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フィギュア スケート コラム 2018年1月4日

全米フィギュアスケート選手権 ペアの見どころ

フィギュアスケートレポート by ウェイ・ション
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アメリカのペアスケーティングのオリンピック枠は残念ながら1枠しかない。それに、過去4年で全米選手権を優勝したのは、なんと、それぞれ違う4組だった。この1つしかない枠を獲得するために、混戦が展開される予想だ。 アレクサ・シメカ・ケネリム/クリス・ケネリム組 最有力候補は2015年の王者アレクサ・シメカ・ケネリム/クリス・ケネリム組であろう。ソチ・オリンピックからの4年間、二人はけがに悩まされながらも、グランプリファイナルへ進出を果たし、四大陸の表彰台に登り、3年連続世界選手権10位以内に入るなど、アメリカのペア選手の中で最もよい実績を残している。技術面においては4回転ツイストリフトという数少ないペアしかできない大技を持っており、芸術面においても夫婦である二人ならではの愛情あふれる表現で2つのプログラム、「ムーラン・ルージュ」と「ゴースト」のストーリーを演じ、バランスのよいペアだ。ただし懸念は、サイド・バイ・サイド・ジャンプが安定しておらず、プログラムの序盤でミスをすると残りの完成度にも影響が出やすいという点だ。「オリンピック・シーズンになると、選手たちはみんな重圧を感じている。でも悔いが残らないように、完璧な演技をして、夢を実現したい」とアレクサが言ったが、今大会で実力を出し切って、完璧なパフォーマンスができれば、念願の五輪出場を果たせるであろう。 ヘイヴン・デニー/ブランドン・フレイジャー組 もう一組の優勝候補はディフェンディング・チャンピオンのヘイヴン・デニー/ブランドン・フレイジャー組だ。2013年の世界ジュニア王者たる彼らはトップペアへと成長する基盤を持っているが、エレメンツの質、そしてプログラム全体の仕上がり度にはまだ欠けている部分がある。今大会に向けて、フレイジャーは「枠は関係ない。1つ、2つ、3つであっても、私たちのアプローチは変わらないはず。同じマインドセットで、同じ準備をして、同じ攻めの姿勢でこの大会を迎えるのだ。点数とか、選考決定とかはコントロールできないので、私たちは結果を考えずに挑戦していきたい」と言ったが、プレッシャーに影響されず、気楽になって強い底力を出し切り、自身にとって最高な演技ができれば、二度目の優勝も射程圏内となる。 タラ・ケイン/ダニエル・オシェイ組 2016年に全米優勝を飾ったタラ・ケイン/ダニエル・オシェイ組も忘れてはならない。男性の脳震盪と女性の膝靭帯損傷で、ほぼ一年休養していたこの組は、ようやく先月のチャレンジャーズシリーズ、ゴルデン・スピンで復帰し、銅メダルを獲得した。そこからどれくらいけがをする以前のレベルに戻り、今回の全米選手権でどれほどの実力を発揮できるかが、大会の結果に大きな影響をもたらすだろう。 日本でも人気のペアも登場 他にも、日本のファンにもおなじみのマリッサ・カステリ/マーヴィン・トラン組、アシュリー・ケイン/ティモシー・ルデュク組、ディアナ・ステラート/ネイサン・バーソロメイ組なども、表彰台争いの有力候補に挙げられる。代表選考がかかる今大会だが、選手たちがプレッシャーに負けずに、ベストな演技が出来るよう願いたい。
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ウェイ・ション

中国広東省出身、早稲田大学アジア太平洋研究科を卒業。 コンサルタントを勤めながら、フリーランスのジャーナリスト・通訳として活動。数々のフィギュアスケート国際大会で記者会見の通訳を担当する経験があり、昨シーズンから国際スケート連盟ホームページの選手フィーチャーインタビュー・記事も執筆。趣味はフィギュアスケートの各種記録、データを覚えること。

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