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試合の行方
優勝候補筆頭は、ボブロワの悪夢のドーピング裁定から見事な復活を遂げ、ロシアアイスダンスのエースへと返り咲いたエカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロヴィヨフ。
彼らのコーチであるアレクサンドル・ジューリンは、次のように現在の様子を語っています。「カーチャ・ボブロワ/ディマ・ソロヴィヨフ、そしてジョナサン・ゲレイロ/ティファニー・ザゴルスキーも準備は出来ている。ボブロワ/ソロヴィヨフが出場したグランプリファイナルの後、私たちは更にプログラムの向上に努めた(本当はそれ以上の技術的な向上はあり得なかったと思うけど!)。マルセイユで彼らは今季の彼らのプログラムの《成熟》を観せた。スペシャリストたちは彼らが更に進化したことを認めた。だから私が思うに、最も重要なことは“レベルアップ出来るということ”なんだ。」
2014年に衝撃のパートナー交換で話題となったエレーナ・イリニフ/ルスラン・ジガンシン、ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ。イリニフは大会前の心境について「最低でも平昌とその次のオリンピックまでは出場します。私は、“私たちには力があって、出来るんだ”って感じるの。私たちはお互いに今のチームとトレーニングに満足しています。必要なのは前進を続けていくこと。私はまだ22歳で若いし、これはまだ始まりに過ぎないわ」、また、欧州・世界選手権については、「もちろんヨーロッパ選手権と世界選手権の出場権が欲しいけれど、出場するにはやるべきことをやる、クリーンに滑って進歩を見せることが大切です。」と話しました。
2年連続国内3位のアレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキンも着実に成長を続けている。
以上のカップルが表彰台、欧州・世界選手権への切符を争うと思われますが、他にも上述のティファニー・ゾゴルスキー/ジョナサン・ゲレイロの異色かつ魅力的なカップルや、ソフィア・エフドキモワ/エゴール・バジン、今季カップルデビューのマリア・スタヴィツカヤ/アンドレイ・バジン、同じく今シーズン新結成のワシリーサ・ダワンコワ/アントン・シバエフにも大きな注目が集まっています。ダワンコワは最近ニコライ・モロゾフと結婚したことでも話題になりましたが、既に結成したばかりとは思えない好成績を出しています。
ロシアのテレビでアイスダンスについて語るすべてのコーチや解説者には、歴史から育まれた深く鋭い審美眼と、尊敬の念が込められたアイスダンスを深く愛する心が感じられます。
アイスダンス王国の伝統を着実に進めているロシア。ロシアならではの芸術性と美しさを保ちながら氷上で繰り広げられる激しいバトルに、我々も熱く心が躍ることでしょう。
セルゲイ・ヴォルコフスキー
1967年ロシア生まれ。モスクワ大学日本語学科を卒業。
日本人と結婚し、ソ連崩壊を機に日本に移住。フリーランスの通訳・ジャーナリストとして活動。日本文化への関心が高じ、ロシア語で俳句を紹介するブログも執筆。ソチ五輪を始めとするフィギュアスケートの国際大会で、記者・通訳としても活躍している。
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