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フィギュア スケート コラム 2014年12月9日

フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋【織田信成 エピソード2】

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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振付師の宮本賢二さん(KENJI)が、日本を代表するトップスケーターを毎月1名、ゲストに迎えてお送りする30分のトーク番組「KENJIの部屋」。今月のゲストは、織田信成さんです。第2回では最近のテレビ出演などについて語っていただきました。

KENJIの部屋 宮本賢二さんと織田信成さん

カナダでのトレーニング

――カナダに行ってたらしいじゃない?

織田:2004年の夏から2007年までいて、2008年からはアメリカで練習して、2010年から2014年までまたカナダで。

――カナダで学んだことってある?

織田:行くまでは母がコーチだったので、結構つきっきりで練習を見てくれてたんですよ。でも当時、ジェフリー・バトル、ジェフを教えているコーチのリー先生はすごく生徒さんを抱えていたので、そんなに毎日見てもらえるわけでもなくて。自分で練習する時間ていうのを考えてやらないといけなかったから、そういうのはすごく勉強になりました。先生に言われたことを思い返して練習しようとか。

――復習をちゃんとして、次のレッスンのためには言われたことができとかないと、次に行けないもんね

織田:そういう自分の中でのフィードバックができるようになったり。僕がちょいちょい英語挟んで言ってることにもしかしてイラッとしてます(笑)?

――してないよ(笑)。してないけど、オフファイトはどうしてたん?

織田:Volleyballとか、runningとか、doingしてたかなあ。

――デイオフは?

織田:CANADAでのday offは、stay aloneでしたね。

――taxi乗ってトロントとか行くんちゃうん?

織田:Taxiに乗っては行かなかったですけど、busでトロントまでは行ってました。

――へえ~。これ、もうふざけてるやろ(笑)?

KENJIの部屋 織田信成さん

織田:あと、休みがすごく多かったんですよ。こっちにいる時ってあんまり休んだことなくて。最初はやったーって思ったんですけど、徐々に練習した方がいいかなと思って、トロントに通い始めて。

――やっぱりそういうのって日本人気質なのかな。小さな努力をいつも

織田:いつも努力って言われる度に思うんですけど、努力っていうよりも怖いんですよ。練習していないと怖い、そういう気持ちを埋めたいがために練習に行ってるって感じなので、努力って言われると聞こえが良すぎるかなって。

最近テレビ出すぎ!?

――テレビ出すぎやろ?

織田:あはははは(笑)。これ食べながらしゃべっていいんですか?カメラを意識しないと、食べるタイミングとか、あとからまた別撮りとかあるので大丈夫かなと思って。で、オンリーだけもらうっていう

――オンリー?

織田:「わああ~」っていう、声だけ撮るのをオンリー。とかあったりするので、めんどくさいからちゃんとその場でやろうと思ってっていうのがちょっと、あ~出ちゃってるな~!業界人が出ちゃってるな~(笑)!

――テレビに出て、勉強になったこととか、経験して良かったなっていうことは?

織田:一番勉強になったのが、ワイプ(小窓で映像を表示すること)。VTRを見てる時の僕たちの意義って、ワイプしかないかなって思ってて、なるべく意識してます。おいしそうなVが出てる時に自分が抜かれて、ワイプで真顔じゃダメだと思うんですよ。そこまで大げさにリアクションする必要もないと思うんですけど、ある程度においしそう~とか自然なリアクションをしないといけないな、と。誰がどこで見てるかわからないから、常にそういうのを意識してやらないといけないのがすごく勉強になりました。

――それは何に役立ったのよ?

織田:演技?みんないろんな角度で見てるじゃないですか。KENJI先生からは正面から見えてるポーズでも、カメラさんだと違うアングルで見えたりする。常にどのラインで見てもらう時でも、キレイに見えるように意識しなあかんなって。

KENJIの部屋 宮本賢二さん

――スケートとテレビに出るのとどっちが緊張する?

織田:やっぱりスケートの方が緊張します。よく番組で、「スケートの方が緊張するでしょ~」「いやこっちの方が緊張します~」ドッ!みたいな感じの時はあるんですけど、フュギュアスケートの方が緊張します。先週も久しぶりにいっぱいのお客さんの中で滑らせてもらって、緊張しました。

――緊張した時はどうやってほぐしてるの?

織田:緊張した時は、体がこわばらないように動かしながら、念仏のように「自分はできる、自分はできる」って唱えてます

――自己催眠みたいな感じで

織田:「できるできる、大丈夫大丈夫、I can do it!!」

――それ一時スケーターの間で流行ってたね

織田:僕だけでしょ、流行ってたの。日野龍樹に無理やりやらせて更衣室をすごい空気にしてましたね。

――ノブがね

織田:そういうの良くないですって!KENJI先生のユーモアを僕にすべて押し付けるのやめてもらっていいですか?田中刑事くんも顔こわばってましたからね。

――ホンマにやるんですか?みたいな。刑事ごめん

涙もろい2人

――シニアが始まってからを振り返って、どう?

織田:1年目は、本当に自分でもびっくりした年でした。初めてスケートカナダに出た時に3位になれて、そのシーズンにファイナルも行くことができて、本当になんてラッキーなんだろうって。その時に四大陸も優勝して、世界選手権も4位に入れて、それでちょっと満足しちゃったかな。

――そういうのもあるよね

織田:それからは色々あって、バンクーバーに出られて、ソチまでのシーズンもケガとかもあったんですけど、いろんな人に自分が好きでやってるフュギュアスケートを応援してもらえて、幸せな現役生活だったと思って辞められました。

――選手は100%の力を練習から出してるしね。あんまりそういう話すると泣いてしまう

織田:そうなんですよ、僕ガチですぐ泣くんで。そこで泣く?っていう所で。

――今何才やった?

KENJIの部屋 織田信成さん

織田:27です。

――俺36やで

織田:アラフォーじゃないですか。

――今、一番行きたいのは人間ドック

織田:今や日本を代表するフュギュアスケート振付師ですもんね。

――あとでカバンを買ってあげる

織田:ありがとうございます(笑)。このくだり大好きなんですよ、カバンすぐ買ってくれるから(笑)。

――結婚式でさ、ノブの嫁さんの同僚の人の手紙の時に号泣するのやめてくれる?

織田:同僚の手紙と、奥さんが働いてた幼稚園の子どもたちからの歌。なんて良い子たちなんやろうと思って。

――俺らのテーブル全員「関係ない関係ない、ノブは泣くな」って(笑)。優しいもんね、他の人に対して。アイスショーで色々問題があったとしても全部雰囲気を良くしてくれてるもんね

織田:アイスショーで例え僕たちが失敗しても「すごく良かったよ、盛り上がってたよ」って先生が声かけてくれるからすごくがんばれるって話を明子ちゃんとしてました。僕たちがアイスショーを心から楽しむことができるのは、KENJI先生のおかげと言っても過言ではない。

――財布を買ってあげる!

織田:ありがとう!

ターニングポイント

織田:2005年のカナダのキッチナーであった世界ジュニアが一番のターニングポイントだったかな。練習でやってきたものが出せたっていうのもそうなんですけど、その時デビット・ウィルソンに振り付けてもらってたんですよ。でも僕自身、英語もあんまりわからなくて、デビットの言うことも理解できなくて、ちょっと落ち込んでて、すごく怒られたんです。

――デビットに?

織田:「なんでカナダに来てるの?ちゃんと練習するためじゃないの?」って。教える時はすごく厳しい先生なんですよ、指先がこうとか表情が全然違うって。そういう初めての海外の振付師の方だったので、製作過程もわからず、どうしたらいいんやろってことが多くて悩んでたんですけど。世界ジュニアが終わって優勝が決まって更衣室に行った時、一番に走ってきてくれて、僕のことを抱きしめながら「I'm so proud of you!」みたいな感じで言ってくれて、もう号泣して。思ってくれてるからこそ厳しく言ってくれてたんだ、というのをダイレクトに感じました。

――もう、おしぼり(涙)

織田:それがすごくうれしくて、その時からどんな苦しいことがあっても何を言われても、スケートをがんばろうと思いました。

――あの人、愛情深いからね。ぶっ飛んでるけど、それ以上に選手のためを思っていつも動いてはるもんね

織田:そこがターニングポイントかな。

次回のKENJIの部屋

次回のKENJIの部屋は、宮本賢二と織田信成のモノマネ対決が実現!

» エピソード1の記事はこちら
» エピソード3の記事はこちら
» エピソード4の記事はこちら

J SPORTS編集部

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