フィギュアスケートコラム 2018年1月18日

【ISU欧州フィギュアスケート選手権2018】男子シングル選手コメント＜ショート：上位選手5名＞

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部

ハビエル・フェルナンデス/Javier Fernandez（スペイン）：ショートプログラム1位

コーチにも言われたけど、今日は良い出来だったと思う。僕たち（注：フェルナンデス選手とコーチ）は完璧なプログラムを目指すのではなく、“良い”プログラムを目標にしている。今日のスケートリンクの状態、並びにファンからの応援は、僕の滑りを後押ししてくれたよ。多くのファンは仕事等でここに来れなかったと理解しているが、実際にリンクに来てくれたファンは出場全選手に対して熱い声援を送ってくれ、とても楽しい環境だった。

（Q：　本番前の練習ではミスが多かったものの、本番で強いパフォーマンスを発揮できた要因は？）僕たちは、（普段地元で）とても小さなアリーナで練習しているんだ。だから本会場の様に大きな会場に場所を移した際は、最初に調整する必要がある。
大会に参加している時は、演技の全てを大きくしたいという思惑がある。でも、だからと言ってプログラム内容を大きく変える事はなく、練習通りの演技をする事を僕もコーチも心掛けている。例えば、今回も各コーナーに近づき過ぎない様に注意したんだ。いつもそんなにリンクを広く使って練習していないからね。

（Q：チャップリンをモチーフにしたプログラムをまた滑った事については？）今回の音楽そのものは、その他のプログラムのものに比べよりドラマチックなものとなっている。だから違うタイプのチャップリンなんだ。過去に僕が滑ったものは、よりロマンチックで且つ面白いものだった。同じ人・キャラクターを演じていても、全く異なった演技ができるんだ。

ドミトリー・アリエフ/Dmitri Aliev（ロシア）：ショートプログラム2位

僕は本日の出来に満足している。ただ、4回転ルッツを出来なかった事については悔いが残る。本日会場に来てくれた自国（ロシア）のファンには感謝したいし、彼らのサポート並びに温かさを滑りながらにして感じ取れたよ。明日は練習＋休養の日であり、明後日行われるフリープログラムが僕にとってメインの滑りとなる。明後日に向けて明日は上手く調整するよ。

（Q：今回の欧州選手権は、その他大会に比べ調整が難しかった？）正直僕にとっては、怪我を抱えて参戦した、グランプリシリーズの最初の2戦の方がきつかったよ。2大会の内1つが今回の大会と同じ（自国の）リンクで開催された事もあり、怪我を押してでも同2大会には参加したかったから参加したけど。それに比べると今回の大会は、気持ち的にも、感情的にも楽だったよ。やはり足の怪我の心配をせずに大会に挑めた事が、本ショートプログラムの自信ある滑りに繋がったんだと思う。

デニス・ヴァシリエフス/Deniss Vasilijevs（ラトビア）：ショートプログラム3位

僕は今日とても良い時間を過ごせ、滑っていてとても楽しいと感じた。滑り終えた今、ポジティブな気持ち・感情が多く湧いているよ。今日この舞台に立てた事は、僕に多くの喜びを与えてくれた。また、遂に全ての技でレベル4を獲得できた事がとても嬉しかった。次に待ち構えるフリープログラムというチャレンジに挑む事を、今から楽しみにしているよ。

（Q：3位という結果についてどう思うか？）とても良い気分だ。正直にこの結果は期待していなかった。ただ、これだけではまだ何も成し遂げた事にならないから、フリーも気を引き締めていくよ。

（Q：現在オリンピックシーズンである事をどう感じるか？）僕にとっては全ての大会がオリンピックの試合の様なものだ。オリンピックに出場出来る事はとても楽しみにしているし、オリンピック精神を肌で感じたいんだ。今回の大会が平昌前最後の大会となるが、ここで全てのエレメンツを改めて確認できるのはとても貴重だ。

ミハエル・コリヤダ/Mikhali Kolyada（ロシア）：ショートプログラム4位

正直に何が起きたのか分からないよ。今回の結果は全くの想定外だ、最低でもあのトーループは全く予想していなかった。ルッツは、しっかり回転出来たし、まずまずだったと思う。トーループはとにかく最低の出来だった。アクセル、スピン、そしてフットワークは良い出来だったと思う。
演技中はとても良い気分で滑れたよ、ここ（ロシア）の観客はいつも温かく応援しながらサポートしてくれる。フリープログラムについてはいつも通り準備し、そのプログラム構成は何も変更しないつもりだ。

（Q：コーチに演技後何を言われたか？）彼女からは未だ何も言われていないけど、彼女の顔に笑みは無かった。

ヨリック・ヘンドリクス/Jorik Hendrickx（ベルギー）：ショートプログラム5位

今回の僕の演技内容にはとてもがっかりしている。自分が今回以上の演技を出来る事を知っているからね。ただ、自分の点数、並びに順位に関しては納得している。練習ではミスなく演技を出来ていたんだが、僕はロボットではないからね。トリプルアクセルはこれまで調子よかったけど、時折自分でも（トリプルアクセルの）コントロールが効かなくなってしまうんだ。最後のグループで滑る事によって、少しプレッシャーを感じたのかもね。

（Q：怪我を押して今回出場したことについては？）夏に3度の靭帯断裂を経験していたから、今回の演技はいつも以上に慎重になってしまった。

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■ISU欧州フィギュアスケート選手権2018
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