど、僕がよくあるのは、大阪はエスカレーターに乗るとき右側に立つじゃないですか。大阪のときは当然のように右に立っていたんですけど。
——うん
山本:名古屋に移って、年に数回大阪に帰るときがあるんですけど、そのとき僕エスカレーターとかも無意識に左側に立っちゃって。「ああ僕、なんか大阪の感じが無くなってるな」って自分で思うのがちょっと悔しい(笑)。
——悔しいんや(笑)。確かに大阪は右やもんね。でも新大阪や空港で降りても、東京の人がそこを使うから、全員が大阪の人じゃないのにね。まあ一番前の人に合わせればいいよね
山本:そうですね。
——動く歩道は?関西はみんな止まらへんよね、絶対。でも東京駅とかは左側止まってるよね
山本:あ~、そうなんですかね、はい。
番組からの質問コーナー!!
——これ、前までは箱だったんだけどね。どうぞ!
山本:「1カ月休みが取れたら何をする?」うーん、まあ試合などで、遠征っていうか海外へ行ったことは少しあるんですけど、僕ほんとにスケート靴持たずに旅行とか行ったことがないので。そういった意味で、試合とか無しでどこか旅行に行ってみたいです。
——どの場所?海外?
山本:海外も行ってみたいですね。
——海外のどこ?
山本:ありきたりなところしか出てこないですけど(笑)。
——言って、言って!
山本:行ったことない国が多いですけど、まあハワイとか(笑)。
——おー、ハワイええやん。一カ月もあるで。真っ黒になってくるやん(笑)
山本:そうですね(笑)。でも「きれいだろうな」とか。
——じゃあ旅行はしたいんだ。今そんな時間ないもんね。練習もあるし、身体も気を付けないといけないし、無茶できないもん。また時間ができたらね。では次、はい
山本:「1億円もらったら何に使う?」物欲っていうんですか?そういうの比較的僕少ないので、ぱっと出てこないんですけど。さっき言ったみたいに、時間とかあれば旅行とか、そういうものにちょっとずつ使っていくのかな~とか。あとは…1億円?物?え~?
——この質問っておもしろいですよね。別に1億円もらえるわけないもんね(笑)。でも一番みんな詰まって、めっちゃ考えますよね。最近何か買ったの?
山本:まあ、衣類(笑)
——衣類(笑)。衣類の何を買ったん?
山本:練習着です。あと大学で、高校よりは服着る機会が増えるのかな~と思って、買いました。
——こないださ、いっぱい集まって振り付けしてたとき、かっこいい赤の服着てたやん?かっこいいな~って思ってたら、すぐ脱いだやん?脱いですぐに「なんか目立つから嫌なんで」って。なんやねんそれ、って(笑)。でもこっちからすると「いっぱいいる中で見つけやすいから赤の服着ておいて」って頼んだんだよね。それで嫌々着てたっていう(笑)
山本:いや、嫌々ではないですけど、はい(笑)。
——じゃあ1億円は旅行と衣類ですね。次!
山本:「地球最期の日 何をする?」うーん、なんか、ひたすら動き回りたいです(笑)。
——ひたすら動き回る?どういうこと?
山本:もう、疲労困憊で24時間経つ前に倒れちゃうぐらい、動き回りたいですね。
——動くって言ってもいろいろあるでしょ?ダンスとか、散歩とか
山本:今やってるスケートとかもやります。他にも食べることとか好きなので、好きなものいっぱい食べたり。
——何が好きなん?
山本:多すぎて、これっていう好物がなくて。ほんとに何でもおいしいって言っちゃうんで。
——じゃぁ嫌いなもんは?
山本:それも少なくて。「フキ」ぐらいです。
——「クッキー」?
山本:「フキ」って知りません?野菜の。
——知ってるよ(笑)
山本:「フキ」をちょっと煮詰めたというか、あれがあんまり食べれない。
——ふっ…なんか…おもろ(笑)。うん、さすが関西人!「フキ」が嫌いなんや
山本:それぐらいしか食べられないものはないですね。小学生の頃に給食で出て、それからちょっとトラウマです。
——じゃあ次
山本:「透明人間になったら何をする?」うーん、えっと、難しいな、何か得しますか?
——得するでしょ(笑)
山本:まあ、いたずらぐらいしかないですよ。
——いたずら!誰に何する?
山本:友達にひたすら肩をトントントントンって(笑)。
——肩をトントンとすんの?透明人間になったら肩をトントンとするんや(笑)。すごいな、さすが関西人!
【次回エピソード放送予定】
9月18日 (火) 午後10:00~午後10:30
フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋 【山本草太 エピソード2】
詳しくはこちら
J SPORTS 編集部
9月4日(火)から、2014年11月に放送したエピソードにプラスして先日の現役復帰会見の模様を加えた 「~特別編~ 橋大輔選手エピソード1~4 」を再放送します。
4年前ソチシーズンを終えて“人生で初めて進路に迷ってる”と本音を語った橋大輔と、4年の歳月を経て競技会復帰の決意を語った橋大輔――。両場面ともに自身の想いを率直な言葉で存分に語ります。
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