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スポーツテレビ局J SPORTSの人気番組「フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋」2016-2017シーズンがいよいよスタート!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、トップスケーターをゲストに迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!
“岡山男子スペシャル”の3番手は、中学生で国体優勝を経験した田中刑事選手。スケートを始めた時の話や仲の良い選手などを話してくれました。
名前がカッコイイ!「刑事」
――どうしたん、おそろいの迷彩やん
田中:そうですね。
――びっくりした。なんで笑ってんの(笑)。まあまあお座りください。いきなりでちょっと悪いねんけどさ、田中刑事の刑事って、名前かっこいいよね?気に入ってるやっぱり?
田中:そうですね、まあ悪いことは絶対できない名前ですね。
――そうやんね。昔は刑事になりたかったんだ?
田中:全く思ってない。
――なんでまた刑事になったの?
田中:お父さんがなんとなく付けたんだと思います。
――お父さんが刑事やったとか?
田中:いや、全然。関係ないです。
――ああ、ほんと。そうなんや。なんかすごい由来とか聞いてないの?刑事ってなると漢字もそのままデカってなるけどあだ名もデカやもんね(笑)
田中:やっぱり、けいじって漢字はいろんなのがあるんですけど、このけいじなら誰ともかぶらないだろうっていう。
――なるほどね
田中:まだ見たことないです。
――でも検索したら?
田中:自分の名前しか出てこないですね。
――衣装とかでさ、たまにピストルの形とか入ってるけど、やっぱりあれは刑事を意識してやってるわけ?
田中:いや、たまたまですね。
――たまたまか。で、今回は岡山男子スペシャルなんですけど、もともと岡山倉敷、大ちゃんと一緒の出身やんね?倉敷のどこらへん?
田中:倉敷の連島ってとこに住んでいて、大ちゃんも結構近くに住んでいるんで。それはスケート始めたあとに知りました。
――やっぱり倉敷出身ってことで、大ちゃんの影響ってあった?
田中:最初の頃はわからなかったですけど、スケートをどんどんやっていくうちに、すごい選手が同じクラブにいたんだって認識し始めました。
――ちなみにすでにびっくりしてるのが、結構前から振り付けとかやってるけど、こんなにしゃべってる刑事を見たのが初めてっていう
田中:(笑)。確かに、そうですね。
――あんましゃべったことないもんね。俺が言ったことに対してずっとわろてるだけやもんね
田中:よく言われますね。
スケートを始めたきっかけ
――じゃあ倉敷で、そもそもスケートを始めたきっかけっていうのは?
田中:まずリンクが近かったので、お母さんに遊びに連れて行ってもらって。そこからハマったから多分、どんどん自分から遊びに行きたいっていうのが続いて、気付いたらクラブに入っていました。
――初めてスケートに行ったのは何歳やったん?
田中:7歳くらいです。
――7歳?結構じゃあ遅い方といえば遅い方?
田中:そうですね、小学校1年生の後半くらいですね。
――何回か行ったらハマってしまったと。すぐ滑れた?
田中:お母さんも一緒に滑って、遊びながら、バックの練習とかもしてました。
――え、初日で?
田中:多分、お母さんに手つないでもらって。
――すごいやん
田中:(笑)。
――なんなん、なんで笑うの?
田中:とりあえず笑っとけば大丈夫かなって。
――言い方があると思うなあ(笑)
田中:緊張してるんで。
小さい時はどんな子?
――緊張してんの?今は真面目な田中刑事ってかんじですけど、小さい時はどんなかんじやったの?
田中:クラブの先輩に怒られてましたね。
――誰?
田中:全然多分わからないですけど。大上くんとか。
――大上くん知ってるよ(笑)。めっちゃ知ってるわ。振り付けしてたやん
田中:お世話になってました。
――あ、そうなんや。ちゃんといろいろキチッとした?
田中:いろいろ教えてもらって。
――何して怒られたん?
田中:やっぱり小さかったので、邪魔して怒られたりとか。
――邪魔したあかんやん
田中:コースに入っちゃったり。
――知らない間にね
田中:そうですね、そんなかんじ。
――その時はおとなしいかんじだったの?それともやんちゃな子?
田中:結構元気でしたね、おそらく。
――ほんま?今よりかは元気?
田中:あ、はい。そうです
――そうなんや。人見知り?
田中:はい、もともと人見知りで。
――小さい頃から?
田中:はい、最近マシになりました。
――俺には全然なってないけどな。まだ初めて会った時くらいの。いやそうでもないか
田中:ちょっと成長しました。
――あれ初めて会ったんいつやったっけ?
田中:小学生だと思いますね。
――岡山のリンクやったっけ?
田中:多分関大で。
――そうやったっけ
仲が良い選手
――同期にいろんな選手がいると思うんですけど、誰と仲良いの?
田中:やっぱり日野龍樹くんですね。
――フェイと仲良いんだ。二人で何しゃべんの?
田中:昔はスケートの話をずっとしゃべってましたね。
――最近は?
田中:最近は、どっちかっていうと恋愛の話というかそっち系の話ですね。スケートの話がどんどん薄くなってますね。
――そうなんや
田中:将来どうする?みたいなかんじの会話してます。
――もう(笑)?今、何歳?
田中:21です。
――もう成人してんねや。じゃあ、ちょっとごはん行かなあかんね
田中:そうですね。お願いします。
――お願いしますって言って、二人で一言もしゃべらずに帰るの嫌やわ
田中:賢二先生が多分つないでくれるんで。フェイも連れていきましょう(笑)。
――……
田中:しゃべってください(笑)。
――無言の攻撃。いやでも、刑事とフェイと三人でごはん行って、何しゃべるんやろね
田中:想像できないですね。
――想像できひんよね。一回行ってみよか、試しに。焼肉好き?
田中:大好きです。
――じゃあゆっくり食べに行こう。で、同期に羽生くんもいたりするし、いうたらほんとライバルだらけやん。どう?
田中:そうですね、今の自分がいるのも成長できてる部分も、やっぱり同期がいてここまで来れたかんじをすごい実感してますね。
――やっぱり負けたくない気持ちっていうのも?
田中:そうですね、ノービスの頃から競ってきたので。やっぱりゆづが飛び出ちゃったんですけど、追いかけたい気持ちはまだまだありますね。
――1回アイスショーかなんかで、フェイと刑事が羽生くんの方向かって、「すごいなあ~」「がんばらなあかんなあ~」って言ってたもんね
田中:やっぱり毎回二人で思いますね。
21歳で年上組
――言うても刑事も今もう年上の方なんだ
田中:そうですね。もう無良くんとダイスしか。
――すごいな
田中:恐ろしいです。
――なんで?
田中:どんどん先輩が引退していくんで。自分が先輩の立場になると。
――でもみんながやってきたことやしな
田中:はい。
――じゃあまあ、その年上になってきて、みんな年上になってくるわけやん。羽生くんもそうやし、フェイもそうやし。何を話したりすんの?
田中:ゆづは多分スケートの話が。「4回転どう?」みたいな。
――「4回転どう?」って言われてなんて言うの?
田中:調子悪い、どうやって跳んだらいい?みたいな。
――教えてくれんの?
田中:感覚で言うんで。
――ああ~。なんて言われたの?
田中:昔なんですけど、アクセル教えてもらった時は、「もう一人の自分が前にいて、その自分が3Dで跳んでる、それに自分が突っ込んでいくようなかんじ」って言われて。ちょっとその頃は難しくて。
――今なら大丈夫?
田中:なんとなく。
――で、それちょっと試してみたりしたん?
田中:いや、全然(笑)。
ダブルアクセルを跳んだのはいつ?
――そうなんや、そんで(笑)、ダブルアクセルを初めて跳んだのはいつやったん?
田中:小学校4年生5年生くらい
――早くない?
田中:わりと早かったですね。
――シングルアクセルからダブルルッツまで跳んで、ダブルアクセル跳んだらすぐ跳べたの?
田中:いや、結構時間かかりましたけど、やっぱり全日本ノービスでゆづとかフェイがいて。ゆづが一番最初に、ノービスで優勝した頃もしっかり成功して優勝してるんで。それ見て、やばいなっていうかんじが。もうノービスでBの一年目から。
――えっ、ノービスのBの一年でダブルアクセル?
田中:跳びました。その時は結構、武器だったんで。
トリプルアクセルを跳んだのはいつ?
――結構時間はかかったけど、今度トリプルアクセルの時はどうやった?
田中:ゆづが一番最初に跳んで、僕が二番目でフェイが三番目だったんですけど。それもほんとにやばいなってかんじで。
――いつ思ったの?
田中:もうずっと思ってましたね。トリプルも、フィリップルッツもゆづが最初で。フェイがそのあと二番目に跳んで、やばいなって思って。ノービスの頃からずっとやばいが続いてました。
――今は?
田中:今もやばい(笑)。
――今この部屋は?
田中:緊張でやばいです。
中学生で国体優勝!
――そのあと2008年からジュニアに。国体で、中学生で優勝したの?
田中:はい。それもゆづが出てなかったんですよ。
――ちょいちょいゆづが絡んでくるんや
田中:僕もゆづが出てなかったんでがんばろうってかんじがあって。
――獲れる時に獲っとこ、じゃないけど
田中:でも、優勝しても、ゆづいないからなあ、みたいな。
――それはね、関係ないと思うよ。だって出てないんだもん仕方がない。それが大ちゃん依頼の快挙?
田中:そうですね、中3ですね。
――そういうのはやっぱうれしい?
田中:いや、でもそれも浮かれることができなかったのは、ゆづが出てないからっていう気持ちで抑えてました。
――でもそれでね、気を引き締めて浮かれることなく練習できたんやったら、それはそれで良いと思うよ。
田中:プラスになりました。
――そのあと世界ジュニアに初出場して、いきなり銀メダル?
田中:はい。
――どう?今あの時のこと振り返ってみて
田中:そうですね。すごい調子が良かったんですけど、でもやっぱりその前の年にゆづ優勝してるんで。そんなに。振り返っても、まだまだだなっていうかんじは常に思ってます。
――結構マイナス思考やね
田中:いや、でも浮かれることができないスケート人生だと思います。
――そうやんね。なんかちょいちょい来るね(笑)。そのあとシニアに参戦、シニアに行った時に、なんかちがいはあった?
田中:やっぱり周りのレベルの高さは、もちろん感じたんですけど。全日本選手権には出ることがジュニアの頃にもあったので、そんなに激しい緊張はなかったですね。
――国際試合にずっと行ってるもんね。どれが一番緊張した?
田中:毎回思うのは、全日本が一番緊張しますね。
――行く前から?会場入ってから?
田中:準備期間から、1ヶ月前くらいから緊張しますね。「わあ、あと1ヶ月しかない」ってかんじでもう緊張が始まってますね。
――まじで?結構長くない?
田中:長いです、大変です。
――大変なんわかってるけど、やっぱり緊張してしまう。引き締めて行ってるんや。まあ緊張したらケガもね、なかなかカバーできる部分もあるしね
J SPORTS 編集部
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