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フィギュア スケート コラム 2017年2月10日

第66回全国高等学校スケート選手権大会 フィギュア競技選手権大会 男子シングル

フィギュアスケートレポート by 中村康一(Image Works)
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去る1月20日-23日の日程で、全国高等学校スケート競技選手権大会(インターハイ)が宇都宮市スケートセンターにて開催された。注目の次世代のエース候補選手が数多く出場したこの大会、活躍した入賞選手について、まずは男子からご紹介したい。

優勝 : 友野一希

友野一希

今季、全日本ジュニア選手権で優勝、そしてこのインターハイでも優勝と、素晴らしい結果を残している友野一希。しかし演技後の彼にコメントを求めると、次々と反省点が挙がる。四回転サルコウのミス、得意なはずのジャンプの取りこぼし、そして細かな部分でのクオリティの改善など。その厳しい言葉は全て、大目標としている世界ジュニア選手権を見据えてのことだ。 「今のままでは世界ジュニアでは通用しません。全てのクオリティを上げていかなければ」。 特に今季、不安定な状態が続いている3フリップ+3トウループのコンビネーションジャンプ。これが安定しないことには世界の舞台では通用しないだろう。今回の演技はもちろん素晴らしいものだった。技術面だけでなく、エンターテイナーとしての資質溢れる友野選手彼ならではの、観客を魅了する演技だった。しかし彼は更なる高みを目指している。3月の世界ジュニア選手権ではパーフェクトな演技を期待したい。

2位 : 本田太一

本田太一

復活、と言っていいだろう。このインターハイでの本田太一のパフォーマンスは見事なものだった。今季は受験勉強が忙しく、本格的な練習を再開できたのは昨年11月の西日本選手権後のことだ。仕上がりはまだ十分ではなかったはずなのだが、この試合ではショート、フリー、併せて3度のトリプルアクセルを着氷することが出来た。特にフリー演技の冒頭、2度のトリプルアクセルからフリップジャンプまで3つのジャンプが連なるが、これは練習でもパーフェクトに降りたことはなかったという。それを本番の試合でのみ成功させたのだ。練習では出来ないことも、観客に見られていると成功できるのだという。この恐るべき強心臓。来季の活躍が今から楽しみだ。


3位 : 須本光希

須本光希

ショートプログラムではコンビネーションジャンプで痛恨のミス。出遅れてしまった須本光希だが、フリーでは素晴らしい演技で巻き返し、総合3位となった。彼は氷のコンディションを気にするところがあり、特に硬い氷が苦手だとの話を聞いていた。そのため氷へのアジャストに苦労したのかと想像していたのだが、「いえ、メンタルの問題です。ショートプログラムの時は集中できていませんでした」との返答だった。今季は西日本選手権でトリプルアクセル、四回転ジャンプといった大技に挑戦したのだが、その後に怪我をしてしまい、ここに至るまでは苦労もあったという。来季は大技の習得を是非期待したいものだ。





4位 : 唐川常人

唐川常人

元よりスケーティングの上手さに定評のある選手だが、今季はジャンプの精度が向上、それが成績につながった。特に3ルッツ+3トウループのコンビネーションジャンプが決まるようになったことが大きい。ショートプログラムではセカンドジャンプがダブルになってしまったが、フリーではきっちりと決めてくれた。今回はフリー後半のスタミナ切れが残念だったが、そこは来季への楽しみに取っておきたい。更なる躍進が期待できそうだ。







5位 : 小林建斗

小林建斗

美しい表現力、端正なスケートが魅力の選手だ。今回のフリー演技は素晴らしいものだった。練習では4回転ジャンプも試みているようだが、試合では大技には挑まず、完成度重視の質の高い演技を披露した。最後に躓き、スピンがひとつノーカウントになってしまったことが悔やまれるが、会場からは暖かい声援を受けた。









6位 :山隈太一朗

山隈太一朗

ノービス時代から活躍を見せてきた選手で、その後の数年間のスランプを乗り越え、昨シーズンは全国中学校大会で優勝と見事な復活を遂げた。今季は身長が大きく伸びたこともあり、春から調子を崩していたが、秋のシーズン入り後は徐々に調子を取り戻してきた。まだまだ彼が目指す本来の演技とは行かないようだが、今後も成長を見せてくれることだろう。今回のフリー演技でも挑戦してくれた、トリプルアクセルの完成が楽しみだ。









7位 : 山藤一悟

山藤一悟

スタイルが良く、銀盤に映える選手だ。山陰地方は決してフィギュアスケートが盛んな地方とは言えなかったのだが、最近はこの山藤一悟選手、そして中学生の門脇慧丞選手など、全国大会で活躍する選手も徐々に表れ始めている。今回の山藤選手の演技はエレメンツの安定感を欠いてしまった印象だが、2年連続での入賞は素晴らしいことだ。









8位 : 菅原生成

菅原生成

2014年に通年リンクが完成した新潟県では近年フィギュアスケート熱が高まっており、連盟登録選手も大幅に増えた。そんな中から育ってきた選手の一人がこの菅原生成だ。通年リンクが完成してからは練習環境が劇的に改善され、今季の進歩につながった。春からは東京の大学に進学するという。新天地での活躍に期待したい。









代替画像

中村康一(Image Works)

フィギュアスケートを中心に活躍するスポーツフォトグラファー。日本全国の大会を飛び回り、選手の最高の瞬間を撮影するために、日夜シャッターを押し続ける。Image Works代表。

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