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フィギュア スケート コラム 2015年9月23日

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】羽生結弦選手エピソード4(後編)

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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スポーツテレビ局J SPORTSの人気番組「フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋」2015-2016シーズンがいよいよスタート!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、トップスケーターをゲストに迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!
記念すべき新シーズン最初のゲストはソチ五輪・金メダリストの羽生結弦選手。第4回では昨シーズンの中国GPでのアクシデントなどについて語っていただきました。

苦手なエレメンツ

宮本賢二さん、羽生結弦選手

――苦手なエレメンツってあるの?

羽生:……ルッツ?!僕ほんとはルッツそんなにヘタクソじゃないですよ。

――知ってるよ

羽生:ルッツはそんなに苦手じゃないです。苦手な印象がついちゃったのはありますが。僕が一番苦手だったのは、昔はジャンプがほんとに苦手でした。

――全部?

羽生:全部です。ジャンプが全部苦手で。アクセルが好きだったので、アクセルばっかり練習してたのもありますが。全然跳べなくて、周りの選手は跳べるようになるし。

――負けず嫌いでしょ?

羽生:そう。昔はジャンプに対してすごく苦手意識を持っていました。それこそエレメンツじゃないかもしれないですけど、世界ジュニアの話にすると、ショートが苦手。フリーは得意だけど、ショートが苦手。でも“パリの散歩道”つくってもらって、ショート得意だけどフリー苦手になった。

――どんどん消していこう

羽生:何かしら成長すると、成長できてない部分が、苦手って思っちゃう。基本的に何かこれがダメというのはないです。時々不器用になりますけど。

理想のスケート

――いろいろな選手のを見て。自分の理想のスケートというのは?

羽生:理想のスケートというのは、フィギュアってアスリートっぽいジャンプやスピンの動きもあれば、スケーティングとか表現とかステップとか、バレエというかアーティスティックな部分もある。
それ全部をアーティストにするわけではないですが、全部をフィギュアスケートのプログラムとして完成させたいんです。いつも先生が振り付けする時に僕、言っているんでわかると思いますが、スピンだとか全部表現したいんです。
そして音に合わせたいんです。そうしないと気持ち悪い。そのジャンプの時もジャンプするまでのタイミングとか、そういうものは全部曲かプログラムの内容の中で、スケーティングから表現から切り離されないように意識してやっています。

羽生結弦×宮本賢二 14/15シーズンSP

――そういえばショートの最初

羽生:そうなんです(笑)。ジェフも目をつぶってたと思うんですが、緊張するからピクピクするんです。だからつぶらずに、(ジーっと)なってるんです。しかもイメトレしてるから。
その時間でトウループのことずっと考えていて。こうやったら跳ぶ、こうやったら跳ぶ、みたいな感じに。

――それを見て、あそこは目をつぶる方がかっこいいよっていったよね。

羽生:そこから目をつぶるようになりました。練習でも目をつぶるように練習してきました。

――俺が心配していたのは、目をつぶった方が曲にも合うし、ジェフも始まりをいろいろ考えているだろうけど、あれ15、6秒だっけ?

羽生:あれ17……15,6秒あります。

――それを目をつぶるって大変でしょ?いらんこと言わなければよかったと思って。目をつぶると感覚がわからないようになる。それを心配していました。練習でもやってくれてたならよかった

羽生:そうなんです。そうなると思ったので。試合だったら嫌なイメージしか思い浮かばないから、良くない時なんかは。目をつぶった時、曲が流れていて、このタイミングでこういってこう跳んでこう降りているっていうのを完全にインプットしました。曲が流れた瞬間にその映像しか流れないです。同じ尺で。

――そうなんだ

羽生:曲の一個一個の音が、これまでクロスをやってきて、イーグルに入って、トウループ跳んでっていう、一つ一つの動作が。振り付けではないですが、完璧に一緒になってます。

――こうやって目をつぶって立って、想像する。その想像が「あ、ヤバイ、しくった」ってなったら?

羽生:そういうふうにならないように完全に練習してました。イメトレをするための練習ですね。

イメトレは振り付けと同じ感覚

――イメトレのための練習って面白いな

羽生:イメトレも本番の一つだから、振り付けと同じ感覚です。この曲の時にクロスして、イーグルして、ていうのがあります。その感覚とほぼ同じで自分の身体を動かしてないだけです。
脳みそはこの時に身体をこう動かしているというのを、完全に一緒になるように刷り込んできました。

――すりこんできたんや。あのプログラム本当にかっこいい

羽生:僕も大好きです。

賢二が思う 羽生結弦のスゴイところ

羽生結弦選手

――いつやったかな。すごいなと思ったのは、スケーティングの練習をしてた時。こことここを注意してねと言ったら、ずっとやってたやん。
かなりリンクは寒いのに。汗だくでちょっとやってみたんですが、どうですか?って。そうしたらきちっと改善されてて。まだここが甘いかなって言ったら、それもまたずーっとやって。終わって、ちょっとやってみたんですが、見てもらっていいですか?って。
じゃあ今度はこうしようかって、ずーっとできるよね。

羽生:一つこだわり始めると止まらないんです。完成形にさせたいんですよ。何か一つを注意すればOKじゃなくて。ジャンプもそうですが、跳べればいいってもんじゃない。如何に綺麗に跳んで、如何に体力を使わないで降りれるか。
そこにすごくこだわるんです。スケートに対するこだわりというのは、人よりも強いと思います。表現やステップ、ジャンプ、スピン、そういう個々ではなくてすべてにおいてです。全部こだわります。

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】羽生結弦選手エピソード
◆エピソード1
»前編の記事はこちら »後編の記事はこちら
◆エピソード2
»前編の記事はこちら »後編の記事はこちら
◆エピソード3
»前編の記事はこちら »後編の記事はこちら
◆エピソード4
»前編の記事はこちら

J SPORTS編集部

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