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スイスのベルンで開催されているフィギュアスケートの欧州選手権は28日、女子シングルスのショートプログラムが行われ、キーラ・コルピ(フィンランド)がトップに立った。グランプリファイナル2位で前回優勝のカロリナ・コストナー(イタリア)は6位。
【女子シングルス ショートプログラム結果】
1位 キーラ・コルピ(フィンランド)63.5点
2位 クセニヤ・マカロワ(ロシア)60.35点
3位 サラ・マイアー(スイス)58.56点
4位 ヴィクトリア・ヘルゲソン(スエーデン)54.7点
5位 エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ(グルジア)53.68点
6位 カロリーナ・コストナー(イタリア)53.17点
7位 マエ=ベレニス・メイテ(フランス)51.61点
◆キーラ・コルピ
「クリーンなプログラムを実現させたかった。だって今シーズンはずっといい滑りができていたから。練習も上手くいっていたし。だから今日クリーンなプログラムをすることが出来て本当に嬉しい。プログラム前はかなりナーバスになっていたけれど、集中力を保ち続けることが出来た。
1位になることが目標だったし、クリーンなプログラムが出来れば可能なんだと分かっていた。首位に立てて嬉しい。明日は自分のやるべきことに集中して、願わくばこのリードを守りきりたい。もちろん首位でフリーに進出するというのは、少し特別な状況。でもグランプリのフランス杯で経験している。あの時もショートは首位だった。そこからいい経験を得ている。
(フリー振り付けのDavid Wilson)彼とはこの1週間、いえ、ほぼ2週間一緒に練習を続けているけれど、素晴らしくプロフェッショナルで、個性的でクリエイティヴな人。フリーに向けてハードな練習を積んできたから、このシーズンで最高の出来にしたい」
◆クセニヤ・マカロワ
「本当に嬉しい。自分のパフォーマンスに満足している。楽しく滑ることができた。観客も楽しんでくれたから、私も楽しめた。全ての人がハッピーなら私もハッピーなの。(去年に比べて)確かに私の生活のほぼ全てが変わった。ロシアに引っ越して、コーチも変えた。今の私は2つのプログラム両方に、かなりの自信を持っている。自分の魂を込めて滑らなければならないのだ、楽しまなくてはならないのだ、と理解した。
(国内選手権後にどうしてコーチ変えた?)主な理由はすぐに欧州選手権が待ち構えていたから。でも元コーチは欧州に残ることが不可能だった。彼はアメリカにも教え子がいるから。でも私はアメリカに戻って、また欧州に戻ってくる、なんて嫌だった。移動が多すぎると思った。だから欧州に残ることを決めたの。このままロシアに残り続けると思う。常にいいプログラムを見せることはできない。でも今日はいい滑りが出来たし、明日もいい滑りができるよう願っている」
◆サラ・マイアー
「クリーンなプログラムを見せようと思っていた。自分のパフォーマンスに集中して、順位のことはそれほど考えていなかった。大会にはそれほど多くを望まずに乗り込んできた。だって、今季はあまり上手くいっていなかったから。私にとっては今季初めての大会、初めてのショートプログラム。だから本当に嬉しい。このスモールメダル(ショート上位3人に与えられるメダル)は、私にとっては本当にビッグな意味を持つわ。
私は今でもスケートが大好き。だからこの大会のためだけにシーズンを続けてきたわけではない。夏はいい滑りが出来ていたから、だからもう1シーズントライしようと決めた。素晴らしい形でキャリアを締めくくれるだろうと思っていた。でも、スケートカナダの練習中に脚を怪我してしまった。そこから這い上がるのは大変だった。でも選手の人生と言うのはこんなもの。誰にも小さな痛みやアップダウンはある。だから私にとっては「普通の」シーズンだったと言えるのかもしれない。とにかく這い上がるまでにここまで努力できたこと、それだけですでに満足感でいっぱい。
現在の調子はいい。脚に違和感も感じていない。私は最悪の日々を過ごしてきたから、今日はすごくナーバスだった。フリーに向けて気持ちを切り替えて、集中力を切らさずに過ごしたい。今日はナーバスだったから、きっと明日もナーバスになると思う。でもベストを尽くしたい。だって私にとって最後の大会だから。今回が最後の大会だと決めている。もちろんサヨナラを言うのは辛い。このスポーツが大好きだから」
◆カロリーナ・コストナー(イタリア)
「ウォームアップ中の感触は非常に良かったし、モチベーションも高かった。でも直前になって、ぐっと胸の辺りに緊張感が上がってきた。突然ナーバスになってしまった。調子自体はよいので明日はまたいいパフォーマンスを見せたい」
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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