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フィギュア スケート コラム 2018年2月7日

J SPORTSスペシャル 田村岳斗インタビュー
1998長野から20年。2018平昌、そして2022北京へ

フィギュアスケートーーク by J SPORTS 編集部
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● VOL.2 次世代の選手たち
● VOL.3 1998長野から2018平昌へ
● VOL.4 2018平昌オリンピック~その先の未来へ

毎シーズンJ SPORTSウインターブログ「田村岳斗-華麗なる舞-」で、男子を中心にフィギュアスケートについて熱く語ってくれている田村岳斗コーチ。オリンピックイヤーの今シーズン、特別にインタビューという形で登場してくれました。平昌オリンピック、世界フィギュアに出場する宮原知子選手、世界ジュニアに出場する紀平梨花選手。初めてシニアでのシーズンとなった本田真凜選手、白岩優奈選手等、平昌オリンピックフィギュアスケート男子シングルの動向についてもおうかがいしました。

【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。現在、スケートコーチとして活躍する。高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点にして、濱田美栄コーチとともにメダリスト育成に務める。

VOL.2
次世代の選手たち

―本田選手、白岩選手に関しては、ショートプラグラムかフリーのどちらかでトップレベルの滑りを見せても、2日間ノーミスで揃えることができませんでした。それがうまくいっていれば…。そう見ていたファンの方も多かったように思います。

2人にとっても初めてのシニア・シーズンでオリンピック出場を目指して少しでも上に行かなければいけないというプレッシャーは当然ありました。ただ、他の選手も同じようにプレッシャーがあるなかで出た結果。ああできれば、こうできればという悔しさ、反省は当然ありますし選手自身がそれを次に活かしてほしいと思っています。僕の中では、2013年の全日本が終わったときと同じ思いを今2人に対して持っています。2人が同じことを考え、敗因を分析し、次に向けて準備してくれたら、きっといい結果になると思っています。

―それでは全日本ジュニアで優勝、世界ジュニアが控えている紀平選手についておうかがいします。紀平選手に関しては、昨シーズンにトリプルアクセルを跳んだときに、今シーズンと同じくらいブレイクする可能性を感じた方も多かったと思います。

全日本ジュニアで優勝すれば、世界ジュニアも見えてくるのはわかっていましたが、最低でもシニアの全日本に推薦してもらえる順位にいることを目標にしていました。昨シーズン全日本ジュニアで大失敗した経験があったので。(笑)
今シーズンの全日本ジュニアでは初日SPでミスがあったので、首位との得点差、守らなければいけない最低ラインで戦略的に少し悩みました。

―紀平選手は、ジュニアGPファイナルで、トリプルアクセル+トリプルトウループを世界で初めて跳んだ選手となりました。その快挙も含め、あのジャンプは本当に素晴らしいですね。

今はフリーでトリプルアクセルを2発跳べるようになってきましたが、それも西日本大会が初めての成功でした。もちろん練習では成功していましたが、試合で入れるのはまだ怖い。それで西日本大会のときに、SPがしっかりできたら、今後フリーで2発入れていくための経験として跳んでみようと話しました。SPである程度得点差が付けばという条件でしたが、彼女はそれをしっかりとやってくれました。いきなり成功してくれて、驚きました。あの西日本は僕たちにとって大きかったです。あの試合があったから全日本ジュニアでも2発いこうと決断できました。それにしても世界初ってカッコいいな。

―紀平選手について、今後どのように考えていますか?

トリプルアクセルにばかり注目が行きますが、全体的にバランスの取れた選手だと考えています。よく練習する選手なので、いろいろな部分でバランスよくレベルを上げていきたいです。まだ精神的にはちょっと子どもの部分もあって、試合直前にバタバタすることもありますが、少しずつ結果が付いてくることで、技術的にも精神的にもいい方向に伸びてほしいと思っています。

―世界ジュニアに向けてはどのように考えていますか? 特に女子はロシア勢の強さが際立っています。

ジュニアに限らず女子シングルはロシアの選手が強い。僕の勝手な気持ちなのですけど、ロシアに勝ちたい。国際大会でも常に上位を占めていて世界最強国になっています。今は相手にされていない状況です。まずは警戒されるぐらいまでレベルを上げていかなければいけない。僕の勝手な思いを選手に押し付けてはいけないけれど、僕たちのところだけでなく、日本には他にもいい選手がたくさんいて、国内で高いレベルで競っていける環境があります。ジュニアグランプリファイナルでは表彰台は全部もっていかれました。世界ジュニアではそれは阻止してもらいたいです。紀平だけではなく、日本代表選手がベストパフォーマンスをすればその可能性はあると思っています。



● VOL.3 1998長野から2018平昌へ

に続きます。

J SPORTS編集部

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