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フィギュア スケート コラム 2016年12月22日

ロシアフィギュアスケート選手権男子シングルの見どころ

フィギュアスケートレポート by セルゲイ・ヴォルコフスキー
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試合の行方

マキシム・コフトゥン

マキシム・コフトゥン

男子は表彰台争いの激戦が予想されます。今季の国際大会の上位選手の成績を比較すると、グランプリシリーズロシア大会のミハイル・コリヤダの245.30から、グランプリシリーズアメリカ大会のマキシム・コフトゥンの230.75まで、約15点しか差がありません。

エフゲニーのプルシェンコは大会の自身の展望を次のように述べています。

「コリヤダ、コフトゥン、ヴォロノフがタイトルを争うだろう。彼らは優勝候補であるが、現在明らかなリーダーはいない。ヴォロノフは今シーズン悪くない結果を出しているが、決定的な優位性は誰にもない。コリヤダ、コフトゥンは、当たるときもあれば外れるときもあり安定性に欠けるが、ポテンシャルは高い。彼らが全力で立派にロシア選手権に臨むことだ。」

注目選手の筆頭は、2016年世界選手権4位のミハイル・コリヤダ。素朴な人柄でありながら、怪我で苦しんだ時期を乗り越え、実力に加え、メンタルの強さも身につけてトップクラスへの仲間入りを果たしました。NHK杯の時は安定していなかったと答えていた4回転ルッツの成功が鍵になるでしょう。

セルゲイ・ヴォロノフは、周知の力強い実力とともに、ベテランならではの落ち着きと強さに裏打ちされた、説得力のある深い演技が期待されます。

“落ち着きのトレーニングをしている”現ロシア国内ジュニアチャンピオンのドミトリー・アリエフは、ジュニアグランプリファイナル優勝の勢いをそのまま今大会へ持って来られるか。アレクサンドル・サマリンは今季から4回転を試合で成功したことにより取材でも自身の実力の向上とモチベーションの高さへの自信を述べ、ジュニアグランプリファイナル2位の雪辱を果たす意欲を感じさせます。

アレクサンドル・ペトロフは上位選手中唯一4回転をプログラムに入れていませんが、彼のスケーターとしての質の高さを評価するミーシンコーチのもと、トータルバランスで勝負してくると思われます。

そしてマキシム・コフトゥン。メディアやスケート関係者から精神面の波から試合で実力が発揮出来ないことを批判されることが多いですが、ディフェンディングチャンピオンであり、ポテンシャルが非常に高いことは疑う余地のない選手なので、今季はまだ国際大会では結果が出せていませんが、今季から師事しているゴンチャレンココーチのもと、メンタル面の克服に成功すれば、結果に直結することは間違いないでしょう。

その他、アルトゥール・ドミトリエフ、ジュニアグランプリファイナル6位のイリヤ・スキルダなど、実力が拮抗しているだけに、ベテランと若手が激しく競い合う、見応えのある熱戦が期待されます。

代替画像

セルゲイ・ヴォルコフスキー

1967年ロシア生まれ。モスクワ大学日本語学科を卒業。
日本人と結婚し、ソ連崩壊を機に日本に移住。フリーランスの通訳・ジャーナリストとして活動。日本文化への関心が高じ、ロシア語で俳句を紹介するブログも執筆。ソチ五輪を始めとするフィギュアスケートの国際大会で、記者・通訳としても活躍している。

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