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フィギュア スケート コラム 2017年10月31日

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】友野一希選手<エピソード3>

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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スポーツテレビ局J SPORTSの人気番組「フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋」2017/2018シーズン!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、ゲストを迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!
今回は2016年全日本ジュニア優勝の友野一希選手が登場!リンクの上での明るく楽しい演技が魅力の友野選手。スケートにかけるひたむきな思いや、シニア参戦への意気込みを宮本賢二さんに打ち明けます。

ジュニア時代の思い出

——ジュニアに参戦した時の思い出とかある?

友野:ジュニアはほんとに、そんな最初から強化選手になるような選手じゃなくて。最終的には優勝することができたんですけど、6年間かけて地道にって感じです。まあさっきも言ってたんですけど、ジャンプが苦手で、特にコンビネーションが全然。

——コンビネーション?

友野:苦手意識がちょっとあるんでトリプルアクセルも跳べず、トリプルトリプルも跳べずっていうのが3、4年ぐらいずっと続いて。それで他のジャンプで固めて戦うってスタイルだったんですけど。ジュニアの最初は自分なりに試合前はしっかりがんばって、ただやるっていうだけのくり返しで、試合自体は楽しんでたんですけど、なんか物足りないなあという感じはありました。

——じゃあジュニア時代は物足りないというのが

友野:前半は。後半はジュニアグランプリに行く前にも苦労して。選考会っていうのがあったんですけど、3回ぐらい選考会行ってダメで。

——そうなんや

友野:落とされて、ジャンプがダメってずっと言われて、スケーティングも全部ダメって言われ続けて。で、5年目の時にトリプルアクセルを習得して、トリプルトリプルもそれなりに跳べるようになったんで、初めてジュニアグランプリに派遣させていただいて。

——すごいやん

友野:その時にやっと、少しは上手になったなあというのは実感したんですけど。その5年目の時の年も、やっぱりジュニアで国際試合出るっていうのは初めてやったんで、海外の選手たちのすごさというか雰囲気にのまれて、全然できなくて。で、国内では2位になれたんですけど、その世界ジュニア代表を決める全日本選手権で全然良い演技できなくて。結果的には補欠っていう形で出させていただいたんですけど。でもその世界ジュニア代表っていう切符を逃して、5年目っていうのはすごい悔しいシーズン。うまくはなったけど、結果はついてこないって感じで。

——でもその世界ジュニアが急に決まった?

友野:そうですね、出発の2日前ですかね。

——その時はどういう心境やったの?

友野:正直、行かしてもらえると思ってなくて。まあ無理やろなとは、行かないだろうなと思ってたんですけど。先生から電話かかってきて、「行くか?」って。わからなかったんですけど、全然もう状況が。でもやっぱり行きたいんで、「行きます」って2日後にわけのわからないまま(笑)。

——知ってるよ、その時の状況知ってるよ

友野:最初から最後までわけのわからないまま試合終わってしまったんですけど。

——じゃあその試合自体の感想とかは?

友野:もうすごく長く感じて。人生で一番長く感じたんじゃないかっていうぐらいの一週間っていうか。ほんと急やったんで。

——でもフリーがすごい良かったんでしょ?

友野:そうですね。それなりにまとまってたんで。

——みんなすごい褒めてたよ

友野:やっぱりあの世界ジュニアがなかったらたぶん、今の自分はないっていうぐらい本当にすごく良い経験になって。ジュニアグランプリでも世界のすごさっていうのは知ってたんですけど、それでも世界ジュニアっていうのは本当に世界のトップを決める試合なんで。あの状況でできることをやって、それでもあの順位だったっていうのが、本当に"もうなんだこれは"っていうぐらいすごい。あんまり悔しい、負けず嫌いという性格じゃなかったんですけど、その時初めて負けたくないという気持ちが芽生えて。本当に世界ジュニアで変われたなって。そこからまた練習に打ち込んで。ほんとは今までは国内に視点を合わせて、国内で結果を出すっていう練習やったんですけど、まず意識が変わって、そこからやっぱり世界で戦いたいという気持ちがすごい自分の中であったんで。

——すごい経験やったんやね

友野:本当にあの時、世界ジュニアに行かせていただかなかったらたぶん全日本ジュニアも優勝してないし、もしかしてここにはいないかもしれなかったです(笑)。

——急遽決まった試合に対して、ちゃんと今まで準備してきたものを置いてこれたわけやん、自分の技術を。

友野:そうですね。

——ダラっとせずにちゃんと練習をきちっとして、その練習をそのまま世界ジュニアに持って行って、ちゃんと結果を出してっていうのはやっぱり普段の練習は試合に出ていると思うやん

友野:まあ自分なりに、プログラムとかは絶対に手を抜かないように練習はしているんで。

悔しかった世界ジュニア2017

——去年の世界ジュニアでは?急に決まったわけじゃなくてちゃんと練習して、試合で決まって世界ジュニア行ったんでしょ?どうやったん、その結果としては

友野:悔しかったです。その前のシーズンの順位を見ると、やっぱり大きすぎる目標だったんですけど。でも、自分の中では世界ジュニアでメダルを獲るっていう気持ちで練習しないと戦えないなと思ってたんで。それぐらいの気持ちで練習して、ュニアも最後の試合だったんで。まあ耐えたって感じで、ミスが目立ってしまったんですけど。やりきったって気持ちはもちろんあったんですけど、それでもやっぱり「まだ届かないのか」という気持ちがありました。

——そうなんや。今までのキャリアの中で一番悔しい試合はどれになるの?

友野:やりきったとは最初は言ってたんですけど、終わった時はすごいたくさんの人にほめられて、すごい自分の中ではやり切ったぞって気持ちだったんですけど、その補欠で出た時の世界ジュニアは、後からじわじわ来る悔しさがすごくて。たぶんその試合が一番自分の中では悔しかったかもしれないです。

——逆に一番うれしかった試合は?

友野:昨年の全日本選手権。全日本選手権はなんか自分の中では苦手意識があって。それまで何回か出場してたんですけど、良い演技ができずに例えば世界ジュニアのチャンスを逃したりだとか。それまでも雰囲気にのまれて全然自分の演技ができなかったりとか悔しい思い出しかなかったんですけど。昨年の全日本選手権は、完璧ではなかったんですけどフリーでは4回転も決まって、初めて最終グループで滑らせていただいて、その雰囲気の中で自分の演技ができたのですごい気持ち良く、楽しく滑ることができて成長できたかなって感じられた試合でした。

——全日本出てるけど、シニアになって気持ち的にはやっぱりずいぶん違う?

シニアに上がって

友野:そうですね。不思議とまだシニアっていうのはあまりわかってない感じはあるんですけど。でもやっぱり、全日本選手権の最終グループの雰囲気というのは、自分では感じたことのないような雰囲気でした。すごいたくさん憧れの選手がいるんですけど、やっぱりシニアになったからにはテレビ画面の中にいる選手たちと今度は戦わなきゃいけないんだと考えるとすごい実感も湧いてきて。ジュニアで終わらず「これからがスケート本番なんだな」って思います。

——今シーズンのプログラムについてなんやけど、今シーズンはどういうプログラムするの?

友野:フリープログラムは”ウエストサイドストーリー”をやらせて頂いて。

——ポイントは?

友野:自分も映画とか見て研究しているんで、スケートリンクを映画の舞台くらいの勢いでできるようなウエストサイドストーリー、っていうのを表現できたらいいなって思ってます。それを意識して今は練習してます。

やってみたいプログラム

——やってみたいプログラム

友野:自分はやっぱりちょっとノリノリ系のプログラムとかが多い印象なんで、逆にみんなの期待を裏切るようなきれいな曲。ノリノリ系じゃなくて、いつかスケーティングを見せられるぐらいのプログラムはやってみたいなあっていうのは。

——できるよ。新しいエレメンツに挑戦したりはしてるの?

友野:今練習してるのは、4回転を二本入れる構成で、ショートも一本入れる予定なので。できたら、今トウループも練習しているので、もう一本増やせたらいいなあっていうくらいには思ってて。

——サルコウとトウループ?

友野:まあそれはまだまだなんで、とりあえずショートで一本と、フリーで二本ていうのを今はがんばって。

——コンビネーションは?

友野:コンビネーションは一本。4回転のコンビネーションと、4回転単発。

——後半で?

友野:(笑)。ちょっとそこまでは。

——今日はほんとにいろいろ答えてくれてありがとうございました。今シーズン、平昌オリンピックのシーズンでもあるんですけども、今年の抱負

友野:まだまだ行けるような実力ではないんですけど、それでもやっぱり今シーズンの一番の目標としては、平昌オリンピックの代表になるっていう気持ちで練習していきたいという気持ちもありますし、それを一番の目標にしてやっていきたいなと思ってるんですけど。あとは今年からシニアに上がるんで、しっかり来年につながるようにシニアで戦える実力をつけるっていうのが今シーズンの目標です。

——みんなで応援してますんでぜひがんばってください、今日はありがとうございました

J SPORTS編集部

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