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フィギュア スケート コラム 2015年11月17日

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】小塚崇彦選手エピソード3

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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宮本賢二さん、小塚崇彦選手

スポーツテレビ局J SPORTSの人気番組「フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋」2015-2016シーズンがいよいよスタート!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、トップスケーターをゲストに迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!
11月のゲストは美しいスケーティング技術でフィギュアファンを魅了する小塚崇彦選手。第3回では現役続行決意の理由、今季のプログラムなどについて語っていただきました。

15/16シーズン 現役を続けた理由

――いろんな思いがあるけども、その後現役を続けるってなったやん?その理由、心境は?

小塚:四大陸に出たんですけど、フリーをやってスケートをするのが好きなんだと、自分の中で見えた。やっぱり続けたいと。ただ、一番最初の話に戻りますが、生まれ変わってもスケートをしたいか。スケートをしたいと競技をしたいという気持ちが、かけ離れていて。それがうまくマッチしていなかったのかな。

競技としてのスケートに向き合う

小塚:スケートはしたい、滑っていたい、気持ち良い。ここまでいろんな技術を積んでいろんなことができるようになった。ある程度他のこともできる。KENJI先生に振り付けしてもらったり、いろんな人に振り付けしてもらったり、新しいものを習得できる。そういう楽しみはあります。試合に向かっていく気持ちは、その時点でまだ揃っていなかったのかな。

芽生えた 競技に戻りたい気持ち

――今はどんな気持ち?

小塚:昨シーズン世界選手権が終わって、大学院に行くと決めて戻って。論文を書いて。論文を書いている間もスケートをしたいし、競技に戻りたいという気持ちがあって。そういう意味では一度離れる。
練習はしていましたが、離れていた。勉強している間に、いろんなパワーを蓄えていました。スケートをしたい、試合に出たいというパワーを蓄えたかなと思います。

15/16EX
曲:エピローグ(坂本龍一)
振り付け:宮本賢二

――今シーズン、プログラムを変えたりしているけど、新しいプログラムをという時に、今回はどんな感じで?

小塚:エキシビションに関しては、曲を持って行ってKENJI先生に振り付けてもらいました。とにかく静かな曲で音がランダムに鳴る。それに合わせられると気持ち良いかなと。あとはスケートを際立たせることができるプログラムになったらいいなと思って。このスケートを滑っている音がありますよね。それが聞こえるか聞こえないかみたいな、宙を浮いたようなふわふわした感じですね。

宮本賢二さん、小塚崇彦選手

――バッククロスだけをする振り付けってないよね

小塚:ないですね。

――一周半くらいする

小塚:一周半から二周くらいしますね。

――あれはただ滑るだけじゃなくて、振り付けとしてスピードを出して滑ってと

小塚:そうですね、スピードを出して。スケートの原点ですからね。滑るということが。

――大きくなる、円になるということがある。本当に小塚崇彦にしかできないスケートのプログラムやと思う

小塚:あれ響の、昔のサントリーのCMなんですよ。知り合いの人に聞いて。その人は息子さんの名前を響にしたらしい。それくらいあの曲が好き。それを聞いてどんな曲だろうと。聞いて良い曲だなと思って持って行ったんです。

15/16SP
曲:レスペート・イ・オルグージョ~誇りと敬意~
振付:宮本賢二

――去年のエキシビションがスペインですごい評判やったんやろ?

小塚:そうなんですよ。ユニバーでスペインに行って。グラナダに行って。そこがフラメンコの発祥の地だったらしくて。滑りだした時、音が鳴った時にフラメンコをやるみたいな。こいつ本気でやるのか?みたいな。そんな空気感というか。張り詰めたというか。

――どよめきと

小塚:ざわざわというか。この日本人、ほんとにやるのかみたいになってたのが、どんどん進むにつれてノリに乗ってくれて。お客さんがオーレ!みたいに乗ってわーって最後は地響きみたいに拍手してくれて。すごい嬉しかったです。

――すぐメールくれたよね

小塚:そうそう。

――普段メールを返さない

小塚:小塚氏が。

――すぐに来たもん。それをリメイクではないけど試合用に変えて。どうですか?振り付け。大丈夫ですか?

小塚:ぴったりハマりましたよね。すごく。エキシビションの時は音にきっちりハメて作ってもらったじゃないですか。リメイクするとステップやルールに関わることが入ってくるから。どうなのかなあと思って。
周りの人たちも先生たちも、去年からエキシビションをショートにしたらどうとか?なんだかんだ(言われて)、僕はタンゴをやりますと。最終的にはずっと変えませんでしたが。これだけ毎回言ってますが、KENJI先生にあれなんですけど、あのエキシビションがなんで盛り上がるのか全然わかんないんですよ。
未だにちょっとわかんなくて。でもすごい盛り上がる何かがあるんだろうなと。あと、立ち姿というか円をかかないというか、立ち姿が曲にハマっているというか。

――すごいハマっているよ。手の先の動きも綺麗になってるし

KENJI 普段と振り付け中の違い

小塚:KENJI先生の振り付け指導はどうですか?指導している時と普段の違いは?

――違いある?

小塚:振り付けしている時はもっといろいろ次、次!って案が出てくるのがすごいと思います。あとやっているとこれの方がいいんじゃない?あれの方がいいんじゃない?と同時にできるのがすごいと思って。振り付けの時。それで終わりです(笑)

――いやいや、なんでやねん。もっともっと褒めようよ。褒められたら嬉しいやん

小塚:それはすごく感じるんですよね。KENJI先生ってすごく褒めません?

KENJIは褒め上手

――俺?いやあ

小塚:なんか褒めて伸ばすじゃないですけど、ええやんええやん言って。それいこうそれいこうみたいな。やる気が出てくるみたいな。

――それは俺の自己満足じゃなくて、選手をうまく見せたいという。たとえばさっき、こう動いたのはおかしくてもそれが良ければもっとうまく活かしたいから、それがええやんええやんって。俺のより全然良いよって。褒めてるんじゃなくて、ただ良かったって言う感じ

小塚:でも怒らないじゃないですか。

――いや、怒るよ。すっごい怒るよ

小塚:そんなイメージがないんです。どっちかというと。

――最近はあまり怒らへんかも。だって昔はお前の右手はそっちかー!って怒鳴ってたもん

小塚:僕毎回そうですけどね。KENJI先生が右手出したら僕絶対左手出してます(笑)。

――毎回二択を間違えるよね(笑)。全然関係ないけど、静香ちゃんの振り付けやって、100回中100回二択間違えるよねって。この話を同じことを言ってん。ごめんごめん

小塚:一緒一緒。

大学院でもフィギュアを学ぶ

――大学で学んでいるフィギュア論について教えてほしい。勉強していること

小塚:フィギュア論まではいかないですが、身体の動きを見て。どういうふうに人はスケートやっている時に動くのかとか。そういうのを勉強しています。スポーツとしてみて。スポーツっていろいろ野球もサッカーも水泳もあるし。 結構解明されてきているんですね、動作学としては。

――運動力学みたいな

目標はフィギュア界の池上彰さん

宮本賢二さん、小塚崇彦選手

小塚:そういうのがもうちょっとスケート界にも入ってきていいのかなと。それが入ってきてもいいんですが、聞いたところでわからないじゃないですか。RがどうだとかSがどうだとか。僕もあんまり細かくはよくわかっていないんですが。
それをちゃんと通訳できる人になりたいと思ったんです。こうこうこうなっているというのが研究で出ました。普通の人がこれを見てもわかんないから、これを噛み砕いて話をする。池上彰さんみたいな感じですね。難しいことを噛み砕いて話ができる人になれたらいいなって。そしたらその世界がフィギュアスケート界にも入ってくる。それでもっとレベルアップもできるし。行く果ては怪我のリスクも減るかもしれない。何回もやらなきゃいけなかったことが、経験とか科学的な分析とかで回数が少なくなったとしたら。怪我のリスクが減るから。

――もちろん時間の短縮にもなるし、疲れもそうだし。お前、真面目やな。

小塚:えっ?!真面目ですよ。(笑)

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】
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J SPORTS編集部

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