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フィギュア スケート コラム 2018年2月8日

J SPORTSスペシャル 田村岳斗インタビュー
1998長野から20年。2018平昌、そして2022北京へ

フィギュアスケートーーク by J SPORTS 編集部
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● VOL.3 1998長野から2018平昌へ
● VOL.4 2018平昌オリンピック~その先の未来へ

毎シーズンJ SPORTSウインターブログ「田村岳斗-華麗なる舞-」で、男子を中心にフィギュアスケートについて熱く語ってくれている田村岳斗コーチ。オリンピックイヤーの今シーズン、特別にインタビューという形で登場してくれました。平昌オリンピック、世界フィギュアに出場する宮原知子選手、世界ジュニアに出場する紀平梨花選手。初めてシニアでのシーズンとなった本田真凜選手、白岩優奈選手等、平昌オリンピックフィギュアスケート男子シングルの動向についてもおうかがいしました。

【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。現在、スケートコーチとして活躍する。高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点にして、濱田美栄コーチとともにメダリスト育成に務める。

VOL.3
1998長野から2018平昌へ

―長野オリンピックから20年を経て、コーチとしてオリンピックの舞台に立つことになりますが、特別な思いはありますか?

嬉しい気持ちはありますが、特別な思いは特にありません。20年前は浮かれていました。あの時と違う立場ですが、自分のやるべき事をやるだけ。ベストを尽くす。他の試合も同じです。

―長野オリンピックのときは日本開催という特殊な状況でもあったと思います。

あのときよりは、いろいろなことを冷静に受け止められるようになっています。

―経験という点で、どのような話を宮原選手に伝えていますか?

これまで経験してきた大会とは周りが違う。周囲の多くが舞い上がっている。それに影響を受けないように。周囲がどうであれ、60×30のリンクで音楽もプログラムも同じ。やるべき事も同じ。

―行事を含め、試合以外での参加するイベントも多いですから、平常心を保つのが難しい部分はありますね。

それも含めてオリンピック。それだけのビッグイベント。今まで以上に多くの人が注目します。

―それでは宮原選手の表現力についておうかがいしますが、宮原選手と言えば、声が小さいというのが最初の印象でした。

本人もそれは意識して、声も大分大きくなってきました(笑)。

―「ミス·サイゴン」あたりからグッと表現力が上がって、今シーズンの「SAYURI」、「蝶々夫人」は、宮原選手の世界観を感じさせるまでになりました。ケガから復帰して以降、表現力がさらに増したように感じましたが、コーチとしてどう思っていますか?

毎日見ていると、昨日と今日でそれほど変わったとは思いませんが、過去の映像とか観た時には上手くなったなぁと変化がわかります。

―いよいよ平昌オリンピックです。コーチとしてはどのように臨むつもりですか?

濱田先生も僕も、宮原自身もここまでできたから満足というのはおそらくないです。どんな大会でもそうですが、時間はいくらあっても足りません。限られた時間の中で最高を目指していく、ベストをつくす。当たり前のことかもしれませんが、そこまでにできることをすべてやるだけです。悪かったところは修正して、準備する。僕は選手が平常心でやれる環境を整えていく。選手はもちろんですが、僕自身の体調管理も含めて、万全な体制で臨むつもりです。あとは浮かれず、冷静に。もっともウチの場合は僕が1番浮かれてしまう可能性が高いですが(笑)。

―その後に行われる世界選手権についてはどうですか?

宮原は昨年の世界選手権にはケガで出場できませんでした。そのストレスはあります。オリンピックも世界選手権も最後には笑っていたい。



● VOL.4 2018平昌オリンピック~その先の未来へ

に続きます。

J SPORTS編集部

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