人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

フィギュア スケート コラム 2014年12月2日

フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋【織田信成 エピソード1】

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
  • Line

振付師の宮本賢二さん(KENJI)が、日本を代表するトップスケーターを毎月1名、ゲストに迎えてお送りする30分のトーク番組「KENJIの部屋」。今月のゲストは、織田信成さんです。第1回では少年時代について語っていただきました。

KENJIの部屋 宮本賢二さんと織田信成さん

――番組のステッカー、カバンに貼ってね

織田:もちろんです。

――車にも貼って?

織田:それは嫌です。「BABY in Car」を貼らないといけないんで。

――1回乗ったけどヨダレがいっぱいついてるね

織田:汚いんですよ、うちの車。

――それもちょっとうらやましく思いながら。さっきまで練習してたよね。Tシャツを忘れてこのシャツで滑ってたっていうのは内緒でいいん?

織田:内緒でお願いします。

――もしかして靴下も忘れてたの?

織田:靴下は持ってきてます。でも靴下も、1回家を出て取りに帰りました。

――何でその時にTシャツを?

織田:持ってたTシャツが臭くなってたんで、洗濯機に入れたんですよ。それで新しいの入れるのを忘れちゃって。

――でも、よく動けてたよね

織田:マジですか?うれしい。KENJI先生に褒めてもらえた。全然褒めてくれないから。

――褒めるやん!

織田:僕がまじめに言ってても、「怒ってる?」しか言わないじゃないですか。

――それは怒ってるから

織田:怒ってないです、全然怒ってないです。すごくまじめにKENJI先生の話をしっかり静かに聞こうと思って。

――でもその動きだと「うんうん」だけど、今日はちょっとため息入ってたよ。ハァ~

織田:入ってないですって。そんな気だるいため息入れてないです。

――2、3分目線が合わへんとかあれはどういうこと?

織田:考えてるんですよ、先生の振り付けを。KENJI先生に褒めてもらえるとうれしいんですよ、なんでも。

――髪型めっちゃ決まってるやん

織田:めっちゃうれしい、どうしよ~。

――前褒めたもんね。髪茶色くした時

織田:髪似合ってるって言われた時も、あの時は黙ってたんですけどすごくうれしかったです。

――それ何キャラ?

織田:わかんない(笑)。

スケートを始めたきっかけ

――スケートを始めたきっかけは?

織田:きっかけは、僕のお母さんなんですけど。スケートの教室の先生をしていて、幼稚園が終わってからベビーシッターとかその時はなかったので、氷の上に立たせて待ってるっていう。それが始まったのが3才くらいからだった。

――早くない?

織田:3才の時は本当に氷に立っていた感じで、自我が芽生え始めた時には氷に乗れるようにはなってて。ジャンプとか教えてもらい始めたのは6、7才くらいかな。

――最初からちょっと人よりはうまかった?

織田:いや全然。人の何倍も下手でした、運動神経ないんですよ。今日も先生に言われたけどめっちゃ不器用なんです。

――言ってない、そんなこと

織田:よう言うわ(笑)。

――「おまえ不器用?」てよく言うてるなあ。ごめんごめん

織田:本当に不器用で、全部左だったんですよ。書くのと食べるのだけお父さんに右で直してもらったくらい全部左で、何するにしても感覚がつかめないというか。左利きのせいにするわけではないんですけど。

――でもさ、両手どっちも使えるんでしょ?

織田:氷の上では左脚はやっぱり苦手なので、どっちも使えるというわけではない。

――左足が苦手?

織田:ターンとかする時の左足がすごく苦手。

――右の方はいいの?

織田:右の方がいいです、足も。それも直されたんで。ジャンプも反対方向にずっと跳んでたから。それで多分左足で降りたりとかしてたら、左の方が得意になったんだろうけど、それも直されて。

――じゃあ右回転のアクセルとか跳べるの?

織田:右回転のアクセルまでいってないです、全部初期段階で。

KENJIの部屋 宮本賢二さん

――スピンは?

織田:スピンも全然ダメです。

――右回転は基本的にはできないの?

織田:全然できないです。だから7才くらいで跳び始めた時も、直されて。やっぱり危ないじゃないですか、営業中とか。

――スピンも怖いしね。見てる感覚と違うもんね

織田:それが7才で。早生まれだったので、4年生から野辺山とかに行くようになって。そこで髙橋大ちゃんとか、小林宏一君とか。

――宏一って、毎回名前出てくるねんけど(笑)。

織田:宏一君ってその当時は憧れの存在でしたもん。ジャニーズで、身体能力とかすごく高くて、お手本してくれって言ったら大体宏一君の名前が出てきて全部やってくれたりとか。それで、ノービス来て、ジュニア来て、シニア来てって感じで。今現在に至る。

――試合に行き始めたのは?

織田:全国大会とか、西日本小中学生大会とか小学3、4年生くらいから行き始めて、元からお母さんに言われてやり始めたスケートだったので、あんまり好きじゃなかったんですよ。自分から好きなことを選択してやりたいっていう気持ちがすごく強くて。小学生時代はずっとケンカしてましたよ。塾にも通っていて、「塾かスケートかどっちかにしなさい」って言われて、でも勉強も嫌だったんですよ。どっちかにしろって言われたから、それならスケートにするって言って。

――でもすごいやん、そんな人が世界で戦ってるんやもんね

織田:本当に不純な動機もいいとこですけど。

――でもそれも大切なきっかけの1つでしょ

織田:その選択を迫られたのが5年生で、それで6年生の時にまだスケートをやめたいっていう気持ちは持っていたんですよ。だからやめたいって言ったんです。そうしたら母が「良い成績やったらやめてもいいよ」って。じゃあ練習がんばって良い成績を取って、これで一区切りにしようって思ったんですけど、がんばってるとなんか楽しくなってきちゃって。その時はノービスで2位になって、1位は大沼宏行君ていう子が1位だったんです。その子の先生にも「これからもがんばってね」って声かけてもらって、色々とすごくうれしくて。なんかスケートを続けてもいいかなって思い始めてたんですよ。

――それが6年生?

織田:6年生から中学1年生くらい。でもやっぱり中学に入ってから多感な時期になって、反抗期とか。練習はいいけど、母に教えられるのが嫌やっていうのが生まれ始めて。家と学校スケートリンクがすごく近かったんですよ。トライアングルみたいに正三角形みたいな。全部自転車で5分圏内だったんです。だからO2(スケートリンク)ってゲームセンターとかボーリング場も一緒で、友達とかよく来るんですよ。だからみんな母に教えてもらってることも知ってて、「おまえオカンとめっちゃ仲ええやん」みたいな。それを言われるのがすごく嫌だったんですよ、練習とか見られて。別に母に何か悪いことがあるとかじゃなくて、環境が嫌で。その時にちょうど腕をケガしてしまって、中学2年生のシーズンはほとんど試合に出られなかったんです。

――なんのケガ?

織田:骨折なんですけど、下のリビングで家族でクイズ番組見てたんです。すごくおもしろいクイズがあって、2階にいるお姉ちゃんに教えようと思ったんですよ。家が結構古くて、古い家の階段って1段高っ!っていう所あるじゃないですか。そこを全力疾走で行ったら思いっきり一番上の所で滑って転んで、腕を骨折しました。それで夏に手術して、試合とか練習にも行けなくて、「これでスケートと離れることができる」と思って。これを機にやめちゃおうと思ったんです。放課後に友達と遊んだりとかもしたことなかったから、めっちゃ遊べると思って、そういう生活が1ヶ月経ったんですけど。そしたら途端に虚しくなってきて、「生きてるってなんだろう?」みたいな。

――何才?

KENJIの部屋 織田信成さん

織田:14才(笑)。「自分は今一体何を目標に生きてるんだろう」って、すごく空虚な感じ。それを感じ始めて、すごくスケートを滑りたいってある日突然思い始めて。知らない間に走りこみ行ったりとか、腹筋したりとか。戻ってもすぐ滑れるように体重もあまり増やさないようにして。その時に気づいたんですよ、「自分てフィギュアスケートが好きなんだな」って。6年生の時にちょっと感じ始めていた気持ちを改めて感じることができて、中学3年生のシーズンは4月くらいからすごく練習をがんばって。ケガする前はトリプル1個も跳べなかったんですけど、手術が終わって氷に乗ってから1ヶ月で、全種類跳べるようになったんですよ。

――ええ!まじで?

織田:ダブルアクセルも跳べてなかったんですよ、全部回転不足で。気持ちが前に向き始めたから良くなってきたのかな、と。それで全部跳べるようになって、そのシーズンの全日本ジュニアで4位に入って、そこからですね。国際大会にも行かせてもらえるようになって、高校1年生でジュニアで3位かな。次2位になれて、1位になれて、世界ジュニアで1位になれて、という感じでつながっていったかな。

――最初は嫌やったんや。まあ男の子は最初はね

織田:そうですね。だから今男の子でも女の子でも、フィギュアスケートが好きで始めてる子ってすごくうらやましい。自分も小さい時からそういう気持ちでやっていたら、もっと変わってたのかなって思っちゃうから。フィギュアスケートをそんな小さい時から好きで、テレビで見ててすごく大好きって思える気持ちがステキだなって。

宮本賢二に物申す

織田:KENJI先生にすごく物申したいことがあるんですよ、すごく困ってて。僕が、フィギュアスケーターのものまねをすごくやってるみたいな。

――やってるやってる

織田:言われるんですけど、そもそも全部KENJI先生ですからね。これを思い始めた発端は、町田樹選手の昨シーズンのショートプログラムあったじゃないですか、あれをやり始めたのKENJI先生ですよね?それだけYESだけください。

――YES。まあでもノブ似てるよね

織田:本当に辛いんですよ。

――なんで?辛くはないやん、本人から許可もらってるやん

織田:もらいました。でも向こうが先輩やったらぶっ叩かれますよ。

――今日、練習中に勝手にそれ入れてたやろ?

織田:なんでそうやって僕のせいにするんですか(笑)?

次回のKENJIの部屋

――次回のKENJIの部屋は、テレビにひっぱりだこの織田信成の本性が明らかに!?さらに、いつでもできる織田信成オリジナルのリラックス方法を伝授!

◆フィギュアスケーターのオアシス ♪ KENJIの部屋【織田信成】
» エピソード2の記事はこちら
» エピソード3の記事はこちら
» エピソード4の記事はこちら

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
フィギュア スケートを応援しよう!

フィギュア スケートの放送・配信ページへ