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フィギュア スケート コラム 2016年12月21日

【ロシアフィギュアスケート選手権2017 アイスダンス プレビュー】ロシアの頂点からさらなる高みを目指すボブロワ&ソロヴィヨフ 世界戦出場へ向けて、2位争いは熾烈に

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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2016/2017シーズンのロシアフィギュアスケート選手権が、12月22日から25日にかけてロシア・南ウラルのチェリャビンスクにて開催される。

エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロヴィヨフ

エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロヴィヨフ

負傷で出場できなかった2年前を除くと、ロシアナショナルのアイスダンスはエカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロヴィヨフが実質5連覇と、負けなしを誇っている。重厚かつ華麗、妖艶ながら気品あふれる2人が、今季も優勝候補の筆頭に上げられる。

春先にボブロワに下された禁止薬物の摂取による出場停止処分は、世界アンチ・ドーピング機関の判断により解除された。7月には幸せな花嫁となった旦那さまのアンドレイ・デプタトはペアスケーターとしてグランプリシリーズ出場を予定していたが、カップル自体を解消したせいで今季の活動が白紙となり、奥様に少しだけヤキモチを焼いてしまったそうだが――。シーズンインしてからはチャレンジシリーズ2勝、グランプリシリーズのロシア杯優勝、さらにはグランプリファイナル出場(4位)と、順調に好パフォーマンスを重ねてきた。

ソチ五輪以来2年連続で世界選手権を欠場したせいで、世界の頂点行きの列車には乗り遅れたけれど、今こうしてなんとか列車の最後尾に飛び乗り、これから車両を1つずつ前に進んでいくところ……。母国メディアに現在の立ち位置を問われたボブロワ&ソロヴィヨフ組は、こんな、詩的なコメントを残した。2人の視線はすでにロシア選手権のその先の、欧州選手権、世界選手権、さらには五輪でのメダル争いに向かっている。かつてはアイスダンス強大国として世界の頂点を極めたロシアの、トップアイスダンスカップルとして、責任や重圧は小さくはない。

ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ

ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ

表彰台の残り2枠、いや、世界選手権出場に向けて残された1枠を巡る争いは、熾烈なものとなるに違いない。ボブロワ&ソロヴィヨフ組が欠場した2014/15シーズンに国内の頂点に立ったエレーナ・イリニフ/ルスラン・ジガンシン、昨大会2位に食い込んだヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ、そして現在2年連続で国内3位につけるアレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキンの3組が、数少ない座席を奪い合う。

少々衝撃的だったお互いのパートナー交換から3シーズン目。ソチ五輪銅メダリストの「イリカツ」が選んだ道が果たして正しかったのかどうか、そろそろ答えが見えてくる頃かもしれない。もちろん「彼の手を握った時、ああ、私は頼もしい手に包まれている、と感じる」(イリニフ、フランス杯後記者会見)、「言葉にしなくても互いを理解し、感じあえるようになってきた」(カツァラポフ、ロシアメディアインタビュー)と、イリニフ&ジガンシンとシニツィナ&カツァラポフの2組は、それぞれに新しい関係をしっかりと深めてきた。前組のボリウッド風FDは陽気でエキゾチックで、特にイリニフの明るい魅力が存分に引き出されているし、後組はシニツィナがただ可憐なだけでなく、情熱的にSDのブルースやFDのタンゴに挑んでいる。

一方でパートナーを組んで今年で10年目のステパノワ&ブキンは、本人たちが、着実な成長を実感している。今季はフィンランディア杯で優勝し、グランプリシリーズのスケートカナダでは少々不本意な5位。だから続く中国杯には、FD後半にちょっとした手直しを入れて臨んだ。昨季もシーズン中にSDを練り直したが、いずれも目的は「スピードを出すため」。目論見は見事に的中した。中国杯ではパーソナルベストを叩きだして3位に食い込み、本人たちは「これは勝利に等しい」と喜んだ。同時に「自分たちのレベルは果たしてどの位置にあるのか。そんな疑問が晴れた。自分たちは戦えるんだ。確信が持てた」との力強いコメントも飛び出した。

「新しいカップル」たちの成長や登場も、ロシア選手権ではしっかりと見届けたい。たとえばティファニー・ゾゴルスキー/ジョナサン・ゲレイロ。2人で踊ってすでに3シーズン目だが、ロンドン生まれのゾゴルスキーが、ロシア代表として国際大会に出場できるようになってようやく1年が過ぎたばかり。2016年4月には晴れてロシア国籍も取得した。元フランス代表ダンサーだった彼女が、オーストラリア生まれのロシア・ポルトガルハーフのゲレイロと共に織りなすプログラムは、正統さと斬新さがうまく同居している。今季はチャレンジシリーズでメダル3回、ロシア杯5位と好調に成績を重ねているだけに、国内選手権でどこまで上位の戦いに食い込めるか注目だ。

また今季から本格的にシニアに移行したソフィア・エフドキモワ/エゴール・バジンや、今季カップルデビューを果たしたばかりのマリア・スタヴィツカヤ/アンドレイ・バジンに……、やはり気になるのは、今季新結成で話題を呼んだワシリーサ・ダワンコワ/アントン・シバエフか。

というのもダワンコワは、ほんの数カ月前までは「ペア」の選手だった。ボブロワの旦那さまとも一時はペアを組んでいた。しかもジュニア時代はロシアジュニアチャンピオン、ジュニアグランプリファイナル2位、ワールドジュニア3位と世界トップレベル。さらには今年5月、18歳の誕生日を迎えた直後に、あのニコライ・モロゾフと結婚さえしてしまった!なによりこの春にアイスダンスへ転向すると、さっそくロシア・カップで2つ立て続けに優勝している。どうやら話題性だけではなさそうだ。

アイスダンス 出場選手

1:エカテリーナ・ボブロワ / ドミトリー・ソロヴィヨフV
2:ワシリーサ・ダワンコワ / アントン・シバエフ
3:ソフィヤ・エフドキモワ / エゴール・バジン
4:ティファニー・ゾゴルスキー / ジョナサン・ゲレイロ
5:エレーナ・イリニフ / ルスラン・ジガンシン
6:アナスタシア・サフロノワ / イリヤ・ジミン
7:ヴィクトリア・シニツィナ / ニキータ・カツァラポフ
8:リュドミラ・ソスニツカヤ / パーヴェル・ゴロヴィシュニコフ
9:マリア・スタヴィツカヤ / アンドレイ
10:アレクサンドラ・ステパノワ / イワン・ブキン
R:オルガ / ダニール
R:ベティナ・ポポワ / セルゲイ・モズゴフ

J SPORTS編集部

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