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フィギュア スケート コラム 2017年3月29日

こんにちは、小塚崇彦です。

小塚崇彦のフィギュアスケートラボ by 小塚 崇彦
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小塚崇彦のフィギュアスケートラボ

 ちょうど1年ほど前に、フィギュアスケート選手を引退し、トヨタ自動車の社員としてスケートだけでなく他のスポーツの普及に関わる仕事をしてきましたが、この度またフィギュアスケートの世界で活動をすることになりました。
 2月にその発表をしてから、本当にたくさんの声をいただきました。「待っていたよ」と言ってくださった方も多かったですが、「ちょっと早くない?」という声ももちろんあり、反応は様々でしたね。
 このコラムの初回として、まずは皆さんに、僕が会社員生活を通して経験したこと、その上でこれからフィギュアスケート界に復帰してやりたいことをお話ししたいと思います。さらにこのコラムを始めた理由や伝えたいことについてもお話しします。

小塚崇彦のフィギュアスケートラボ

 

去年、現役を引退したときに「氷上を去る、フィギュアスケートを離れる」と宣言しました。この言葉を使ったのは、「二兎を追う者は一兎をも得ず」ではないですけど、やはり中途半端な気持ちで取り組むことはできないと思い、自分の気持ちを入れる意味がありました。
 会社生活を通して、フィギュアスケートの競技者時代には経験できなかったいろんなことを学びました。電話の対応だとかメールだとか、社会人としての基本的なスキルはもちろん、会社ではチームとして、グループとして動く。その一員として働くというのは個人競技出身の僕にとっては新鮮でしたし、まさに会社員として働く目的の一つでもありました。
例えば、ラグビーの子ども体験教室にトヨタ自動車ヴェルブリッツの選手と一緒に事務局として帯同するといったことは楽しかったですし、さらにそのイベントを成功させたときの喜びもありました。また、僕はスポーツの普及振興の部署で働いていましたが、フィギュアスケートだけでなく、スポーツを外側から、あるいは別の角度から見ることができたことは大きかったですね。
 ただ、やはり23年間フィギュアスケートという競技を続けてきたこともあって、どうしても「フィギュアスケートだったら」と置き換えて考えてしまいます。氷上から離れらことで、自分にとってフィギュアスケートがどれだけ身近な存在だったかを思い知らされました。

小塚崇彦のフィギュアスケートラボ

ベトナムにスケート教室にも行きました。そこで、まだまだフィギュアスケートの普及が十分でないことを目の当たりにして「もっと自分にもできることがあるのではないか」と考えるようになりました。やはり、技術に目が行きがちなためか、フィギュアスケートは自分でやるスポーツとしてはまだ入り口が狭いと思います。だから、氷を削るだけでもいいし、子供たちだったら氷の上で雪合戦するとか、もっと窓口を広くして、もっとフィギュアスケートを色んな可能性として考えてもいいじゃないか。そのために、自分がやれることがあるはず――それが、今回、フィギュアスケート界に復帰した一番大きな理由ですね。
 フィギュアスケートは世間的にも見るスポーツとしての認知度は高まってきたと思います。ですが、僕は普及という面では自分でやるスポーツとしてはまだまだ足りないなと思っています。選手を育成するというよりも、より多くの人にフィギュアスケートに触れてもらう、知ってもらう、そういうことが僕の役割だと思うし、そこを目指していきたいという気持ちが強いです。ただ言葉で説明するだけでなく、百聞は一見に如かずというように、ターンとかこれだけ難しいことやっているんだなと、僕がやっているところを見てわかってもらえればとも思います。
 いずれにせよ、もっとたくさんの人に、フィギュアスケートを楽しんでもらいたい。そういう思いで、このコラムを始めさせていただくことにしました。このコラムを通して、みなさんにもっとフィギュアスケートについて知識を溜め込んでもらって、より深くフィギュアスケートを知り、さらに、それを実際にやってみたいと思うようになってほしいですね。このコラムがそういったものになってもらえれば嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします!

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小塚 崇彦

1989年、愛知県生まれ。元五輪代表の父のもと、5歳からスケートを始める。2005-06シーズン、全日本ジュニア選手権・世界ジュニア選手権で優勝。2010年はバンクーバー五輪に出場、8位入賞。世界選手権は計7回出場し、2011年の大会では2位に。全日本選手権には連続12回出場し、2010年大会の優勝をはじめ、7回表彰台に上がる。2016年にトヨタ自動車へ入社。現在は解説や教室講師等、活動の幅を拡げている。

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