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フィギュア スケート コラム 2017年1月20日

【全米フィギュアスケート選手権 2017 男子シングル プレビュー】進化を止めない4回転の申し子ネイサン・チェンが優勝候補筆頭か?一昨年の全米覇者、ジェイソン・ブラウンらその他有力選手はその牙城を崩せるか!

フィギュアスケートレポート by 植田広美
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1月20日から23日の4日間、2016/17シーズンの全米フィギュア選手権が開催される。今年の舞台はカンザスシティ。アメリカのほぼ中央に位置し”Heart of America”の愛称を持つこの街で、選手たちの熱き闘いが始まる。

今回、シニア男子は、開催前から波乱含みとなった。 グランプリファイナル(GPF)にも出場した昨年の覇者、アダム・リッポンが骨折により棄権を発表。一方、疲労骨折のため休養中であったジェイソン・ブラウンはギリギリでカムバックを果たした。そこに絡むのが、驚異の進化を続けるネイサン・チェン、ダイナミックさと安定感が増したマックス・アーロン。そして駆け上がってきたジュニアのヴィンセント・ジョウなど、層の厚さは健在。今大会、一発勝負で選出するアメリカ代表が出場する世界選手権は、平昌五輪の出場枠がかかる重要な大会となる。それゆえ、より一層その顔ぶれに注目が集まっている。

昨年、フィギュア界を驚かせた出来事と言えば、ネイサン・チェンのFS(フリースケーティング)『だったん人の踊り』。ルッツ、フリップ、トゥループの3種類・4本の4回転を成功させた、GPFでの演技も記憶に新しい。シニアデビューとなった今シーズン、当初は5本も入れていた4回転の多さとその成功率の低さから厳しい意見も聞かれたものの、試合ごとに安定感を増し、現在進行形で進化している彼を、優勝候補筆頭に推す声は多い。ジャンプの技術はもとより、バレエの経験を生かしたしなやかな動きも魅力の選手。台乗りは確実、メダルの色はプログラム コンポーネンツ スコア(PCS)の伸び次第か。シーズンベスト(SB)の更新も見どころ。

そんな4回転の申し子の勢いを抑えるとしたら、一昨年の全米覇者、ジェイソン・ブラウンだろう。しかし昨年は腰痛で棄権、今回は疲労骨折で休養からのエントリーとアンラッキーな状況が続いている。それでも、世界選手権への出場をかけてやる気は十分とコメントし、ファンを安堵させた。群を抜く柔軟性と豊かな表現力で、ジャンプだけではないフィギュアスケートの魅力を見せてくれる。代表作と言われるフリースケーティング(FS)『リバーダンス』のように見事なまでに音楽と一体化する演技は、今シーズンのFS『ピアノレッスン』でも顕著。さらに4回転にもチャレンジするなど表彰台への貪欲さも見せる彼の、ホームでの演技に期待がかかる。いつも飛び切りの笑顔を見せてくれるキスアンドクライも楽しみのひとつ。

上記2人がミスをしたときに、顔を出すのはマックス・アーロンだ。4年連続で全米の表彰台に上がり続け、昨年は2位、スケートアメリカでは優勝も果たした。スピード感に溢れる力強いスケーティングで観客を引き込む彼は、ジャンプの不調に苦しむことも多かったが、今季は安定感のある4回転サルコウを武器にスコアをまとめている。とくに、振り付け師のフィリップ・ミルズとの出会いで演技に優雅さが加わったことは最大の美点。シュートプラグラム(SP)『トゥーランドット』FS『ブラック・スワン』で見られる、強く、美しい、新生マックス・アーロンを楽しみたい。

そのほかにも、グラント・ホックスタイン、ロス・マイナーなど、過去の全米メダリストたちも、台乗りするチャンスを狙っているだろう。ベテランならではの底力を見せてもらいたい。対して、ジュニア勢からも目が離せない。昨年、シニアクラス初出場で8位に入ったヴィンセント・ジョウ、世界Jr.選手権3位の樋渡知樹など、失敗を恐れない若さあふれる演技で、会場であるスプリントセンターを湧かせてくれることを期待しよう。

☐ 放送予定
全米フィギュアスケート選手権 2017 男子シングル
SP:1月21日 (土) 午前10:30~(LIVE)
FS:1月23日 (月) 午前4:00~(LIVE)

☐ J SPORTSオンデマンド配信予定
SP:1月21日 (土) 午前10:30~(LIVE)
FS:1月23日 (月) 午前4:00~(LIVE)
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植田広美

女性誌編集者としてアスリートの取材、インタビューを手がけるうち、どっぷりとフィギュアスケートの沼にはまる。国内外の試合、アイスショーはほぼ観戦。五輪王者を筆頭に日本選手が世界の舞台で活躍する現在の状況にワクワクしつつ、海外選手も全力応援! 全員がベストスコアの神試合がいちばんの望み。趣味は愛機で選手の写真を撮ること。

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