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フィギュア スケート コラム 2016年9月27日

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】無良崇人選手エピソード2

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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スポーツテレビ局J SPORTSの人気番組「フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋」2016-2017シーズンがいよいよスタート!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、トップスケーターをゲストに迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!
“岡山男子スペシャル”の2番手は、ワイルドな風貌と力強い演技でファンを魅了する無良崇人選手です。エピソード2の今回は、怪我で苦しんだ葛藤の日々や、ライバルであり良き理解者でもある羽生結弦選手とのエピソードなどを赤裸々に話してくれました。ファン必見のインタビューをご堪能ください。

目標にしていた選手

――好きな選手というか参考にしてた選手とかいる?

無良:小さい頃から武史先生を見て育ったんですけど。自分がいざ試合に出るようになって、自分の中でずっと見てきたのは、やっぱり大ちゃんの背中をずっと見てきました。

――なんかこう魅力が?

無良:やっぱり彼にしか出せない雰囲気。手の表情だったりとか、そういうところってもうどうがんばっても自分には出せない雰囲気を持ってましたし。賢二先生が振り付けをしたプログラム、ショーナンバーも試合のナンバーも、見ていて「わあ、すげえ」って。こんな振り付けで自分も踊れるようになりたいって小さい頃からずっと思ってたんですよ。

――でも逆に高橋選手も無良くんを見て、「俺にはできないものがある」って絶対思ってるよ、周りの人もやっぱり。ジャンプもそうだし表現もそうだし、力強さもそうだし。そのへんはやっぱり良いと思うよ、後輩に

無良:今どの選手見ても、個性があって。すごい柔らかい選手もいれば、刑事みたいに結構力強いのもいるし。おもしろいなって試合やってて思いますね。

ケガに苦しんだ時期

――いろいろケガで苦しんだ時期もあったの?

無良:大学1年の年かな?腰痛めて、GPを全シーズン欠場して。一応全日本には出たんですけど、もう出ただけだったんで。

――そうなんや。結構大変やったの?

無良:ヘルニアだったんですけど、こけた時に立てないなみたいな。足前に出すのめっちゃ痛いんだけど、みたいになってて。

――そんなに痛いの?で、ちょっとスケートは休んで?

無良:今もまだ若干、腰椎の間隔が狭い所があるんですけど、そこに疲れが溜まってきたりすると痛い時はあるんですけど。他の選手に比べればケガの頻度は少ないし、それくらいですね。

――でも、毎日ケアしてやってるんだ。腰はちょっとキツいよね

無良:キツいですね。スケーティングとかから復活して始めたんですけど、「俺、こんなにスケートできなかったかな」みたいになって。

――それちょっと嫌やね。さっきまでできてたものが。

無良:しかも、表彰台上がって、次の年ここからGPシリーズ出てやってやるぜ的なところで、カツーンて頭打たれた感じだったんで。

――結構ショックやったでしょ?

無良:その年がバンクーバーの選考がある全日本の年で。GPシリーズ出れなくて、全日本だけとりあえず出たいって言って、出たはいいんですけどほんとに転びまくって。順位も残んなかったし。でもそういうのがあったからこうしていろんな選手を見て、自分がいる意味というか。最年長だからってわけじゃないんですけど、いろんな選手が日本のスケート界を引っ張っていくっていう環境を作ろうとしてるというか。

――みんな慕ってるもんね

無良:慕ってくれてると良いんですけど。

――いやみんな慕ってるよ。そのあと、NHK杯で6位。全日本6位。で、ソチオリンピックは出場できなかったけど、その時は?

無良:さいたまスーパーアリーナ。

――さいたまスーパーアリーナはいろいろなことが、みんなにいろいろあって、あれはちょっとね。その時の心境は?

無良:まあでも、その年はGPシリーズを含めてほんとに噛み合わないシーズンだったんで。これはダメかもしれないってはなから全日本の前に思ってしまうくらい、調子が上がらなくて、全日本に臨んで。ほんとにこういう時に力が出せないっていう悔しさは、今も試合前に不安として襲ってくる時もありますし。でも、それを毎試合毎試合、ちょっとずつ払拭はできてきてるかなと思うんですけど。でもほんとにこの時はちょうどオリンピックって4年に一度のゴール的な意味合いがあるじゃないですか、選手にとって。ここから先をじゃあどうするのかっていうことを、全日本フリー終わった瞬間に考えましたね。まだ4年やるのか、ここでやめるっていう選択をするのかすごく迷いましたね。

――そうやんな

無良:めちゃくちゃ迷いました。でもまあ早いうちに2日くらいかな。やっぱりこのまま終わりたくなかったし、自分も完全に自分の能力が発揮できてるとは思ってなかったんで、もう少し悪あがきして、やれるところまでやってみようかなって気持ちになれたので、今こうしてここにいれるというか。

――そこで強い気持ちになったんやろね

羽生結弦と交わした会話

無良:でも、その陰には結弦の存在は大きかったかなと思ってますね。

――あ、ほんとに。どういうことで?

無良:もちろん、年下ですし、試合だったりアイスショーだったりの中で、彼がどういう風にジャンプだったりスケートというものを研究しているかってことを聞いた時に、「やっぱこいつすごいわ」って思いましたし。その考え方、動かし方、体の使い方っていうのを彼から聞いて自分が「こういうことやったんや」って納得することがすごく多くて。そういうやりとりをしているうちに彼ががんばってる、そして結弦が僕に「がんばってほしい」って言ってくれたその言葉があったから、今ここまで続けられてるっていうのはすごくあります。

――なんかすごく良い話やん

無良:やっぱり僕は彼に頭が上がんないし。

――年上だけど?

無良:はい、年上だけど。

――それさ、例えば具体的にちょっとこんな話でなるほどなっていうのは?

無良:僕もトウループに悩んでた時期がすごく長くて、試合で入る入らないっていうのを繰り返してた時期が長かったんで、その結弦の映像を見て、自分が今じゃあどこがちがうかっていうのを比較したりしてたんですけど。ほんとにわからなくなると、「ねえこれどう思う?」って。「これって何がちがう?ゆづから見て何がちがう?」って聞いて、その中で、「跳びに行こうとしてることで、自分が回転かけようとしてることをストップかけちゃってる」って。ほんとに「跳びに行く方向に、自分が覚悟決めて行けばいいのに」って。

――そんな答えが来たんや

無良:あとは体の向きだったりとか、「効率よく自分が体を回転する方向に持っていける腕の位置を、自分が乗っていられる範囲でそれを考えて、どの位置にしたら効率よく腕がくるかっていうのをやってみたら?」って。

――へえー

無良:「僕の場合はこういうかんじ」、とか。

アイスショーでジャンプの練習!?

――アイスショーとかの練習中に、二人でずっとジャンプ練習してるもんね

無良:そうですね(笑)。

――おかしいんですよ。みんなが一生懸命練習してるのに、トリプルアクセルと4回転をずっと跳んで、どこがどうちがうってずっとしゃべりながら。4回転とトリプルアクセルだけやってるんですよ。みんなちょっと見とこうかなっていうくらい

無良:なんか意地の張り合い的な部分もありながら(笑)。

――4回転アクセルもやってたもんね

無良:やってましたね。

――あれ、びびったわ

無良:昌磨にもやる?って聞いたんですけど、「僕はいいです」って(笑)。

――あんまりやろうと思わへんよね

無良:ゆづにやってみる?って。「俺、やってみようと思うけどやる?」とか言いながら「ちょっとやってみようか」って(笑)。

――出た、負けず嫌い二人。で、だいたい同じくらいのあれで降りてきたよね

無良:そうですね。4回転半となると、もう最後の半回転が途方もなく長く感じる。空中が。

――そらそうでしょ

無良:なんかしめられさえすれば、回っていられるんだと思うんですけど。しめ続けることができないっていう。

――それは恐怖になんのかな?

無良:どこまで回ってるのかわかんないって感覚に陥るんですよね。トリプルアクセルがヒュンってかんじなんで、4回転ってなるとどこまでキープしていいかわかんないみたいな。

――俺はそこまで間隔で味わったことないとこやから。多分誰もわからへんと思うねんけど

無良:とりあえず言えるのは、途方もなく長く感じるっていう、空中が。着氷してくるのがいつなのか全くわかってないっていう。

――そうなんや

無良:多分、ルッツが跳べるようになったらアクセル跳べるって思ってます。

――練習はしてんの?

無良:ほんとに体の調子が良い時、自分のやる練習終わっちゃって、ちょっと遊んでみようかなっていう時とか。

――でも遊びでできる人っているよね

無良:真剣になって練習したら、ケガすると思ってるんで(笑)。

――いや、でもスケートは結構ね。ちょっと時間があいた時にうまくなることがあるよね

無良:意外と、試合の公式練習とかで挑戦してみたらできちゃった、みたいな。

――緊張感とね。キュッと背筋が伸びて

賢二先生に質問

――じゃあちょっと質問を考えてきてくれたみたいで。こわいわ~

無良:そんなこわいことないですよ。

――悪い顔してるもん

無良:いやいやいやいや。

――じゃあさっそく

無良崇人選手

無良:はい。あの、超ご多忙だと思うんで。僕いつも見てて思うんですけど。「そもそも休みってありますか」?

――休みはね、ない。

無良:でしょうね。

――うん。正月二日から休んでない。

無良:それやばいですね。もう何年もずっとそんなかんじですか?

――うん

無良:休み取りたいと思いません?

宮本賢二

――なんかね、例えばこうやってほら、会って話してればすごい楽しいし、リラックスにもなるし、ごはんとかみんなで行ったりするから、そんなに休みがほしいというのはない

無良:じゃあそんな中で、さくっと行っちゃいます。「最近、そういう状況の中でハマっているもの、ことは」?

――えっとね、最近ハマったのが半身浴。

無良:半身浴?

――半身浴やって、水浴びをするっていうのがここ半年結構やってる、朝イチで

無良:朝イチで。どういうかんじですか?僕あんまり半身浴しないんで。

――とにかく熱くなって、すっきりして、水をヒヤッて言いながら浴びて。ホテルによってちがうの、温度が。まじやばいっていう時も、ヒヤッて言いながら浴びて、寝転がるっていう

無良:なるほど。

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】
島田高志郎選手エピソード

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無良崇人選手
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J SPORTS編集部

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